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芸術のスペイン、オッサンの一人旅…スペインに着くまで

2017年03月06日 | 芸術大国スペイン、オッサン心のひとり旅
スペインに貧乏一人旅してきました。

何故、スペインかというと

1. サグラダファミリアを見てみたい。
2. 好きな画家のひとり、ホアン・ミロの美術館に行ってみたい。

 (ちなみに、好きな画家はゴッホ、クレー、ミロ)

というわけで、柄になく芸術鑑賞の旅というわけです。


インドやスリランカのように「なんじゃこりゃぁ~」的、驚きと意外性のある物事の発見は期待できないのですが、まあ、要は「楽しければいいかぁ」というわけで行ってきました。

今回も荷物はできるだけ少なく、手荷物程度にしたかったのですが、一応真冬のスペインなので、それなりの防寒具を持参したほうが良いであろうということになり、以下写真のような状態になってしまいました。
(理想はこの半分の量にしたかった。)


成田空港にて

値段の安さから、スペインまでアエロフロート(モスクワ乗換)で行きました。
まず、成田発パリ行にのり、モスクワで乗り換え、マドリード行に乗るといった具合です。

とかく、悪評の高いアエロフロートですが、乗ってみるとロシア人の添乗員さんが日本語がうまく喋れないというだけで、快適なフライトで機内のサービスはJALやANAと変わりませんでした。
まあ、日本語は完全にダメ。
機内アナウンスも思わず苦笑いしまうほど下手。
何言ってるかサッパリわかりません。

英語は通じました。

乗客は日本人、韓国人、中国人が三分の二、ロシア人、フランス人?が残り三分の一でしょうか。
俺の隣の方は、緊張するほど美人なロシア人の若い女性でした。

暇なので、成田で購入した本を読み始めたのですが、…。

実に難解。
物理学科卒の俺でさえ、眠たくなるほどの難解さ。

なんとか、三分の一ほど読みましたが、こういう時は脳細胞の血流の切り替えが必要です。
途中から娯楽映画に切り替えました。


ネッシーをテーマにしたファンタジーですが、英語バージョンしかありません。
それでも、想像を交えながら楽しく鑑賞することができたのでありました。
機内は日本人も多いので、日本語の映画も入れてほしかった。



モスクワでは、着地したらバスに乗り換えてターミナルに行くのですが、粉雪が舞うほどの寒さ。
それなりの服を持ってきて良かったと、その時は思ったのでした。

乗換時間は2時間もあり、かなり暇なのでコーラとロシアの美味しそうなパンをカフェで買い、ベンチで食べたのですが、…。
その中のパンのジャムのメチャ甘いこと、二口ほど食べてギブアップ!!!
危険です!
コーラの甘さが感じられなくなるほどの甘さ。
どんだけ砂糖、盛ってるんじゃ!
と思うほどなのでありました。





また、カフェのテーブル上でスマホのSIMを日本で購入したイギリスのスリーという会社の欧州用プリペイドSIM(データ通信専用)に交換しました。



今まで、スマホはソフトバンクのアンドロイドでした。

外国に行ったときはホテルのWifiを利用してましたが、現地で外に出た時に電車の乗換えやバスの路線を調べる際、どうしてもモバイルデータ通信が必要なので、最近、iphoneの free-sim に変えました。

日本の通信会社スマホでデータローミング利用した場合、料金を気にしてしまいます。
ですが、上記の場合だと3GBで、たった2,980円です。
(しかも今回、実際0.5GBしか利用しなかった。1週間の旅なら1GBで十分)

ただ、スマホのSIMカードを取り出す際のPINを忘れてしまいました。


バカですねぇ〰!
いつも、何か肝心なものを忘れます。

クリップもない、安全ピンもない…
アレコレ、どうしようかと考えた時、テーブル上にあった爪楊枝が眼に停まり、それでやってみたらOK!

(結局は、スマホが大変よく役立ちました。
ある時は通訳、ある時は道案内人、ある時はお天気オジサン、ある時は居酒屋案内人、…。
もう、海外旅行ではスマホが手放せません。
極端な話、お金とパスポートとスマホがあれば、どこでも行けます。
むしろ、使いすぎて電気がなくなることの方が心配でした。
次回は補充用バッテリーは持ちたいと思います。)





乗り換えた飛行機は、先ほどよりマイナーな飛行機でしたが、もう眠気が津波のようにドドッと押し寄せ、どんな飛行機だろうが、どんな運転であろうが全く気にならず、爆睡したのでありました。

マドリードに到着する頃、小さな窓の下に街の景色が見えたんで動画を撮ってみました。
まあ、撮ったからといって、どうってことない動画ですが、…


スペイン語の機内アナウンスもされるようになり、スペインに来たんだなぁと実感しました。

空港に着き、諸手続きが済んだ時は真夜中の12時半くらいだったでしょうか。



そこからホテルへは安易にタクシーをつかうことはせず、大衆の交通機関である地下鉄を利用するつもりでした。
とにかく、なんでも庶民が利用するものをつかう、という拘りを持っています。

一応、1時半ぐらいまではやっているはずなんで、まずは空港地下鉄駅へとむかいました。


  

空港の床には上記の地下鉄マークと矢印が書かれてあり、それに従って歩いていけば駅に行くわけです。



途中で、矢印は階下の1階へ降りるよう指示しています。



ずっと、そのまま歩いていくと何故だか、空港の外に出てしまいます。
そう、矢印が指示しているんです。

さらにマークに従っていくと、突然ぷっつりと道がなくなるのです。
その先は自動車道路しかありません。

???

そこで、一旦空港ビル内に戻り、掃除のおばちゃんに聞いてみました。
もちろん、英語はわからない人ですが、「メトロ」といえばわかります。

そうすると、オバチャンは、やはり床に描かれたメトロのマークに従え、と言っているようでした。



もしかすると、何処か何かを見落としたのではないか?と思い、再び床のマークに従い、外へと出たのでした。
・・・
やはり、道が???

もう、「判らない」のと「疲れ」と「なんだか暑い」のミックスジュースで焦りまくりました。



そこで、今度は外にいた警官に聞いてみました。
一方的に英語で聞きまくります。

スペイン語でなんだか、ゴチャゴチャ言ってます。

そうすると、俺の肩を叩きながら空中を指さしました。



そこにはビルとビルをつなぐ空中連絡通路がありました。
どうやら、空港ビルの2階に上がり、そこから通路を渡っていけばメトロの駅があるというのです。

なんと、空中通路は、道がぷっつりとした所の上にあったのです。

ということは、そこから忍者のように柱を登るか、タケコプターでも使って空中通路にワープせよ!と言ってるようなものなのです。

ガーン!!!


画像がgoogle map を利用し、加工したものです。)

早い話、床のマークの指示が間違ってるわけです。
マークは空港ビル2階の通路につけるべきです。
1階につけたら、永遠に空港内をウロウロ、そのうち国際浮浪者となります。

天下のスペインの国際空港ですよ!

真夜中で疲れてるっちゅうに!

とブツブツ言いながら、なんとか地下鉄の駅入り口に辿り着きました。



もう、人気は完全に無し。

サッサと地下鉄に乗ってホテルに行き、寝よう…
そう思ったのですが、地下鉄の入り口が閉まっています。
どこを探しても入れません。

そこで、通りががった人に聞いてみました。

「地下鉄は動いてないよ。」



「・・・」

なんで、なんで、なんでぇ~?

1時半までやってんじゃないの?

そう、知らないとは恐ろしいことなのであります。

今日は「日曜日」なのでした。

日曜日だけは夜12時で終了するらしいです。

俺知らねぇよぉ
それにしても、警官もそこまで教えてくれればいいのに。
たぶん、スペイン語わかんない奴に説明しても意味ないと思ったんでしょうね。


というわけで、軟弱にもタクシーを使ってホテルにいったのでした。

もう、ベッドに入ってバタンキューです。

(つづく)


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NPO法人ネイチャーズは、走Run会名誉会長、ウィンドサーフィンの師匠の山下光哉さんが運営する若者のためのNPO。
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