越川芳明のカフェ・ノマド Cafe Nomad, Yoshiaki Koshikawa

世界と日本のボーダー文化

The Border Culture of the World and Japan

第1回 幻のキューバ  サンティアゴのブルへリア(5)

2011年11月18日 | キューバ紀行

 

 数日続けてモンカダ通りに通ったある日、レイナルド君が唐突に私に言った。

 ティティティエネ・ノノノビー・エークバ?

 ノビーというのは、おそらくスペイン語の名詞ノビア(女性形)で、「恋人」という意味である。

 エークバというのは、おそらくエン・クーバで「キューバに」という意味だろう。

 要するに、あんた恋人いるのかキューバに? 

 そうレイナルド君は私に訊いているようだ。 

(つづく)