タイトル見て、夕暮れのオギかな~と思われた方、残念でした。
お散歩途中、池の畔で見かけたオギの穂が見事に真っ赤!
これまで見たことがないほど鮮やかです。
よく見ると、白っぽい穂が混じっているところも・・・
これはどういうことなのでしょうか。
池畔に生えるオギをアップで見てみましたが、逆光でよく分からず・・・
でも、沢山の粒々が穂についていることは分かりました。
なるほど、花が咲いているのですね!
オギといえばイネ科ススキ属。
ススキとの穂や生え方の違いは前にブログにしましたが、オギの花について観察したことはありません。
これはちょっと調べてみなくては・・・
そこで、撮った写真の中から、花の部分をトリミングしてみました。
上の写真の中央部分、ブラシのように見えるのが雌花です。
そして、細い糸にぶら下がって、先から黄色い花粉を出しているのが雄花です。
まさに、花真っ盛りですね!
ちなみに、蕊が生えている根元をカバーしている部分は萼ではなく頴(えい)と呼ばれる器官だそうです。
そして、蕊と頴のセットが小穂で、小穂が集まって穂全体を作っているというわけです。
今日のお勉強はここまで。
皆さん、イネ科の構造は基本的にはどれもこんな感じみたいなので、どうぞ覚えてくださいね~
こちらの写真はまだ花が咲いていないので、白っぽいですね。
こちらはしっかりと花が咲いています。
おや、後ろに見える穂は少し姿が違いますね。
こちらはご存じ、水辺にはつきもののヨシ(イネ科ヨシ属)です。
ふわっとした感じの穂が片側に垂れていますね。
丁度穂が出始めでなかなかの風情です。
以前は池の畔で自主的に花や作物を植える人がいたので、その頃はオギやヨシはほとんどありませんでした。
ところが、市が禁止してから徐々に増え始め、今はオギ・ヨシだらけです。
やはり自然に任せると、元の植生に戻るのですね。
赤いのがオギ、池の向こうに沢山生えているのはヨシです。
で、最近気になるのが手前に生えている草。
こちらの写真で、踏みあとに両側から覆いかぶさるように生えています。
(オギは少し奥の方に生えています)
小さい種がズボンにどんどん引っ付いてきます。
こちらは最近売り出し中の南米原産タチスズメノヒエ(イネ科スズメノヒエ属)。
恐ろしいほど増えている印象なので、明日はその詳細をレポートしますね!
最後に赤いオギ、お気に入りの光景を2枚ご覧くださいませ~
ということで、イネ科祭り、明日に続く・・・
【撮影:2022/10中旬 宇治市】
おはようございます。
イネ科ですか?
苦手な分野です。
オギにヨシですね。
ススキの花は見て観察もしたことがあるのですが、オギの花は初めてです。
とは言ってもススキとほとんど同じですよね。
オギの穂が黄葉しているのかと思いましたが雄しべの葯の莢が赤いのですか?
イネ科の勉強させていただきました。
イネ科の植物はもともとアントシアニン色素を持っているようです。
イネにしても、古代米は赤味を呈していて、美味しいお米を作るためアントシアニンを排除してきた歴史があります。
今日はヨシ(アシ)が被りました。
ヨシは塩水にも強く、干潟のように海水が入ってくるところではヨシの独擅場です。
イネ、オオムギ、コムギは耐塩性が弱く、塩害を受けることが多いです。
以前、大学の研究所を訪問した際、耐塩性を高める研究を見せていただきました。
今日も余談になってしまいました。ごめんなさい。
アントシアニンを含むイネやオオムギは、田んぼアートや花材に使われています。
植物の持つ多様性を生かして、時代に適した品種が開発されるのはいいことですね。
(東京と神奈川の間を流れるので、境川といいます・・・まさに境なんですが、もう少し違う名前だとお洒落んですが^^;)
小さい川なんですが、車が通れない道がずっと続いていて、
結構花や、野鳥、植物を楽しめるんです。
そこで同じように、赤いのと白いのが並んでいるオギ???
なんなんだって思っていたんです。
ほんと偶然というか、赤いのは、花が咲くオギだったんですね。
勉強になります。ありがとうございます^^
オギってこんなに赤くなるのですか。
赤いのは雄花なんですね。
トリミングされたお写真が素晴らしく綺麗です。
頴という字は読めません。
「えい」と言うんですか。
なるほど、オギの穂の構造が分かったような気がします。
お気に入りのお写真2枚、とても綺麗です。
こんにちは~
赤く染まっているのはオギの花何ですね
花を見るのは初めてです。ススキの芽吹きのような色ですね。知らなかった~
私のホームグランドにもオギがたくさん生えていますが目野付どこらが流石です。興味わいてきましたよ。
近々ホームグランド芝川貯水池に行ってきますね。
紅葉かと思ってしまいました。
花のアップ参考になりました。
最後の2枚 ばっちりですね
好い光を捉えてますね
何時も植物講座(人''▽`)ありがとう☆
折角教えて貰っても
すぐ忘れてすいません 年ですね
私はタイトルを見て、時節柄、紅葉したオギと思いました。
オギにも赤い花が咲いて、見事な風景になるんですね~。(@_@)
地味~な、イネ科の植物でも、まとまればこんな風景が生まれるとは・・。
オギの花を観察して、構造を解明するとはさすが「歩く植物辞典」です。
小さな花を咲かせる植物も、立派に子孫繁栄の働きをしてるのですね。
イネ科の植物と言うと、イネ、ススキ、エノコログサを目にするだけで、
日頃はまったく気にも留めないオギやヨシ、少し見直しました。(^.^)
全くもって私も同じです。
イネ科とカヤツリグサ科は超苦手!
でも、オギの穂があまりにも真っ赤だったので、どうしても気になって調べました。
ススキの雄蕊の葯は黄色いみたいですね。
雌蕊は同じように赤紫みたいですけど。
なので、遠目にはススキは花が咲いてもあまり赤くはならないみたいです。
この雄蕊の赤紫はご想像どおり、雄蕊の葯の色みたいです。
全然知りませんでした。
赤いススキと黄色いススキがあるものとばかり・・・
(何もしらずに、そんな投稿をしたこともあったような)
明日もイネ科です。
お楽しみに(笑)
そうそう、以前どこかで赤米だったか黒米だったかを食べたことがあります。
もちもちしていた気がします。
アントシアニンなんですね!
確かナスの皮の色もアントシアニンでしたよね。
あれ、苦手です^^;
そうそう、谷津干潟にもヨシが沢山生えていましたね。
塩水にも強いとは知りませんでした。
塩を取り込まない機構があるのでしょうか・・・
色々な研究をされている方がおられるのですね。
田んぼアートも色違いを使っているのですね。
面白いです^^
私もattsu1さんの真似をしてGoogleマップで見てみました。
昔の相模国と武蔵国の境を作っている川だったんですね。
車が通れないというのがいいですね。
私がよく行く山科川もそうですが、そういう場所には結構野草や鳥や虫がいて楽しいです。
そして、そこにも紅白のオギ!
お役に立てて良かったです。
私もずっと赤いのと白いのは別の種類の植物かと思っていたので、ちょっとスッキリしました^^