イネ科祭り第二弾は予告通りタチスズメノヒエです。
最近、草地や堤防だけでなく、空き地や道路脇にもどんどん生えてきています。
背が高いのでよく目立ち、星夫などはススキと間違えかけていました。
昨日オギを見ていただいたあの池の畔でもこれこの通り・・・
ごしゃごしゃでもう何がなんだか・・・
これだけみても、何を撮った写真なのか全く分かりませんよね(笑)
でもよ~く観察すると、昨日ご紹介したイネ科の花の特徴がバッチリ。
こちらです!
おっと、この写真では分かりにくいですね。
トリミングしてみました。
もじゃもじゃの赤紫のブラシが雌しべ、糸からぶら下がっている黄色いのが雄しべ。
黄色い葯から花粉が出てきます。
オレンジ色にみえる米粒のようなのは、花粉が出た後の葯のようです。
こんな花が咲いているのはほんの少し。
ほとんどはこのような実(種)・・・
もしくは実が落ちたあと・・・
もう実がすっかり落ちて枯れた茎にカメムシがついていました。
おや、こちらは穂の付き方が、タチスズメノヒエと少し違うようです。
茎から直角に出ています。
雌しべも雄しべも黒いのは、シマスズメノヒエ。
同じく南米原産で混生していることも多いようです。
日本在来のスズメノヒエは、最近あまり見かけません。
シマスズメノヒエによく似ているが、雄しべの葯は黄色いそうです。
さて、ここまでスズメノヒエの仲間をご覧いただきましたが、池の畔には他のイネ科も・・・
この儚げな穂、意外とあちこちで見かけます。
花ではなく実のようですね。
こちらは、ヌカキビ(イネ科キビ属)です。
こちらはアキノエノコログサ(イネ科エノコログサ属)。
背が高く、穂が大抵垂れ下がっています。
毛(ノギと言います)が赤紫なのでムラサキエノコロのようにも見えますが、大きさで区別します。
こちらは毛の部分が金色に光る、その名もキンエノコロです。
穂は垂れ下がらずほぼ直立しています。
粒々ひとつひとつが小穂で、その根元から沢山の毛(総苞毛というそうです)が生えています。
花は周りを頴に包まれているので、実との区別が私には全然付きません・・・
まあ、難しいことはさておいて、この姿はまさに別名のネコジャラシそのものですね。
池の畔はアキノエノコログサ。
イネ科、敬遠していましたが、よく見ると精巧な作りに驚きます。
もっともっと種類があるので、これから一つずつ丁寧に写真を撮って調べてみたいと思います。
それにしても奥が深そう・・・
最後に、この記事を書き終わった後で出かけたお散歩の光景から、お気に入りの写真を2枚。
堤防の斜面一面に群生したアキノエノコログサです。
お勉強より、綺麗な光景を撮る方がいいかも(笑)
【撮影:2022/10中旬 宇治市】
おはようございます。
多分これがタチスズメノヒエだと認識できていないと思います。
見ていると思うのですが、これだったと確信が持てません。
イネ科あるあるです。
最後のエノコログサの写真綺麗ですね。
何とも幻想的な雰囲気がいいです。
思い切り逆光で撮るべきですね!
勉強になります。
私もイネ科もう少し勉強します!
奇麗です
楽しい植物の講座(人''▽`)ありがとう☆
そんなことを思いながら拝見しました。
お陰さまで、最近エノコログサとアキノエノコログサの区別ができるようになりました。
とても身近に生えている植物です。我が家の庭にも生えてきて、それは見つけると抜いています。
芝生にもイネ科の雑草が生えてきています。名前が分からないまま、早めに抜いています。
来月、昔しばらく所属していた研究所の仲間と会うことになりました。
面々のほとんどが博士で、イネ科の専門家も多いです。
当時を思い出して、耳学問でももう少し勉強していたら、なつみかんさんの話題について行けたろうと思いました。
スズメのご飯になっているのかなぁ~???
なんて、思いつつ、なつみかんさんの観察力に、
今日も感心しきりです^^;
ヌカキビ、エノコログサ・・・
私も見るんですが、花以上に、この手の名前が、
分からない私、
こうして記録を自分で残していくと、
来年見た時に分かるようになるんですよね。
最後の一枚、
秋を感じるアートのようです^^
タチスズメノヒエ、見たことがあるのか分かりません。
トリミングされたお写真が素晴らしいです。
なかなか綺麗な花で、不思議な構造。
シマスズメの方はちょっと地味。
ヌカキビは近所の公園に生えていたと思います。
キンエノコロもアキノエノコロも綺麗ですね。
お気に入りの2枚、波打つようなアキノエノコロ、アートですね!
お早う御座います!
アキノエノコログサの群生2枚に1票
とっても綺麗ですね。何気なく見ている
イネ科がこれからの野鳥の貴重な餌になるんです
景色も勿論ですが
なつみかんさんの観察力に助けられています
お勉強の方
楽しみにしています。
イネ科の植物第2弾、トリミングした写真とわかり易い解説で理解できました。
タチスズメノヒエとシマスズメノヒエの違いも、トリミングしてみるとわかります。
昨日もコメントしましたが、こんな地味で小さな花でもしっかり機能しているんですね。
今まで一括りにしていたエノコログサも、種類が色々あることがわかりました。
ブログでは時々登場するキンエノコロは、ぜひ一度は見たいと思っています。
穂は垂れ下がらずほぼ直立していると覚えたので、散策途中に探してみます。(^.^)
生物全般よくご存じのfukurouさんでも、イネ科は苦手とおっしゃっていましたよね。
なんだか信じられないですが・・・
スズメノヒエ系統、身近に4種類あって混乱していました。
一番分かりやすいのが、V字に穂が生えるアメリカスズメノヒエです。
こちらは雄蕊・雌蕊ともに黒タイプ。
Vではなく直角に生えるのが今日載せたシマ。
背が高くて穂が茎に沿うように出るのがタチ。
在来種のスズメノヒエ、もう長らく見ていない気がします。
さらに最近知ったのですが、イヌビエというのもありますね。
イヌだのスズメだの、混乱極まりないです。
まだまだ勉強が足りません・・・
少しずつ頑張ります!
エノコログサの最後の写真、自分でもちょっと気に入っています。
おもいっきり逆光、おすすめです!
避け続けていたイネ科の雑草・・・
でも写真の撮り方によっては、とても綺麗と気付きました。
ただ、家に生えるととても厄介です・・
(ちなみに、うちにはメヒシバ、エノコログサがセットで生えてきて草むしりが大変です)
これからもイネ科ちょっとずつ調べていきますので、また見てくださいね!
明日は違う内容ですが(笑)