ハロン湾の船上生活者
(つづきの始まり)
とりあえず、食事が終了する頃、ある島に着いた。
これからスンソット鍾乳洞を見学するという。
いつも思うが、どこの鍾乳洞でもカラフルだが、俺自体は普通の白色光にしてもらいたい。
本当の色が見たいのに、歌舞伎町のネオンのようで、興醒めしてしまう。
だが、そうは言いながら、観光地ではありきたりのガイドの説明に「ああ~、○○に似てる」とうなずく日本人まるだしの俺がいた。
見終えたのち、ここから水上生活者のいる水上村へ船で向かうという。
さすがに回転ずし的ツアーは次から次へとイベントが待ち構えている。
ただ、景色眺めてノンビリするなんてことはできない。
水上生活村へむかうところ
水上生活村である。
学校や郵便局もある。
彼等生活者は経済的困窮などの理由でやむを得ずこうなったのだろうか?
もし、そうなら観光として、その生活をみちゃっていいのか?
そんな疑問がわいた。
ほとんどが、みな漁師らしい。
ここでこんな手漕ぎボートに乗り換え、水上生活村をあちこちとまわった。
子供たちはキャッキャと楽しそうに遊んでいた。
見た感じは新宿の段ボールハウスなんかと違って、生活はそれなりにしっかりしているし、顔の表情からして悲壮感など全くなく、皆楽しそうに過ごしているように見える。
犬もいたが、ストレスで吠えまくるようなことはなく、ひたすら幸せ感に浸って居眠りしていた。
なお、家には発電機があって電気が利用できるらしい。
貴重なのは水であって、ドラム缶1本1ドルで売られている。
(下の写真の青く浮かんでいるのが飲み水のドラム缶だと思う。)
嗚呼!、そうなのである。
人生には色々な生き方があるのだ。
どうしても、俺たち日本人は「生き方」のパターンが極端に偏っていて、皆同じ生き方をしなければレールからはずれてしまうぞ的な考えが強い気がする。
海の上に生まれて、海の上で死んでいく、
そんなベトナム風、加山雄三的な生き方もあるんだなぁ
と、毎日がヒステリックな日本でアクセク生きてる自分の人生と照らし合わせてシミジミ思った。
ハロン湾は、少なくとも3日間ぐらいの船上宿泊ツアーが楽しいと思う。
弾丸ツアーでサッとみたのでは、ゆとりがなくて、旅の贅沢感が失われてしまう。
それに、複雑な湾の中は波が静かだから、ここはシーカヤックで有名なポイントなのだ。
写真は撮らなかったが、2人乗りのカヤックを漕いでいる人をみかけた。
シーカヤックは数回のったことがあるが、好きなところへ自由に動き回るのは絶対楽しい!
次回くるときは、絶対そうしようと思った。
表情に疲れがでた変なオジサン
行商のおばちゃん
ちなみにボートの漕ぎ方は日本と逆である。
すなわち、漕ぐ人の背中方向に向かって漕ぐのではなく、前向きに進んでいくのである。
だが、おばちゃんに告ぐ!
もう、ちょっと綺麗に商品積んだら!
クッキー落ちるよ!
俺はこの景色からドラゴンボールを連想した。
うちの子供たちが小さかった頃、よくみたTVアニメだ。
多分、俺と同年代のオヤジなら、同様の連想を浮かべると思う。
いかにも、キントン雲にのった悟空が飛んでいそうな感じである。
ベトナムは悟空やカメ仙人の似合う国だ。
弾丸ツアーだったが、結構、霧のハロン湾もなかなか良かった。
そう思う。
ハノイまでの帰りのバスは猛烈な雨だった。
舗装道路じゃないところも沢山あるので、バスは泥だらけになって、まるで泥水の中のダンゴ虫のようになった。
太陽が沈み、あたりが暗くなった頃、ガイドが「各自の頭の上にある室内灯を皆さんつけてください!」という。
街路灯がない道では、車は安全のため室内灯をつけて走るのだそうだ。
が、そんな汚いバスなのに、何故か警察の検問に目をつけられて引っかかった。
ガイドの話じゃ、ハノイ市内に入る許可???みたいなものがあるらしく、この少人数のミニバスは許可とってないとのこと。
結局、警察官に共産体制特有のワイロを渡して通過した。
ワイロを渡した方が安くつくし、行政処分もないからである。
この国の警察官はインドと違い、威張った特権階級ではない。
彼等公務員は人数が多すぎるせいか、とても給料が安いのだ。
だから、ワイロという小遣い稼ぎが絶対必要なのである。
教員なんぞは放課後、自宅で自分の生徒を呼んで補講し、副収入を稼いでいるらしい。
バスは我ホテルの前まで送ってくれた。
ホテルのフロントでは気持ちよく、迎えてくれた。
雨だから、今夜は、ホテルの近くの料理屋でベトナム風パイナップルチャーハン、揚げ春巻き、そしてハノイビールで美味しくすませた。
若い男性が多いレストランで、ビールの空瓶がテーブルに沢山ならんでいた。
(パイナップルチャーハン、写真は撮らなかったので似たような写真をかりました。)
明日は、最後のハノイであり、最後のベトナムである。
最後だから、おみやげも買わなければならない。
ハノイも大きな市場があるが、市場より、その近くにある店の方が安いと聞いている。
ホーチミンのベンタイン市場では、パンツと半袖シャツを買ったが実は高かったらしい。
ベトナムに来て、帰るころになってから、ソいうことがわかりだした。
明日は頑張ろう。
(つづく)
(つづきの始まり)
とりあえず、食事が終了する頃、ある島に着いた。
これからスンソット鍾乳洞を見学するという。
いつも思うが、どこの鍾乳洞でもカラフルだが、俺自体は普通の白色光にしてもらいたい。
本当の色が見たいのに、歌舞伎町のネオンのようで、興醒めしてしまう。
だが、そうは言いながら、観光地ではありきたりのガイドの説明に「ああ~、○○に似てる」とうなずく日本人まるだしの俺がいた。
見終えたのち、ここから水上生活者のいる水上村へ船で向かうという。
さすがに回転ずし的ツアーは次から次へとイベントが待ち構えている。
ただ、景色眺めてノンビリするなんてことはできない。
水上生活村へむかうところ
水上生活村である。
学校や郵便局もある。
彼等生活者は経済的困窮などの理由でやむを得ずこうなったのだろうか?
もし、そうなら観光として、その生活をみちゃっていいのか?
そんな疑問がわいた。
ほとんどが、みな漁師らしい。
ここでこんな手漕ぎボートに乗り換え、水上生活村をあちこちとまわった。
子供たちはキャッキャと楽しそうに遊んでいた。
見た感じは新宿の段ボールハウスなんかと違って、生活はそれなりにしっかりしているし、顔の表情からして悲壮感など全くなく、皆楽しそうに過ごしているように見える。
犬もいたが、ストレスで吠えまくるようなことはなく、ひたすら幸せ感に浸って居眠りしていた。
なお、家には発電機があって電気が利用できるらしい。
貴重なのは水であって、ドラム缶1本1ドルで売られている。
(下の写真の青く浮かんでいるのが飲み水のドラム缶だと思う。)
嗚呼!、そうなのである。
人生には色々な生き方があるのだ。
どうしても、俺たち日本人は「生き方」のパターンが極端に偏っていて、皆同じ生き方をしなければレールからはずれてしまうぞ的な考えが強い気がする。
海の上に生まれて、海の上で死んでいく、
そんなベトナム風、加山雄三的な生き方もあるんだなぁ
と、毎日がヒステリックな日本でアクセク生きてる自分の人生と照らし合わせてシミジミ思った。
ハロン湾は、少なくとも3日間ぐらいの船上宿泊ツアーが楽しいと思う。
弾丸ツアーでサッとみたのでは、ゆとりがなくて、旅の贅沢感が失われてしまう。
それに、複雑な湾の中は波が静かだから、ここはシーカヤックで有名なポイントなのだ。
写真は撮らなかったが、2人乗りのカヤックを漕いでいる人をみかけた。
シーカヤックは数回のったことがあるが、好きなところへ自由に動き回るのは絶対楽しい!
次回くるときは、絶対そうしようと思った。
表情に疲れがでた変なオジサン
行商のおばちゃん
ちなみにボートの漕ぎ方は日本と逆である。
すなわち、漕ぐ人の背中方向に向かって漕ぐのではなく、前向きに進んでいくのである。
だが、おばちゃんに告ぐ!
もう、ちょっと綺麗に商品積んだら!
クッキー落ちるよ!
俺はこの景色からドラゴンボールを連想した。
うちの子供たちが小さかった頃、よくみたTVアニメだ。
多分、俺と同年代のオヤジなら、同様の連想を浮かべると思う。
いかにも、キントン雲にのった悟空が飛んでいそうな感じである。
ベトナムは悟空やカメ仙人の似合う国だ。
弾丸ツアーだったが、結構、霧のハロン湾もなかなか良かった。
そう思う。
ハノイまでの帰りのバスは猛烈な雨だった。
舗装道路じゃないところも沢山あるので、バスは泥だらけになって、まるで泥水の中のダンゴ虫のようになった。
太陽が沈み、あたりが暗くなった頃、ガイドが「各自の頭の上にある室内灯を皆さんつけてください!」という。
街路灯がない道では、車は安全のため室内灯をつけて走るのだそうだ。
が、そんな汚いバスなのに、何故か警察の検問に目をつけられて引っかかった。
ガイドの話じゃ、ハノイ市内に入る許可???みたいなものがあるらしく、この少人数のミニバスは許可とってないとのこと。
結局、警察官に共産体制特有のワイロを渡して通過した。
ワイロを渡した方が安くつくし、行政処分もないからである。
この国の警察官はインドと違い、威張った特権階級ではない。
彼等公務員は人数が多すぎるせいか、とても給料が安いのだ。
だから、ワイロという小遣い稼ぎが絶対必要なのである。
教員なんぞは放課後、自宅で自分の生徒を呼んで補講し、副収入を稼いでいるらしい。
バスは我ホテルの前まで送ってくれた。
ホテルのフロントでは気持ちよく、迎えてくれた。
雨だから、今夜は、ホテルの近くの料理屋でベトナム風パイナップルチャーハン、揚げ春巻き、そしてハノイビールで美味しくすませた。
若い男性が多いレストランで、ビールの空瓶がテーブルに沢山ならんでいた。
良い国だねぇ、ベトナムは!
(パイナップルチャーハン、写真は撮らなかったので似たような写真をかりました。)
明日は、最後のハノイであり、最後のベトナムである。
最後だから、おみやげも買わなければならない。
ハノイも大きな市場があるが、市場より、その近くにある店の方が安いと聞いている。
ホーチミンのベンタイン市場では、パンツと半袖シャツを買ったが実は高かったらしい。
ベトナムに来て、帰るころになってから、ソいうことがわかりだした。
明日は頑張ろう。
(つづく)
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