なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

ど根性プリムラとビロードイチゴ~宇治散策2023/3中旬(3)

2023-03-26 05:43:48 | 植物

宇治川右岸を上流方向に進み、天ケ瀬吊り橋で対岸に渡ります。
つり橋手前に咲いていたこちらの花。


今の時期あちこちで花だよりが聞かれるトサミズキです。
花はヒュウガミズキより大きく、遠目にもよく目立ちます。満開でした。


木自体もとても大きいです。まるで空中に黄色い花が浮いているようですね。


吊り橋を渡ります。


左岸を上流方向へ。
暖かい日だったので、カタツムリがお目覚め~
2匹いたのですが、私がカメラを向けると、2匹とも殻に閉じこもってしまいました。


山裾の木はダンプの邪魔になるので多くが切られてしまいました。
でも切り株から新芽の萌芽が!
これ、何の木でしょうね~


お久しぶりの天ケ瀬ダムです。


前の方には、二羽のホシハジロが居眠り。


右手前、鉄の塀の横を見ると、今年も・・・


プリムラ・マラコイデスが満開でした!


どこから来たのが分かりませんが、一昨年初めて見てから年々数を増やしています。
でもこれって一年草ですよね。こぼれ種で増えたということ!?

白虹橋から下流方向を眺めます。


白虹橋を渡り、またまた右岸を下流方向へ。
途中、あちこちでヤブツバキの花を見ました。
こんなに沢山のヤブツバキの木があったんですね。


でも、それよりも驚いたのはこちらです。


何の花かお分かりでしょうか。
ヒント、枝に棘がある。花は五弁で白。
葉を触ると、ふわりと柔らかい感触・・・


そう、いの一番に咲きはじめるキイチゴの仲間のビロードイチゴです。
こんな早くから咲きはじめているのですね~
マイアルバムで確認してみると、一昨年も去年も同じ時期に花を見ていました。
ところが、2019年より前は4月上旬から中旬に花の写真を撮っていました。
なんだか随分色々な花の開花が早まっているようです。

ここから再度天ケ瀬吊り橋を渡り、こんどは左岸を下流方向へ。
長くなったので、ここから先は明日・・・

【撮影:2023/3/17  宇治川】

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初見のヤドリギの花~宇治散策2023/3中旬(2)

2023-03-25 05:40:45 | 植物

橋寺を出てすぐの宇治川畔、名木にも選定されているクヌギの木があります。
前回行った時はまだ冬芽だったのですが、今回は・・・


ブナ科コナラ属らしく、ぶらぶら系の花が沢山!!
雌雄同株異花で、ぶら下がり系は雄花です。
じゃあ、雌花は!?


残念ながら知識がなくて、写真を撮るのを忘れました。
葉の腋に、ミニサイズの花が咲いているそうです。
よくあるパターンですね。

近くで咲いていたサクラの花。
何サクラかは全く不明ですが、優し気な花姿が気に入りました。


椿も色々な種類が植えられています。
こちらは、珍しい二段咲きの源氏車。典型的な花がなかなか見られなくて・・・


こちらは迦陵頻。


ソメイヨシノの一番花!


その時地面に散っている黄色い粒々を発見。


地面に何か落ちていたら見上げる原則で、上を見ると・・・え、ひょっとしてあれ??


必殺ズーーーム! お~、ヤドリギに花が!


あまり目立たないとのウワサでしたが、満開のタイミングでみると、結構なインパクトです。
前に来たときは黄色い透明の丸い実が沢山付いていましたが、間を置かず開花するのですね。


実を食べるレンジャク類を見たかったのですが、あっというまに季節が進んでいました。

鳥と言えば、宇治川の水鳥はどうなったでしょうか。
中洲にいたのは、いつもと同じカワウと、寝ているのはカルガモでしょうか。
カワウはみなさん婚姻羽ですね。


そこにすーっと泳いできたのが、なんとカワアイサのご夫婦。


戻ってきました。
遠いのでボケボケミニサイズですが、シーズン終盤にみられて良かったです!


こちらにも少しだけ水鳥の姿・・・


ズーーーム!
まるで辮髪のような冠羽のキンクロハジロでした~


勝手流のムスカリ


右岸を上流方向へ。
石の壁面にはびっしりとマメヅタ。見るたびに増えています。

カンスゲ発見!
右岸は花が少ないので、スゲでもなんでも来てくださ~い


ということでここから天ヶ瀬つり橋までさっさと歩いていきました。
続きは明日!

【撮影:2023/3/中旬  宇治川】

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橋寺の椿ふたたび~宇治散策2023/3中旬(1)

2023-03-24 05:36:48 | 植物

先週末、午後から雨が上がったので宇治橋上流の方へ散策に出かけました。
最初に、2月初めに最初の数輪が咲き初めだったツバキを見に橋寺を再訪。
あの1回100円で回す摩尼(マニ)車があったお寺です。

さて、五色八重散椿かも・・の椿はどうなっていたでしょうか。
結構満開ですが、花は赤ばかりのようにも見えます。


下に散った花を見ると、確かに花びらがバラバラになって落ちています。
でも丸ごと落ちている花も結構ありますね。


遠目には分かりませんでしたが、近くから見ると花の変化がとても面白く綺麗でした。
とりあえず並べてみますね~






まるでろうけつ染めか、絞りの柄のよう。


赤基調の花が多かったですが、白が基調になっている花も・・・


こちらもなかなかの美形。


開きかけもまた良し。


この辺りは、白系が多いです。


そして、白い花も少しですがありました。


遠目には満開のように見えましたが、こうやって見るとまだまだ蕾も沢山。
しばらくは楽しめますね~
次に行くときは、地面が花びらで赤く染まっているかもですね。

ここ橋寺は知る人ぞ知る花の寺。
いつ行っても、何かしらの花が咲いています。
ツバキの他にも、石段登ってすぐに目に入るのが中央が少し濃いピンクになった可愛い桜。
「ケイオウ桜」という札がぶら下がっていました。


満開でした。



ケイオウ桜ってどんな字を書くのかと思って調べたら啓翁桜なんだそうです。
久留米市の良永啓太郎という人が中国系のミザクラを台木にし、 ヒガンザクラの枝変わりとして誕生させた品種だそうです。
なるほど、啓太郎翁のサクラなので、啓翁桜なのですね。


もう一種類桜が咲きはじめ。
本堂前の大きなシダレザクラです。品種は不明。




ソメイヨシノは・・・惜しい!もうちょっとで開花のタイミングでした。


本堂でお参りし、振り向いたところの光景です。
左にさっきのしだれ桜、奥に椿、では右の白い花は?


リキュウバイの咲きはじめでした。


サクラなどと同じバラ科ですが、花の形がちょっと面白いです。


以前にここに来たとき、真っ白の花をびっしり付けた木を見て何と綺麗な白!と感激しました。
それがこのリキュウバイでした。
その印象が強かったので、少しとは言え、また見られて良かったです。


満足満足。
足を滑らせないように用心してきつい石段を下り、さらに右岸を上流に向かいました。

明日に続く・・・

【撮影:2023/3/18  宇治市】

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池にお客さん。いつもの鳥たちもまだいますよ~

2023-03-23 05:36:15 | 鳥さん

カモたちはまだ残っていますが、数は減ってきました。
最後まで見届けたくて、できる限り時間を作って見に行っています。
そんなある日、こちらでは珍しい鳥に出会いました。

池の冬鳥が減るのと反比例するかのように、最近カイツブリの姿が増えています。


中池にも・・・あれ、ちょっと違う?
首をぐにゃりとまげて寝ているのは、カンムリカイツブリじゃないですか!
起きて~


あ、起きた!
地元の池ではめったに見られません。
数年前に見たときも、なぜかこの中池。こちらを中継地点にしているのでしょうか。


あ、向こうからだったらもうちょっと大きく見えるかも・・・
急いで、池を回り込んで、横側から見てみると・・・
うんうん、なかなかいい感じ。


もうちょっと頑張って・・・
「私、きれい?」
うんうん、綺麗綺麗!


それにしてもカンムリカイツブリという割には、頭が冠ぽくないですね。
と思ったら、夏羽が冠になるようでした。
しつこく撮っていたら、向こうに行ってしまいました。
やっぱり冠ではなく、寝ぐせですね。


代わりにやってきたのは、いつものオオバン。
泳跡波が綺麗です。


こちら別の日の夕刻。テレワークだったのにお散歩も出来ない忙しさ。
なんとか日暮れ直前に少しだけ外に出ることができました。
まだハシビロガモが残っています。
歩いてる・・・こちらは泳跡波ではなく、歩跡波!?


同心円状の波が綺麗・・・
波の模様にハマってます(笑)


いつもの場所ではなく、池の向こう側の端の方にキンクロハジロがいました。


北池に行ってみました。
あ、ジョビ子ちゃん!


日が長くなりましたね~
もう18時を過ぎているのに、一応撮れました。
もう今年は最後かな・・・


さらに遠くにモズ子ちゃんもいましたが、そちらは暗すぎてダメでした。
おや、オオバンですね。


草を食べていましたが、そろそろ水に戻ってお休みの時間のようです。
みんな、お休みなさい!

【撮影:2023/3中旬 宇治市】

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セリバオウレンと渓流に揺らめく紅藻~若狭の春(5)

2023-03-22 05:47:23 | 植物

だんだんタイトルに脈絡がなくなってきました(笑)
本日は瓜割の滝で見た植物の最終回。
白いキクザキイチゲが咲いていたスギの林床、ぱっと見はよく分かりませんでしたがなんと・・・


オウレン属の花が咲いているではありませんか!
こちら両性花ですね。


何オウレンか確認するため、葉をパチリ。
2回3出葉なので、セリバオウレン決定~


丁度近くに光の当たった花を見つけました。


花の作りの復習のためにトリミング~
回り少し細長い5本の萼、その内側に花弁が13本(10本前後なんだそうです)、そして雄蕊が多数!
そう、遠目には分かりにくかったですがこちらは雄花でした。


こちらは蕊が全部ひらいた雄株です。
杉林の林床には何も花がないと思っていましたが、意外や意外、沢山咲いていました。


さて、次のトピックスに移る前にこの辺で滝の姿を・・・


前も思ったのですが、こういう写真を撮るときはいいカメラでじっくり撮ったらいいでしょうね~


常にマイナスイオンが降り注ぎ、適度な湿度が空中にあるせいで、人も植物も元気になりそう。


こんな写真を撮りながらふと足元を見ると、妙に赤い・・・
あ、左側の植物は多分コチャルメルソウだと思います。
でも今回の主役は地元にも沢山あるコチャルメルソウではなく、この赤い水中の岩。


ひょっとして鉄のせい?とも思い帰宅後調べてみると、なんと若狭町のホームページに、
「この水質水温でのみ生育する、めずらしい紅藻類(ヒルデンブリンチアリブラリス)が繁殖している」
という記事を見つけました。
この岩に生えている赤いものがそのヒルデンブリンチアリブラリスだったようです。
(絶対に暗記できない名前ですね)

そういう目で見ると、上の方に載せた写真にも赤い部分が何カ所か見えています。
撮ってみるとこんな感じ。緑の藻類と赤い藻類が見えますね~


専門的なことは全く分かりませんが、結構すごいことなのでしょうね。
アオキの赤い実も綺麗でした。


咲きはじめのフキの雄株・・・


なぜかどこに行っても雌株が見られなかったのに、こちらで発見!


ビックリするほどの雌蕊の数です。
平凡な植物ですが、ここで咲いていると生命力にみなぎっているように感じました。


ということでわたしの一日旅もそろそろ終盤。
最後にまたあのモミジチャルメルソウが咲いていた場所を通ると、奥の方に沢山のキクザキイチゲを発見。

調べてみると、これから後の季節にも色々咲きそうです。
絶対に再訪します!!



<蛇足ですが・・・>
ここに咲く植物たちは、ここの環境でしか育ちません。ゆめゆめお持ち帰りなどはなさらないよう・・・
また咲いているところに踏み込むのも避けましょうね~
神様が見てはりますよ!

【撮影:2023/3/11  福井県若狭町】

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