金谷駅そばの常夜灯
男根信仰
日本中にある信仰だね。
命の誕生の神秘、そしてインドのシヴァリンガだ。
旧東海道、金谷宿の急坂
とても走れない坂(箱根の坂以上の角度)
金谷の石畳はじまり
金谷坂と次にでてくる菊坂は、傾斜が急なうえに「青ねば」と呼ばれる粘土質の土で、雨が降るとぬかるむ難儀な道だったらしい。
いわゆる道普請が行われ石畳ができたことで、当時の旅人は各段に楽に往来できるようになったと思う。
この石畳は江戸時代からのものではなく、平成にはいってから『町民一人一石運動』により復元されたものだ。
一人一人が重い石を運ぶからだろうか、ひとつひとつの石が箱根の石より小さく、故に足の裏に石の凹凸を感じ痛い。
だから、ちょっと歩きづらい感じがしたし、歩くのは慎重になる。
走るなんて絶対無理。
その結果ではないと思うけども、石畳の中腹の六角堂には「すべらず地蔵尊」が祀られている。
石畳が「すべらない山石」を用いていることにちなんで合格祈願の隠れた名所ということになっているのだ。
のぼってきた金谷坂をふりむくとお茶畑
御茶畑は丘陵地帯にできるもの。
知識として解ってはいるが、実際にみると本当に丘陵地帯なんだと実感した。
石畳を登り終え、舗装道路となるが、平らになったあたりに諏訪原城址があった。
この山城は城マニアにとっては垂涎の見ごたえのある遺構が残る場所らしい。
この日も熱心な城マニアが、あちこち資料を手にし大きなカメラを担ぎながら調べていた。
ランナー姿の俺だけが場違いな奴で浮いている。
話は変わるが私は最近、古代中国の歴史小説作家、宮城谷昌光に嵌っていて、短編小説『宋門の雨』に出てくる墨子に興味があり、また、その墨子を映画にした「墨攻」も何度もみているのだ。
だから、小説上では城の構造には大変興味はあるのだが、こうやって実際に山城の堀をみると、なぜか興味がわかず、あっさり三日月堀の深さだけをみて、山城全体を見学する気になれずパスしてしまった。
やはり、どうみても俺には単に山中の横長い穴にしか見えない。
数百年前の山城のイメージが浮かんでこない。
お城めぐりFANというブログから抜粋してみると
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自称、城跡散策のプロであれば、1度は見るべき城跡です。山城で空掘りしか残っていないのですが、大小さまざまな三日月空堀が現存しており、十分堪能できます。しかし、天守閣は何も残っていませんので初心者には勧められません。城跡のレベルですが「国指定」です。あと、城跡の中に茶畑あるので茶畑の中をあるきながら散策します。
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相当なプロ級の城マニアじゃないと面白さが理解できないのだから、決して
想像力欠如
というわけでなく一安心。
ここ諏訪原城から、再び菊坂という600m以上の復元石畳のくだりが始まる。
やはり石が小さめなので足裏が痛いから、その脇にある一般道を走った。
結構急な下り坂なので、小股走り、ペンギン走りである。
石畳の終わりから、次の菊川宿の寸前までの161mが江戸期からの石畳ということで、最後の方は石畳を歩いた。
菊川は間の宿であるが、深蒸し茶の里として知られる茶産地である。
お茶の会社である。→井村製茶
右の写真は、その工場の片隅においてあった木製の機械である。
お茶を精製するときに使用する機械(自茶機とかいてある)らしいが、
「この機械、無料でもらってくれる方どうぞ」
と張り紙がしてあった。
さすが、静岡!
置いてあるという事は、持っていく人がいるんだろうね。
この美しい里をトロトロ走っていたら目についたものがあった。
?
4mくらい上をみると
初めてみました、皇帝ダリア
調べたら・・・メキシコ高地の野生ダリアで、キク科で和名:木立ダイア。背丈は3~4mにも育ち、11月頃には開花して150程蕾をつける。ただし、霜にあうと一夜で萎れて、切り花にしても蕾は開花しない。
人を上から見下ろす草花だし、最後の説明文も皇帝の名にふさわしい。
菊川の常夜灯である。右はその中の写真。
素晴らしい常夜灯だから、盗まれないようと覆ったものだろう。
菊川は名の通り川があるのだが、そこでは不思議な菊石というものが採れる。
右の拡大写真をみればわかると思うが、人の手で菊の模様に彫られたかのようである。
がしかし、河原で採れる自然石なのである。
この石が菊川の地名の由来の一つと考えられるらしい。
なぜ、このような形になったんだろうか?
万能百科事典であるインターネットを調べてもわからなかった。
とても、とても不思議なことだ。
旧東海道は突然直角にまがり小夜の中山(さよのなかやま)という洒落た名前の場所へ向かう
長く、急な坂だ。
ひたすら小股で駆け上がる。
大粒の汗がポタポタとアスファルトの地面に浸み落ちる。
歩いたほうが早い気がするが、ランニングに来たのだからという意地だけで、なんとか走っていた。
お茶の花
もう、辺り一面お茶畑で、お茶の畝?が一つの波に見えてきて、あたり一面が海のように見える。
しかも、丘陵地帯という大きな波もあるから、まるで(絵の好き嫌いは別としての話だが)画家、加山又造の波の様に俺には思えた。
それと、この茶畑周りの景色には明らかに水平、垂直というものがない。
都会では水平、垂直は常日頃当たり前のように感じるが、穂高岳や剣岳など高山を登ると感じるのは「唯一自分の三半規管だけが重力を感知し水平を察知できる」ということなのだが、ときおり山の大きな景色に惑わされて錯覚し水平感覚がおかしくなることがある。
だから、この大景色の中で、走っている俺はとてつもない大波の空間に浮かんでいるという幻想をいだき、お茶の波に酔ってしまってクラクラ眩暈がしそうだった。
(→本当のところは、水分不足だと思い、おもわず水を飲んだ)
ところで、茶畑にはやたら柱がたっていて先っぽには扇風機がついているのである。
これは、なんだろうかその場に座り込み推察してみた。
1.丘陵地帯の畑仕事は夏暑いから?
2.これは扇風機ではなく、小さな風力発電装置であり、
その発電エネルギーで夜中ずっと電気がついて畑を照らす装置。
お茶は光をあてればあてるほど旨味が増すのでは?
3.畑は風によって影響を受けやすく、この扇風機は風の方向を察知する風見鶏であり・・・?
帰ってきてから調べたが、いずれもハズレ、これは霜対策用の防霜(ぼうそう)ファンと言うものらしい。
「えっ? お茶畑に扇風機!」?より以下抜粋
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防霜ファン昔は気候が安定していたことや、現在多いやぶきた種のようにあまり早く新芽が出てこない在来種が多かったため、それ程霜の被害は少なかったようですが、21年前の霜の大被害以来、急速に防霜ファンが増えはじめました。
この防霜ファンは設定により、何度以下になると自動的に回りだし地上の冷たい空気を振り払い霜が着かないようにします。
ちなみにこの防霜ファンが活躍するのは新茶の前後のみの稼働となります。
(この頃の夜は防霜ファンの音が響きます・・・)
最近の気候の不安定がこんな所にも影響があるのかと思うと考え深いものがあります。
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つづく
当ブログは若者の自立を支援する団体、NPO法人ネイチャーズを応援しています。
NPO法人ネイチャーズは、走Run会名誉会長、ウィンドサーフィンの師匠の山下光哉さんが運営する若者のためのNPO。
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