滋賀県大津市南部の山中、京都府宇治田原町にほど近い寿長生の郷。
当ブログでも何度もご紹介し、おなじみかと思います。
真夏の暑さもようやくすこし和らいだ9月下旬、秋の花を求めて寿長生の郷を再訪しました。
(寿長生の郷の詳しい説明は公式ホームページをご覧くださいませ)
脳内イメージでは、萩の花咲いてるかな~
アケボノソウとかリンドウにはまだ早いだろうな~という感じ。
早速ハギの花が出迎えてくれました!
で、この後ろはお手洗いという(笑)
前から思うのですが、トイレ前に花が多いのはなぜなんでしょうね。
こちら総合案内所にもなっている古民家です。
先に進むとさっそく点々と咲くヒガンバナに出会いました。
竹林とヒガンバナもなかなかの風情ですね~
お気に入りの野の花観音径に入る前に、ヤギさんのいる場所に寄り道です。
前に行ったときはヤギさんがみな小屋の中だったのですが、この日は外の草を食むヤギも・・・
エサを100円で売っていたのでついつい購入。
一頭のボス的なヤギに全部食べられてしまいました・・・
大好きなアキノノゲシに笑われました。
この後、いざ野の花観音径へ!
ここでどのような花が見られたでしょう。
見た感じではササやそのほかの草ばかりぼうぼうと生えて、花らしいものが見えませんが。
結論から言うと、思った以上にいろんな花に出会いました。
ということで、今日はその中から秋に似合うキク科の植物をご紹介することにします。
その前に、野の花観音径に点在する草木の名前が冠された観音様。
最初に出会ったのがこちらです。
いきなり、「千代見草観音」。皆さんは千代見草というのをご存じでしたか?
私は知らなかったのです・・・
なので、ネットで調べてみたら「菊の異名」!
千代に八千代に栄える皇室の象徴だからでしょうか(全くの想像)。
ということで、ちゃんと今日のテーマに合っていました。
で、そのキク科なのですがこんな花が咲いていました。
コウヤボウキにも似たこの花ですが、全体はこんな感じです。
は~い、カシワバハグマでした。似ているのも当然、コウヤボウキ属です。
京都府立植物園にもあるのですが、なぜか花のタイミングが合ったことがありません。
なので、いい時期に見られてラッキー!
近くにびろんと垂れ下がった花穂、その先にもどう見てもよく似た花。
すごく長い茎なのですがどこから伸びているのかと思って見てみたら・・・
なんと、下の写真の大きな車輪上になった葉の先に相対的に小さく見える花が咲いていました。
もちろん初見。
びっくりして辺りを見渡すと、このような大きな輪生する葉が沢山。
見ていただいて分かる通り、ササの葉より大きいくらいです。
こちらは、見た目の通りのクルマバハグマ。
大きくてもコウヤボウキ属で、近畿以北の山中に分布するそうです。
それにしても、寿長生の郷恐るべし!
この2種類を見ただけでも結構満足したのですが、ちょっと似てる花をもう一種類発見。
こちらオケラ(キク科オケラ属)かなと。
針状の苞葉に覆われていて、写真を撮るため位置を変えようと触ったら刺されました。
しばらく痛かったです。
上から見たところ。
葉に棘上の鋸歯があります。有名な生薬ですが、その話はまた機会があれば・・・
こちらは蕾ですが何でしょうか。
あほうななつみかんは葉を撮るのを忘れました。
こちら、関西に生えるとしたら、ヤマボクチかキクバヤマボクチ。
葉を見たら区別できるのですが・・・
なお、信州などでもよく見かけるオヤマボクチは、近畿地方には生えないそうです。
結構普段見られない花が沢山みられて満足、満足。
おや、向こうに見えている白い花は・・・
こちらは桃山御陵の道路わきなどでも沢山咲く花。
ヒヨドリバナ(キク科ヒヨドリバナ属)です。
この花が咲くと、結構チョウが来るので楽しみです。
頭花は筒状花になっています。
フジバカマにも似ていますが、なかなかアサギマダラは来てくれません。
ということで初回のキク科特集はこれにて終了。
明日は何にしましょうかね~
【撮影:2023/9/23 滋賀県大津市】