今回の若狭お出かけの一番の目的は、実は海でも梅でもなく、こちらでした。
これな~んだ?
京都府立植物園の植物生態園に通っておられる方ならご存じのはず。
そう、モミジチャルメルソウです。
福井、京都、滋賀の日本海側に自生する日本固有種で、準絶滅危惧種に指定されています。
たまたまネット検索していると、去年行った瓜割の滝で見られることを発見。
となるといてもたってもいられず、出かけてきたというわけです。
というわけで、瓜割の滝へやってきました。
去年の9月中旬にもご紹介しているので詳細は省略しますが、こちら天徳寺というお寺の奥にあります。
今回は、拝観も省略。
ヤブツバキの花など見ながら渓流沿いを行くと・・・
ありました!
川のすぐそばにびっしりとモミジチャルメルソウが生えています。
石段があったので、下まで降りてみました。
その名の通り、モミジのように葉に切れ込みがあります。
他のチャルメルソウは結構毛だらけなのに、モミジチャルメルソウはほとんど毛がなく艶々しています。
そしてもう一つの他のチャルメルソウとの違いは雌雄異株であること。
この事実は、記事を書くために調べていて初めて知りました。
最初から知ってたら、もうちょっと細かく花を見たのに~
いつ見ても不思議な花・・・こちらの花は花盤の周囲に雄蕊が並んでいるので、雄花だと思います。
雌花は、雄蕊がほとんど見えないそうです。
なお、前にどこかでご紹介した通り、名前の由来は果実の形が中国の楽器のチャルメラににているからだそうで・・・
今度は果実も確認しないとですね。
(京都府立植物園で探してみます)
まだ咲きはじめの株の方が多くこれからも楽しめそうです。
モミジチャルメルソウが沢山咲いていた場所の向かい側、白い花が見えました。
分かりにくいですが、モミジチャルメルソウの群落の右側です。
カメラを向けると・・・ん?ワサビ??まさかね。
花はアブラナ科。
最初ユリワサビ一択かと思ったのですが、葉にゆるい鋸歯がほとんどありません。
前に信州のワサビ園で見た葉よりずっと小さいので、多分ユリワサビなのでしょう。
こちらも渓流にしか生えない植物だと思いますので、納得です。
苔むした岩と渓流。
マイナスイオンがたっぷり!
おや、まだ早いと思っていましたが、ネコノメソウの仲間の花が咲いていました。
タチネコノメソウでしょうか。
やんたんなどでよく見かけるヤマネコノメソウに比べたら、華奢な感じです。
こちらも日本固有種で、谷沿いの水湿地に生えるそうですので、ぴったりですね。
雄蕊は8個です。
歩き始めて10分も経たないうちにこれだけの花を見つけることができました。
そして、横にはさらに嬉しい発見が・・
そちらについては明日!
【撮影:2023/3/11 福井県若狭町】