(宮宿~岩塚宿~万場宿までは辛いランニングでした。)
その昔、東海道を旅する人が熱田の渡しからの海路を避けて通った脇街道で、佐屋路または姫街道と呼ばれた。
昔の女性なら、まず泳げる人は少ないだろうから船は嫌なのである。
その佐屋街道を桑名に向かって走り出した。
まずは熱田神宮を目指す。
途中、例の鰻屋の支店の横を通り過ぎた。
気のせいか、鰻の匂いがする。
こちらも、同様に行列であった。
よほど美味しいに違いない。
いつか、名古屋にきたら、この店の「ひつまぶし」を食べよう。
熱田神宮参道
熱田神宮は三種の神器の1つ、草薙剣(くさなぎのつるぎ)を祀る神社として知られ、戦国時代、神仏を信じない信長が、何故か桶狭間の戦いの前に戦勝を祈願したところだ。
境内の楠の大木
この中で知ってるのは「鬼ころし」くらいかな。
佐屋街道の初めのほうは、だだっ広い国道19号沿いを走る。
何台もの車が、
俺にお尻を向けて思いっ切りガスをまき散らし追い抜いていく。
名古屋の人は運転が荒いのだろうか?
もやっとした、ねっとりした排気ガスが肺の肺胞のみだけでなく、流れ出る汗の玉一つ一つにも吸い込まれていく。
さらには、日差しが強いから、その汗の玉が太陽の光と排気ガスが化学反応をおこして、体によくない成分に変化しているような気がする。
車の多い所は、まったくもって、これだから走りたくないが、これが旧街道沿いだから仕方がない。
頭から冷たいシャワーを思いっきり浴びたかった。
(今の大気汚染公害の国家中国の北京マラソンなんぞは、絶対走りたくないものだ。)
なんだか、無性に走るのが嫌になったから、途中でコンビニに入り、店内の隅で赤飯オニギリを食べ、ノンアルコールビールを飲んだ。
結構、塩気のある赤飯にビールは合うと知った。
だが、同じ穀類同士だから当たり前かもしれない。
気を取り直してまた走った。
街道沿いに源頼朝出生地があった。
源頼朝出生地
平安時代末期、熱田大宮司藤原氏の別邸があったところで、藤原季範の娘由良御前は、源義朝の正室となり、身ごもって久安3(1147)年熱田の実家に帰り、この別邸で頼朝を生んだといわれる。
大河ドラマ『平清盛』で田中麗奈が由良御前役であった。
自然と門前で田中麗奈を思い出した。
駐車場のむこうのこんもりした森は断夫山古墳(前方後円墳)である。
ここから万場大橋のある万場宿あたりまでの7~8kmほどの佐屋街道ランニングは実に単調である。
これといった街道らしさはあまり感じられない道である。
道幅も広く、車がバンバン走る。
だから、走るのは実にキツイ。
更には「旧東海道ではないのだ」、という潜在意識も働いて、いままでの体感距離計が縄延びしていたような気がする。
国道19号
新尾頭の道標
ここから佐屋路は左折し、万場橋までほぼ直線路である。
この角にあるコンビニでまた、ノンアルコールビールを飲んでしまった。
俺の体が、俺の心に
「走りたくない」
と訴え始めていた。
「こんな天気の良い日に俺はいったい何をしているのだ!
一人孤独に走って何の意味があるというのだ!」
と…
堀川
こういう辛い時はいつもそうだが、走りながら色々なことが浮かんでは消えていく。
意識が散漫になり、現実から遠のき、比較的にかなり浅い潜在意識(前意識)の海の中から、まるで海面にポカリと浮かぶクラゲのように、嫌なことも良いことも浮かんでは消える。
思わず、独り言を発してしまって、周りに誰もいないか振り向いてしまったりする。
思わず、ニヤリと笑い顔になってしまうこともある。
ザック背負って、塩の浮き出たTシャツ+短パン姿で汗流して走りながら、そんなことをしていたら、おそらく他人から見たら相当危ない奴と思われるだろう。
だが、そうなってしまうのだから仕方がないのだ。
恥ずかしくても、これが自分(自然の分身)なのである。
だから自然に逆らっては生きていけないのだ。
だから、これでいのだ。
昔の街道沿いの家屋を利用した寿司屋
中川運河にかかる長良橋を渡る
かろうじて残る街道らしい建物
やっとの思いで庄内川のかかる万場大橋に着く。
橋のそばの万場の渡しの秋葉山神社と常夜燈
尾張名所図会に描かれている万場川舟渡の図(なごや史跡探訪より)
ここからは、多少街道の面影が残っていた。
だから鬱とした気分が多少晴れてくる。
これぞ、旧街道である。
覚王院
国玉神社
光円寺
ここは、どんな由来のある寺かは知らないが、清々しい。
(つづく)
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その昔、東海道を旅する人が熱田の渡しからの海路を避けて通った脇街道で、佐屋路または姫街道と呼ばれた。
昔の女性なら、まず泳げる人は少ないだろうから船は嫌なのである。
その佐屋街道を桑名に向かって走り出した。
まずは熱田神宮を目指す。
途中、例の鰻屋の支店の横を通り過ぎた。
気のせいか、鰻の匂いがする。
こちらも、同様に行列であった。
よほど美味しいに違いない。
いつか、名古屋にきたら、この店の「ひつまぶし」を食べよう。
熱田神宮参道
熱田神宮は三種の神器の1つ、草薙剣(くさなぎのつるぎ)を祀る神社として知られ、戦国時代、神仏を信じない信長が、何故か桶狭間の戦いの前に戦勝を祈願したところだ。
境内の楠の大木
この中で知ってるのは「鬼ころし」くらいかな。
佐屋街道の初めのほうは、だだっ広い国道19号沿いを走る。
何台もの車が、
俺にお尻を向けて思いっ切りガスをまき散らし追い抜いていく。
名古屋の人は運転が荒いのだろうか?
もやっとした、ねっとりした排気ガスが肺の肺胞のみだけでなく、流れ出る汗の玉一つ一つにも吸い込まれていく。
さらには、日差しが強いから、その汗の玉が太陽の光と排気ガスが化学反応をおこして、体によくない成分に変化しているような気がする。
車の多い所は、まったくもって、これだから走りたくないが、これが旧街道沿いだから仕方がない。
頭から冷たいシャワーを思いっきり浴びたかった。
(今の大気汚染公害の国家中国の北京マラソンなんぞは、絶対走りたくないものだ。)
なんだか、無性に走るのが嫌になったから、途中でコンビニに入り、店内の隅で赤飯オニギリを食べ、ノンアルコールビールを飲んだ。
結構、塩気のある赤飯にビールは合うと知った。
だが、同じ穀類同士だから当たり前かもしれない。
気を取り直してまた走った。
街道沿いに源頼朝出生地があった。
源頼朝出生地
平安時代末期、熱田大宮司藤原氏の別邸があったところで、藤原季範の娘由良御前は、源義朝の正室となり、身ごもって久安3(1147)年熱田の実家に帰り、この別邸で頼朝を生んだといわれる。
大河ドラマ『平清盛』で田中麗奈が由良御前役であった。
自然と門前で田中麗奈を思い出した。
駐車場のむこうのこんもりした森は断夫山古墳(前方後円墳)である。
ここから万場大橋のある万場宿あたりまでの7~8kmほどの佐屋街道ランニングは実に単調である。
これといった街道らしさはあまり感じられない道である。
道幅も広く、車がバンバン走る。
だから、走るのは実にキツイ。
更には「旧東海道ではないのだ」、という潜在意識も働いて、いままでの体感距離計が縄延びしていたような気がする。
国道19号
新尾頭の道標
ここから佐屋路は左折し、万場橋までほぼ直線路である。
この角にあるコンビニでまた、ノンアルコールビールを飲んでしまった。
俺の体が、俺の心に
「走りたくない」
と訴え始めていた。
「こんな天気の良い日に俺はいったい何をしているのだ!
一人孤独に走って何の意味があるというのだ!」
と…
堀川
こういう辛い時はいつもそうだが、走りながら色々なことが浮かんでは消えていく。
意識が散漫になり、現実から遠のき、比較的にかなり浅い潜在意識(前意識)の海の中から、まるで海面にポカリと浮かぶクラゲのように、嫌なことも良いことも浮かんでは消える。
思わず、独り言を発してしまって、周りに誰もいないか振り向いてしまったりする。
思わず、ニヤリと笑い顔になってしまうこともある。
ザック背負って、塩の浮き出たTシャツ+短パン姿で汗流して走りながら、そんなことをしていたら、おそらく他人から見たら相当危ない奴と思われるだろう。
だが、そうなってしまうのだから仕方がないのだ。
恥ずかしくても、これが自分(自然の分身)なのである。
だから自然に逆らっては生きていけないのだ。
だから、これでいのだ。
昔の街道沿いの家屋を利用した寿司屋
中川運河にかかる長良橋を渡る
かろうじて残る街道らしい建物
やっとの思いで庄内川のかかる万場大橋に着く。
橋のそばの万場の渡しの秋葉山神社と常夜燈
尾張名所図会に描かれている万場川舟渡の図(なごや史跡探訪より)
ここからは、多少街道の面影が残っていた。
だから鬱とした気分が多少晴れてくる。
これぞ、旧街道である。
覚王院
国玉神社
光円寺
ここは、どんな由来のある寺かは知らないが、清々しい。
(つづく)
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