1.内川~ゴール
残り10kmはキツカッタ!
とにかく、まったくスピードがでません。
ましてや、真っ暗でしたから。
結局、浜野ロックシェッド(洞門のこと)の中の幅60センチぐらいの側道で、
またまた転倒してしまいました。
後でお風呂で気が付いたのですが、膝、ひじなど擦り剥いておりました。
その時は、痛いとも何とも思わなかった。
今考えると、ロックシェッド内は明かりもない真っ暗闇であり、そして車がかなりのスピードで頻繁に走っており、そこでの転倒は運が悪ければ轢かれてしまう恐れがあり、とても危なかったと思います。
90キロ~94.5キロは、行けども行けども進まず、足は棒のようになり、前にも後ろにも誰もいない状態でした。
辛かったです。
ただ、星空だけは素晴らしかった。
天の川が綺麗にハッキリみえます。
写真に撮れるものなら、撮りたかった!
これだけの星を眺めたのはインド一人旅の深夜の星空以来の事で久しぶりでした。
(これはイメージ画像です)
途中、あまりに綺麗なので道端でペットボトルの水を飲みながら立ち止まりボーっと眺めたりしました。
星空が足の痛みを気分的に楽にしてくれたと思います。
最後の95.5kmエイドでは、焼き肉があったらしいですが、着いたときは目ぼしい物はすでになく、ビスケットなどを頬張りました。
「あと少しですよ。」と言われましたが、ここからゴールまでは久川城という城跡の砂利道の登りだと解っていたので、「まだ残り4.5キロかよ。皇居約1周分の登りじゃないか。嗚呼!」という気分でした。
(今回、全てのエイドで食欲がなくて食べれないということは全くなく、結構、俺って丈夫なんだなと思ったりしました。)
結局、ゴール近くまで殆ど歩いてました。
最後は、さすがに歩いてゴールするのはカッコ悪いので、気持ち足をあげてゴールしました。
最後は涙のゴールかなと思ったのですが、泪することなく淡々とゴールしてしまいました。
誰かと抱き合う事もなく、「ハィ、お疲れ様」と缶ビールと中間地点で着替えた衣類などのデポを淡々と渡され、そのまま流れるように会場そばの宿に向かってしまったのであります。
「ウォーッ、やったぁ!」と雄叫びをあげながら感動するゴールを期待していたのですが…。
あそこだけ、もう一度やり直して、泪のゴールをやってみたい!
2.宿に戻ってから翌日帰宅するまで
すぐ風呂に入り、夕食をとりました。
もちろん、瓶ビール付!
アサヒスーパードラィ~!
もう、最高!
何食べても旨い!
なんだか、飲んでるうちにジワジワ嬉しさがこみあげてきて、何とも言えない高揚感!
つい、ニヤニヤしてしまう。
ただ、同じ宿に泊まった方で中には全く食事を取れない方もいましたね。
もう、限界ギリギリだったんでしょう。
よく、頑張りました。
私は興奮さめやらず、いつまでも食堂でなんだかペラペラしゃべっておりました。
部屋に戻ると他の方はすでに完全にお休みでしたね。
私は一人静かに枕元でツルちゃんの純米酒で感動のコップ酒
実に幸せです。
翌日は相部屋の人たちと近くの温泉に行きました。
ただし、完全に筋肉疲労でロボット状態です。
チョッとの段差も筋肉が痛くて厳しい。
ただ、足腰、膝の関節の痛みというものは全く有りませんでした。
これも、旧東海道を走っているのが効果あったのかもしれませんね。
宿の近くの川
古町温泉赤岩荘
温泉上がりに生ビール一杯と鳥のから揚げを頂きました。
旨い!
ちかくでは地元主催のアユ祭りをやっていたので、寄ってみました。
ココでは色々な模擬店がでているのですが、 伊南川ウルトラの参加者には参加賞として1500円券が付いており、模擬店で使えるのです。
まるで砂場で塩焼きの図。
実に豪快な塩焼きですね。
ここでは特大アユの塩焼きに生ビールと酎ハイを頂きました。
旨い!
あぁ、都会にかえりたくないなぁ!
そして、宿に戻り、バスの出発時間まで昼寝をしたのでありました。
これは1時間ほどの睡眠でしたが、非常に気持ちよかった。
「風呂に入って、食事して、寝る」
これが、何と気持ちいいことか。
そして、回復する早道です。
帰りはさしたる渋滞もなく比較的スムースに帰れました。
ただ、途中、印象的だったことがあります。
サービスエリアへトイレ休憩で立ち寄るのですが、その時、参加者のかなりの方がロボット・ヨチヨチ歩きでトイレの方向へ一斉に向かうので、他の人たちが不思議そうな顔をしているのが面白かった。
まるで、ゾンビの集団行進なんですよ(笑)
(朝早く起きて、伊南川ウルトラの思い出を書くのも、これでおしまいです。)
最後に
①
小峠からの下りで、足の痛みなどがなくなってしまったのは所謂、
ランナーズハイ
というやつでしょうか?
脳内麻薬であるエンドルフィンが出ると言いますから、そうだったのかもしれません。
たしかに、高揚感のようなものがあり、ガンガンいくぞ!、という気持になりましたから。
参考:ウィキペディアより「エンドルフィン」
-----------------
エンドルフィン(endorphin)は、脳内で機能する神経伝達物質のひとつである。
内在性オピオイドであり、モルヒネ同様の作用を示す。特に、脳内の報酬系に多く分布する。内在性鎮痛系にかかわり、また多幸感をもたらすと考えられている。そのため脳内麻薬と呼ばれることもある。
マラソンなどで長時間走り続けると気分が高揚してくる作用「ランナーズハイ」は、エンドルフィンの分泌によるものとの説がある。二人以上で走ると効果が高い。また、性行為をすると、β-エンドルフィンが分泌される。β-エンドルフィンには鎮痛作用がある。
-----------------
②
ウルトラマラソン100kmの場合、私のように体力的にギリギリの者(弱者)は、やはり漫然とレースに臨んでは完走できないと思っていました。
いわゆる実際の練習はただ、普通にゆっくり走って月間200km前後を3か月間続けた感じです。
(旅ランの旧東海道ランも含めて)
筋トレとか、サーキットトレーニングとか、まったくやってません。
(もしかすると、そういうものをやれば、200kmも走らないでいいのかな?)
ですから、練習以外の戦略というと大げさですが、そんなようなものを考えてあたらないと100kmはダメだろうと…。
なんとか、したいと考えました。
弱者が強者に勝つ→孫子の兵法?
なんだか、面白くなってきました。
・ブログに書いたいくつかの工夫、
・ザックタイプは肩などが擦れるし、腕の振りが悪くなるのでウエストポーチにする
・余計なものは持たず、できるだけ持つ物は軽量化する
・エイドに時間をかけない
・気温が低い場合、風が強い場合の対処を考えておく
・等々、
Google mapやGoogle viewなどで大会のコースを見ながら、また経験者のブログ記事などを読みながら頭の中でシュミレーションして考えていました。
そんなことを考えるのも結構、楽しい
と思うようになりましたね。
どうやったら楽しく走れるのか、こうなったらこうしよう、こういう工夫をしてみよう、…。
なんだか長期縦走登山の計画中のワクワク感に似てますね。
当ブログは若者の自立を支援する団体、NPO法人ネイチャーズを応援しています。
NPO法人ネイチャーズは、走Run会名誉会長、ウィンドサーフィンの師匠の山下光哉さんが運営する若者のためのNPO。
悩める若者や親御さん、是非お御問合せください。丁寧に対応してくれると思いますよ。
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残り10kmはキツカッタ!
とにかく、まったくスピードがでません。
ましてや、真っ暗でしたから。
結局、浜野ロックシェッド(洞門のこと)の中の幅60センチぐらいの側道で、
またまた転倒してしまいました。
後でお風呂で気が付いたのですが、膝、ひじなど擦り剥いておりました。
その時は、痛いとも何とも思わなかった。
今考えると、ロックシェッド内は明かりもない真っ暗闇であり、そして車がかなりのスピードで頻繁に走っており、そこでの転倒は運が悪ければ轢かれてしまう恐れがあり、とても危なかったと思います。
90キロ~94.5キロは、行けども行けども進まず、足は棒のようになり、前にも後ろにも誰もいない状態でした。
辛かったです。
ただ、星空だけは素晴らしかった。
天の川が綺麗にハッキリみえます。
写真に撮れるものなら、撮りたかった!
これだけの星を眺めたのはインド一人旅の深夜の星空以来の事で久しぶりでした。
(これはイメージ画像です)
途中、あまりに綺麗なので道端でペットボトルの水を飲みながら立ち止まりボーっと眺めたりしました。
星空が足の痛みを気分的に楽にしてくれたと思います。
最後の95.5kmエイドでは、焼き肉があったらしいですが、着いたときは目ぼしい物はすでになく、ビスケットなどを頬張りました。
「あと少しですよ。」と言われましたが、ここからゴールまでは久川城という城跡の砂利道の登りだと解っていたので、「まだ残り4.5キロかよ。皇居約1周分の登りじゃないか。嗚呼!」という気分でした。
(今回、全てのエイドで食欲がなくて食べれないということは全くなく、結構、俺って丈夫なんだなと思ったりしました。)
結局、ゴール近くまで殆ど歩いてました。
最後は、さすがに歩いてゴールするのはカッコ悪いので、気持ち足をあげてゴールしました。
最後は涙のゴールかなと思ったのですが、泪することなく淡々とゴールしてしまいました。
誰かと抱き合う事もなく、「ハィ、お疲れ様」と缶ビールと中間地点で着替えた衣類などのデポを淡々と渡され、そのまま流れるように会場そばの宿に向かってしまったのであります。
「ウォーッ、やったぁ!」と雄叫びをあげながら感動するゴールを期待していたのですが…。
あそこだけ、もう一度やり直して、泪のゴールをやってみたい!
2.宿に戻ってから翌日帰宅するまで
すぐ風呂に入り、夕食をとりました。
もちろん、瓶ビール付!
アサヒスーパードラィ~!
もう、最高!
何食べても旨い!
なんだか、飲んでるうちにジワジワ嬉しさがこみあげてきて、何とも言えない高揚感!
つい、ニヤニヤしてしまう。
ただ、同じ宿に泊まった方で中には全く食事を取れない方もいましたね。
もう、限界ギリギリだったんでしょう。
よく、頑張りました。
私は興奮さめやらず、いつまでも食堂でなんだかペラペラしゃべっておりました。
部屋に戻ると他の方はすでに完全にお休みでしたね。
私は一人静かに枕元でツルちゃんの純米酒で感動のコップ酒
実に幸せです。
翌日は相部屋の人たちと近くの温泉に行きました。
ただし、完全に筋肉疲労でロボット状態です。
チョッとの段差も筋肉が痛くて厳しい。
ただ、足腰、膝の関節の痛みというものは全く有りませんでした。
これも、旧東海道を走っているのが効果あったのかもしれませんね。
宿の近くの川
古町温泉赤岩荘
温泉上がりに生ビール一杯と鳥のから揚げを頂きました。
旨い!
ちかくでは地元主催のアユ祭りをやっていたので、寄ってみました。
ココでは色々な模擬店がでているのですが、 伊南川ウルトラの参加者には参加賞として1500円券が付いており、模擬店で使えるのです。
まるで砂場で塩焼きの図。
実に豪快な塩焼きですね。
ここでは特大アユの塩焼きに生ビールと酎ハイを頂きました。
旨い!
あぁ、都会にかえりたくないなぁ!
そして、宿に戻り、バスの出発時間まで昼寝をしたのでありました。
これは1時間ほどの睡眠でしたが、非常に気持ちよかった。
「風呂に入って、食事して、寝る」
これが、何と気持ちいいことか。
そして、回復する早道です。
帰りはさしたる渋滞もなく比較的スムースに帰れました。
ただ、途中、印象的だったことがあります。
サービスエリアへトイレ休憩で立ち寄るのですが、その時、参加者のかなりの方がロボット・ヨチヨチ歩きでトイレの方向へ一斉に向かうので、他の人たちが不思議そうな顔をしているのが面白かった。
まるで、ゾンビの集団行進なんですよ(笑)
(朝早く起きて、伊南川ウルトラの思い出を書くのも、これでおしまいです。)
最後に
①
小峠からの下りで、足の痛みなどがなくなってしまったのは所謂、
ランナーズハイ
というやつでしょうか?
脳内麻薬であるエンドルフィンが出ると言いますから、そうだったのかもしれません。
たしかに、高揚感のようなものがあり、ガンガンいくぞ!、という気持になりましたから。
参考:ウィキペディアより「エンドルフィン」
-----------------
エンドルフィン(endorphin)は、脳内で機能する神経伝達物質のひとつである。
内在性オピオイドであり、モルヒネ同様の作用を示す。特に、脳内の報酬系に多く分布する。内在性鎮痛系にかかわり、また多幸感をもたらすと考えられている。そのため脳内麻薬と呼ばれることもある。
マラソンなどで長時間走り続けると気分が高揚してくる作用「ランナーズハイ」は、エンドルフィンの分泌によるものとの説がある。二人以上で走ると効果が高い。また、性行為をすると、β-エンドルフィンが分泌される。β-エンドルフィンには鎮痛作用がある。
-----------------
②
ウルトラマラソン100kmの場合、私のように体力的にギリギリの者(弱者)は、やはり漫然とレースに臨んでは完走できないと思っていました。
いわゆる実際の練習はただ、普通にゆっくり走って月間200km前後を3か月間続けた感じです。
(旅ランの旧東海道ランも含めて)
筋トレとか、サーキットトレーニングとか、まったくやってません。
(もしかすると、そういうものをやれば、200kmも走らないでいいのかな?)
ですから、練習以外の戦略というと大げさですが、そんなようなものを考えてあたらないと100kmはダメだろうと…。
なんとか、したいと考えました。
弱者が強者に勝つ→孫子の兵法?
なんだか、面白くなってきました。
・ブログに書いたいくつかの工夫、
・ザックタイプは肩などが擦れるし、腕の振りが悪くなるのでウエストポーチにする
・余計なものは持たず、できるだけ持つ物は軽量化する
・エイドに時間をかけない
・気温が低い場合、風が強い場合の対処を考えておく
・等々、
Google mapやGoogle viewなどで大会のコースを見ながら、また経験者のブログ記事などを読みながら頭の中でシュミレーションして考えていました。
そんなことを考えるのも結構、楽しい
と思うようになりましたね。
どうやったら楽しく走れるのか、こうなったらこうしよう、こういう工夫をしてみよう、…。
なんだか長期縦走登山の計画中のワクワク感に似てますね。
当ブログは若者の自立を支援する団体、NPO法人ネイチャーズを応援しています。
NPO法人ネイチャーズは、走Run会名誉会長、ウィンドサーフィンの師匠の山下光哉さんが運営する若者のためのNPO。
悩める若者や親御さん、是非お御問合せください。丁寧に対応してくれると思いますよ。
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コメントありがとうございました。
完走記の「その1~その4」楽しく読まさせていただきました。
私は、部屋の方の顔が写らないように、ひっくり返って下からレンズを上に向けてシャッターを切ったんですが、古町温泉の畳の部屋で、隣におられたんですね。
今回は、左脚もも(前左側)に初めて経験する痛みが発生して、粘りきれませんでした。が、高齢期の衰えを緩やかにするための工夫、故障回避の工夫を続けながら、もうちょっと楽しんでみたいと思っています。
また、どこかでお会いするかもしれませんね。
11月に江東シーサイド(ハーフ)、1月に若潮(フル)走りますけど、その後はしばらく充電します。
ただ、来年は2度挫折した奥武蔵と、抽選でいつもハズレの憧れの四万十川には行きたいと思ってます。
たぶん、どこかでお会いする気がします。
その時はよろしくお願いします。