お楽しみはこれからだ❣️

本と映画とテレビと鉄道をこよなく愛するブログ

これで、「電話番号」の数が増える?????

2006年04月27日 | 携帯電話・電話
東京の「03」は「電話番号の数」が足りなくなり、「03-3○○○-××××」という風に、真ん中に「3」を増やす事と、新しい番号には、「3」の代わりに「5」を付ける事で「電話番号の数」を増やした。

でも、この写真で、「電話番号の数」は増える?????朝の駅のホームで感じた素朴な疑問。
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「くちどけココア」

2006年04月27日 | 料理・飲み物・食べ物
最近の「飲料業界」は熾烈な競争をしている。毎週の様に、新製品が売り出され、そのほとんどは一ヶ月くらいで消えていく。ずっと、「日本茶」の新製品ばかり研究している人もいれば、「コーヒー」ばかり試飲している人もいるのだろう。特に、「お茶関係」「ミネラルウォーター関係」は、「携帯電話」の新製品が出るが如く、次々とコンビニ等の店頭に並ぶ。それを買って、初めて飲むという楽しみが増えたのは嬉しい。でも、よく考えると、「伊藤園」が缶入りの「お茶」を初めて出したのは、僕が会社に入った後である。それまでは、「お茶」や「水」を買って飲むという発想が無かった。こんなに普及したのはこの10年あまりの間ではないだろうか。やはり、「コンビニの普及」の影響は大きい。

写真は「口の中で溶けるココア」。これを商品化した人も、「口の中が常にココア味になっている位、ココアを飲んだんだろうなぁ~」と思うと少し切なくなる。
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83歳、60年ぶりに祖国の地を踏んだ元・日本兵の記事を読んで・・・

2006年04月27日 | エッセイ・日記・意見
83歳の元・日本兵が60年ぶりに、祖国・日本の地を踏んだ。弟さんと抱き合っている写真、自分の名前が刻まれているお墓に参っている写真を新聞などで見た。彼はロシアに家族もいて、向こうに永住しているのだが、何故60年も「祖国・日本」に帰ろうと思わなかったのだろう。一時的な「記憶喪失」なのか・・・

1945年、終戦の時、23歳。60年ぶりに見た「現代の日本」は彼の目にどう映ったのか、僕は知りたい。

ちょっとした事で、高校生が中学生を殺したり、子供をビルの上から投げ落とす様な事件が頻発し、正直、僕は「今の日本が狂っている」としか思えない。その元凶は「小泉純一郎」である。僕は固くそう信じている。彼の言葉には、「熱や「愛」が無い。はっきりとものを言い、マスコミの取材にも協力的なので、逆に「マスコミが作ってしまった『政治の世界の怪物』」なのかもしれない。

そんなこんな・・・83歳の、この方が今の「渋谷」を歩いたら、何を感じて、どう考えるのだろうか?とっても興味がある。僕でさえ、「渋谷」の町を歩くと疲れる。

いろんな国の人をチョイスして、「今の日本をそれぞれの国の価値観から客観的に見て貰う」というのはどうだろう。「MOTTAINAI」おばさんがいてもいい。

本屋に行くと、「成功者になる秘訣本」「株やインターネットで儲ける本」「宗教関係も含めた生き方本」が氾濫している。そして、もう一つの現象は、簡単に短時間で読める「新書」が毎週大量に出版されている事である。この現象は『バカの壁』くらいから始まった。どうやら、「本」という媒体も「ファースト・フード化」している様な感じ。

このゴールデン・ウィーク、僕の予定は何にも無い。フラッと大自然の中に入り込み、安いビジネスホテルに泊まり、自分の中に溜まった「ファースト・フード的なもの、添加物等」を洗い流して来たい思いに駆られる。



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亀梨和也と小泉今日子の「FRIDAY」熱愛スクープを見て思ったこと。

2006年04月27日 | 本・雑誌・漫画
亀梨和也(KAT-TUN)と小泉今日子の大きな記事で、今朝のスポーツ紙は、全紙埋め尽くされていた。

流石、「ごくせん」「野ブタ。をプロデュース」のヒットドラマに出演、「NEWS」の山下智久とは期間限定ユニット「修二と彰」を組み、2005年のミリオンセラーになった「青春アミーゴ」を歌った「亀梨和也」。今のトップアイドルである。
そして、80年代のトップアイドルと言えば、キョンキョンこと、「小泉今日子」。
その二人が年齢差20歳を超えて、恋愛・半同棲しているという今日発売の「FRIDAY」の驚愕大スクープをスポーツ紙が昨夜手に入れたら、全紙ともトップ記事で書くのは当然だといえる。

亀梨和也は、ジャニーズ事務所。小泉今日子も芸能界では力の強い事務所に所属している。「FRIDAY」の記事が出るという事が分かっているから、各スポーツ紙も記事にした・・・と思う。スポーツ紙も自ら単独で「火中の栗」を拾う事はまず絶対しない。

じぁあ、どうして、「FRIDAY」は、この大スクープを載せる事ができたのか?「FRIDAY」の発売元は、講談社。講談社は「アイドル雑誌」をほとんど出していない。だから、「強い」のである。
つまり、他の、「アイドル雑誌」をたくさん出している出版社だと、その会社に「写真週刊誌」があっても、今回の様なスクープは載せられない。載せると、ジャニーズ事務所と、小泉今日子の所属事務所とその系列の事務所のタレントの取材ができなくなるから。そんな事態に陥ったら、「アイドル雑誌」は廃刊に追い込まれる。

テレビ局も同様。このスクープをワイドショー等で大きく扱ってしまうと、別の番組が複数成立しなくなる。ドラマのキャスティングもできなくなる。今日、各ワイドショーがこの話題をどこまで扱ったかは定かではないが、スポーツ紙の様にトップ・ニュースで扱ってはいないだろう。

キョンキョンの「エッセイ本」を読んだ後だったので、僕もこのスクープには正直ビックリした。

今、「写真週刊誌」は2誌しか残っていない。「FRIDAY」と「FLASH」。実は「FLASH」の発売元の光文社は、元々、講談社から分かれた「関連会社」なのである。ただ、「FLASH」の記事に、「FRIDAY」ほど、過激なものが無いのは、光文社が「アイドル系の雑誌」を出版している事もあるだろうし、ここからは僕の推測だが、「マッチポンプ」としての機能を「FLASH」が果たしているからではないだろうか。「マッチポンプ」というのは、どこかにスクープされる前に、「FLASH」に事務所がスクープさせてしまうのである。そうすれば、記事の内容のコントロールができる。或いは、「実際には付き合っていないタレント達」を「スクープ」と見せかける事によって、「知名度UP」を図る事だってできる。実際にやっているかどうかは「闇の中」だが。

「FOCUS」(新潮社)から始まった「写真週刊誌」。何故、新潮社が最初かというと、今までの文章を読んで貰うと分かると思う。新潮社は「アイドル誌」を出していない。その後、「タッチ(表記は英語)」(小学館)、「エンマ」(中央公論社)等が出たか゛知らぬ間に消えていった。隔週刊の時の「エンマ」は面白かったのだが。

帰宅し、偶然「アンビリーバボー」を見ていたら、ナビゲーターで、ビートたけしが喋っていた。顔が少し歪んで見え、目の大きさも左右で違っているのに気付いた。
「そうだ!ビートたけしは昔、FRIDAY編集部に殴りこんだんだ」と・・・。

今回のスクープの「是非」はともかく、「FRIDAY」とは、本物の「写真週刊誌」である事だけは間違いない。




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ドラマの「キャスティング」と「予算」。

2006年04月26日 | テレビ番組
キャスティングはある意味怖ろしい。俳優事務所との駆け引きだからである。

企画を考え、メインのレギュラーの役柄が決まったら、キャスティングに入る。ドラマの制作会社と一緒にやっている時は、その会社のプロデューサーを通して、キャスティングの交渉をやって貰う事が多い。一つは、僕の様な「局プロデューサー」より、たくさんのドラマをやってきていて、いろんな事務所に「顔が効くと言う事。もう一つは、「一つの役」でも、Aという俳優だけと出演交渉をしていて、決裂した時の保険で、B・・・時にはCと3人位の俳優に並行して交渉をする事が度々あるからである。

よくあるのは、Aという俳優が「役柄」にぴったりで、視聴者の人気もある・・・こういう場合、事務所側は「引き延ばし工作」に出てくる事がある。つまり、うちの局だけでなく、TBSやフジテレビからも出演のオファーが来ていて、検討中という事で待たされるのである。一ヶ月、返事が来ない事もある。そのあげく、
「他局が決まったので、ごめんなさい」と言われる。BやCと出演交渉を同時にしていなければ、一ヶ月、まるまる無駄な時間を使った事になる。

この並行して行うキャスティング作業を制作会社のPにして貰うのは、例えば、Aが決まって、BもOKになりそうな時の為である。
「局のプロデューサーの意向で、役柄が変わって・・・」等の、事務所を傷つけない断り方をできるようにしておく為。
 
芸能界でも、俳優さんの事務所は限られてくる。一つのドラマで、事務所との関係を悪くすると、次にドラマを作る時、キャスティングがし辛くなる。それをできるだけ避ける算段を常に考えておかなければならない。

主役のキャスティングでさえ、5~6人、コケル事は日常茶飯事。それにフレキシブルに対応し、企画の根幹は変えずに、「主役の役柄」を変えてしまう事もある。例えば、主役の役柄が「若い新米刑事」でキャスティングしていて、どうしても、その世代の「主役を張れる俳優」が捕まらない時、「上司の刑事」を主役にして、その上司を「女性」という設定に変え、キャスティングをし直すという「荒業」を使う事も経験した。

いずれにしても、俳優事務所からの返事を待つ間の、プロデューサーの精神状態はまことによろしくない。事務所からの「一本の電話の内容」でプロデューサーの気分は「天国と地獄」どちらへ行くかが決まる。

だから、今、自分が「ドラマ作り」から離れてみて、よく何年も、あの「連ドラのプロデューサー」をやっていたなぁ~と自分を褒めたくなる。「局プロデューサー」の僕でさえ、凄いプレッシャーを感じていのだから、制作会社のプロデューサーのプレッシャーは物凄いものがあったと思う。

制作会社のプロデューサーの苦労はそれだけではない。予算の管理である。予算の流れとしては、まず局内の企画会議で通った時点で、制作会社から「予算見積書」を出して貰う。もちろん、その額のまま通る事はまず無いので、その「予算見積書」を「局プロデューサー」が「編成」と話をして、最終的な全体予算を決める。例えば、海外や地方ロケが不可欠な企画であれば、その予算を「局P」は「編成」から分捕ってこないといけないし、主役にネームバリューのあるギャラの高い俳優が決まれば、それも予算額を左右するファクターとなる。

最終的に「局内」で「予算」が決まり、「局P」が「制作会社P」と相談して、「制作会社に1本当たり、幾らの予算を渡すか」を決める。基本的には、「局P含めた、局のスタッフの交通費・打ち合わせ費などを除く予算」を渡す場合もあれば、「局P」が親しい「技術スタッフを使う場合」、「技術に支払う予算」だけは、「局P」が持ち、その部分を差し引いて、制作会社に渡す場合もある。

僕は、基本的には、「制作会社」にできるだけ多く予算を渡す主義だったが、それでも、必ず「へそくり」は持っていた。10~12本の連続ドラマを制作していて、何があるか分からない。梅雨時で、何日もロケが中止になる場合もあるだろうし、脚本作りの中で、たくさんエキストラの出てくるシーンだとか、最終回に向かって、ドラマを盛り上げる為に、地方ロケに急遽行く事も考えられる。ギャラの高いゲストをキャスティングせざるを得ない事もある。
そんな時、この「へそくり」を使うのである。

「キャスティング」の話から「予算」の話に行ってしまったが、毎クール始まる「連ドラ」を見ていると、このドラマはかなり、キャスティングで苦労した
んだろうなぁ~という事が出演者の座組みで分かってくる。そんなドラマには、「頑張れー!!!!!」と応援したくなる。かつての自分を見ている様だから。

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吉川文子さん逝去。

2006年04月26日 | エッセイ・日記・意見
4月23日に、作家の故・吉川英治の妻である文子さんが85歳で亡くなられた。

吉川 英治(よしかわ えいじ、1892年8月11日 - 1962年9月7日)。本名は英次(ひでつぐ)。「英治」のペンネームは元々は「英次」の名で発表した作品が掲載されるにあたり、出版社が誤って「英治」としてしまったのを本人が気に入り、以後ペンネームとするようになったと言われている。

夫・吉川英治は上記の通り、1962年に亡くなっている。その未亡人である文子さんが2006年に亡くなったという事は44年間の未亡人生活。吉川英治が70歳で1962年に亡くなった時、妻・文子さんは41歳くらいという事になる。
文子さんの死亡記事を読んで、この年齢の事が何故か、僕の頭の中で?マークを点けたのである。

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「週刊現代」の新編集長に見る、今の日本。

2006年04月26日 | エッセイ・日記・意見
「週刊現代」連載の大橋巨泉「内遊外歓」が今発売の号で突然終わった。このコラムは面白い事もあり、かなり独善的な事もあり、当たり外れはあったが、連載は12年続いたという。
大橋巨泉に関しては、「リタイア」したと言いながら、年に数回、日本に帰って来て、いろんな番組に出まくり、巨額のギャラを鷲掴みにして、さっと海外に戻ってしまうという姿勢、国会議員の時の「言う事は言うが、実行を伴わない姿勢」に関して、かなり疑問に思っていた。「リタイア」するなら、上岡龍太郎の様に、全くテレビ等の公の場に出ないという態度を貫き通すべきだろう。

とは言っても、今回、僕が怒っているのは、そういう一連の事では無い。
「週刊現代」の編集長が替わり、新しい編集長の方針で、大橋巨泉のコラムをやめる事が決まり、それが担当編集者から電話一本で巨泉に伝えられたのだ。
これは、常軌を逸していると思う。12年間も毎週「コラム」を書き続けた大橋巨泉に、「連載終了」の伝え方・・・この伝え方は無いだろう。やはり、新旧編集長が巨泉のところに赴いて、事情を説明し、本人に納得して貰って、「コラム連載」を終了するのが、常識というものだ。
講談社という大出版社の「週刊現代」という看板週刊誌の編集長がそんな「礼節」も「常識」も知らないとは・・・日本も「地に落ちた」と思う。
僕は「週刊現代」の愛読者だが、この新しいK編集長の作る「週刊現代」・・・とても心配である。
この出来事が今の日本人の「心の荒涼」を象徴している様に思うのだが、皆さんは如何?

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「阪神」と「阪急」が合併しても・・・

2006年04月24日 | エッセイ・日記・意見
「阪急電鉄」と「阪神電車」が一緒になる可能性が出て来た。びっくらこいだ。僕は、「阪神沿線」にも「阪急沿線」にも住んだ事があるが、全然イメージが違う。「阪神」は「下町を走る電車」、「阪急」は「山の手を走る電車」という具合。

東京で言えば、「阪神」は「京浜急行」、「阪急」は「東急」か「小田急」といったところか。

「阪神」には、「尼崎センタープール前」という駅があり、この駅は「尼崎競艇」の最寄駅で、競艇開催日にこの駅に停まる電車に乗ると、乗り込んでくる乗客の「酒臭さ」に辟易したものだ。「阪神電車」は飛ばす。カーブが多いのに、まじスピードを出しまくる。阪神間には、「阪神」「JR」「阪急」と三本の鉄道が走り、「速さ」と「値段」を競っているからである。「阪神」のもう一つの特徴は、夏の「冷房」が冷凍庫の様に、ギンギンに冷えている事。少なくとも、僕が小学校で塾に通っている時(昭和46年頃)はそうだった。

「阪神」と「阪急」が合併する事は、物理的には易しい事。まず、どちらも、「高速神戸」という駅で、「神戸高速鉄道」に乗り入れている。つまり、「車両」の規格が同じという事。また、「阪神」の今津で「阪急」と乗り入れも可能だと思う。

「巨人ファン」の僕だが、「阪神」と「阪急」が合併しても、「阪神タイガース」はまんま残して欲しい。やはり、伝統の「巨人-阪神戦」を見たいから。それと、「阪神甲子園球場」に愛着がある。僕は小さな頃、甲子園球場まで歩いていける団地に住んでいたのだ。あの蔦の絡まる外壁。暑い「夏の高校野球」。松山商業-三沢高校の決勝戦。延長18回で翌日再試合。三沢のピッチャーは太田幸司。2日間、僕はその現場にいた。あの試合は忘れられない。
僕の中にも、「甲子園球場」の思い出がいっぱい詰まっている。

どことどこが合併しても、もう驚かない社会。でも・・・大切なものだけはそのままにしとこうよ。

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プルースト現象・・・知ってますか?

2006年04月24日 | エッセイ・日記・意見
例えば貴方が新聞を手にしている時、貴方の注意は視覚でなく、嗅覚に向けられているかもしれない。新聞を鼻の近くまで持ち上げ、その独特の匂いを吸い込んだ時、あなたが思い出すものは一体なんだろうか。それはひょっとして少年時代の記憶 - 貴方の父親が新聞を読んでいる姿であるかもしれない。あるいはまた別の何かの香り - あなたの母親の香水の香り、木に生えたカビの匂い、キャンプファイアーの匂い、それらがあなたに想起させる記憶は一体なんだろうか?こうしたある特定の匂いがそれにまつわる記憶を誘発する現象は、フランスの文豪マルセル・プルーストの名にちなみ「プルースト効果(プルースト現象)」として知られている。

この現象はもともとプルーストの代表作「失われた時を求めて」の文中において、主人公がマドレーヌを紅茶に浸し、その香りをきっかけとして幼年時代を思い出す、という描写を元にしているが、かつて文豪が描いた謎の現象は現在、徐々に科学的に解明されつつあるのだ。

例えばある神経科学者は脳の中において、視覚や嗅覚、味覚や聴覚といった情報がいかなる形で格納されているかを調査し、またある心理学者は嗅覚によって想起される記憶がより情動的であり、また他の感覚器によって想起されるいかなる記憶よりも正確であるという結果を明らかにしている。

またこうした理論を裏付けるものとして、これまで、人が何かの匂いを吸い込んだ時、臭気分子は脳の中で情動を司る扁桃へと送られる事が明らかになっている一方、味覚や触覚といった他の感覚情報は脳の他の部分へと経由される事が判明している。そして即ち、この臭気と扁桃の直接的な関係は、匂いの情動的想起力を説明する上でおそらく大きな手がかりとなるはずである、とある科学者は話す。

「嗅覚、そして脳の情動を操る部位には、特殊な関係があります。」そう語るのは米ロードアイランド、ブラウン大学の神経学者レイチェル・エルツ博士である。

博士によれば、嗅覚による脳の刺激は決してそれだけに留まるものではないという。一度脳に入り込んだ嗅覚の刺激は、まるで触手のように脳の様々な部位へと刺激を送るというのである。

最近、ロンドン大学神経学研究室にてある興味深い実験が行われた。その実験では15人の被験者らに写真を見せ、その間、写真と何ら関係性のない匂いを被験者らに吸引させた。それは例えば対になった鳥の写真とバラの香り、といった具合である。そして今度は、被験者らにそれらの香りと写真から連想する簡単な物語を作る事を要求した。

そしてその後被験者らの脳をスキャンしたところ、嗅覚と関係した皮質が特に強い反応を示していることが確認された。それは丁度嗅覚からの刺激を匂いとして処理する部位である。そして更にその5分後、今度は被験者らは再び鳥の写真を、今度はバラの香り無しで見せられた。しかし、興味深いことに、その後行われた脳のスキャンでは、最初の実験後と同じく、やはり嗅覚の皮質にも反応が見られたのである。

この結果が意味するところは一体何なのだろうか?実験を行った科学者ジェイ・ゴットフリード博士によれば、嗅覚への刺激が無いにも関わらず、同じ写真を見る事で嗅覚の皮質が活発化したことは、即ち、それぞれの感覚器への刺激は、それぞれ脳の異なる部位へと格納されていることを示唆しているという。

「例えば、貴方が海辺にいるところを想像して下さい。その時、貴方は波の形をある脳の部位に、そしてそこで起きたかもしれない船の事故はまた脳のどこかに、そして潮風の香りはまた更に別の部位へと格納されているのです。」博士は語った。

また更に、博士によれば、脳の中に分散して記憶を格納することにはいくつかの利点があるとしている。「脳の中に様々な形で物事を記憶しておくことで、あらゆる感覚器への刺激を、記憶を想起するきっかけとすることが出来るわけです。それは上記の例で言えば、日焼けローションの匂いかもしれないし、何か特別な音かもしれない。あるいはそこで見た変わった岩の形かもしれません。」


匂いと思い出

ブラウン大学エルツ博士によれば、そうした香りは単に記憶を想起させるだけでなく、ある種の情動的変化を引き起こすきっかけにもなり得ると分析している。彼女が最近行った研究では、匂いによって想起される記憶は他の感覚器からの刺激に比べ、より情動的な反応を引き起こすことが明らかになったとしている。

実験では、エルツ博士はそれぞれ匂いにまつわる思い出を持つ5人の被験者を集めた。それは例えば有名ブランドの香水や、バスルームで使用する入浴剤などの香りに何らかの思い出を持つ人々である。そして博士は、被験者にそれぞれ記憶にまつわる匂いと、彼らの記憶に何ら関係ない匂いを別々に吸引させ(被験者らはどの匂いがそれぞれ何の匂いであるかは知らされない)、それぞれの段階における脳の状態をスキャンした。

そして実験の結果、被験者らにとって思い出深い特定の匂いを吸引した際には脳の中、とりわけ扁桃、そして海馬(記憶を司る部位)に大きな反応が現われたのである。

しかし、エルツ博士はこの時点ではまだこうした反応が嗅覚だけのものであるのか、あるいは他の感覚器の場合でも同様の反応が脳内に発生するかを確かめる必要があった。

そして博士は今度は、ポップコーン、芝刈り、キャンプファイア、これら三つに思い出を持つ被験者70人を集め、実験を行った。実験では、例えば芝刈りの場合、それぞれ被験者らにまず芝刈り機の写真を見せ、次に刈り取られた芝の匂いを吸引させ、次いで芝刈り機の音を聞かせた。そして次に、被験者にどの刺激が最も記憶を鮮明に想起させたかを答えさせた結果、嗅覚への刺激、即ち匂いによる刺激が最も記憶を鮮明に想起させたという集計結果が出たのである。

そして博士はこの結果をそれぞれ専門の論文誌に掲載したが、そこで英国はリバプール大学心理学者サイモン・チュー博士がある疑問を持ち掛けた。

それは匂いによる記憶の想起は単に鮮明な記憶を呼び起こすだけでなく、他の感覚器に比べ、より情動的な記憶の想起へと繋がるのではないかというものである。

そしてサイモン博士は同僚のジョン・ダウンズ博士と共に記憶と匂いの相関性を突き止める研究を始めた。そこで手がかりになったのは、サイモン博士がかつて祖母から聞いた中国の伝承文化である。サイモン博士が聞いた中国人である祖母の話では、かつて、人々は歴史や民話を伝える際、そこに居合わせた人々に香料や芳香剤が入った小さな壷を回したという。そしてその後、話を伝えられた人々が、かつて聞いた話を再び思い出し、それを別の誰かに伝えようとする際、記憶を更に鮮明にする為に、(自分が話を聞いた)当時と同じ香りの小壷を再び回すという習慣があったのだ。

「この逸話は、匂いがいかに記憶を呼び起こす事に効果的であるかを示す、とても興味深い例だと思います。」サイモン博士は語った。

またその後、サイモン博士らが行った実験では、42人の被験者から彼らの人生について話を聞き、次いでそれらの記憶と関係した匂い、例えばコーヒーやシナモンなどを与え、その香りがより詳細な記憶の想起へと繋がるかを被験者に訪ねた結果、それらの匂いが記憶の想起の大きな助けとなると事が明らかになったとしている。


「匂い」一つとっても面白い。





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こんなMP3・・・可愛くない?

2006年04月24日 | エッセイ・日記・意見
Creative メモリープレーヤー DAP P256 P-1 DP-NP256-PH1

クリエイティブ・メディア

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とても便利な世の中になってきたもんだ・・・ははは。
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書くことが好きな女の子用に、メールなどができるおもちゃ間もなく発売。

2006年04月24日 | 子供・動物・生き物・ペット
ウサワカメール ももいろ

メガハウス

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子供が深夜まで遊ばない様に、夜9時から朝6時まで、メールが届かない機能が付いている。
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映画「火龍」は凄い!滂沱の涙!!!!!DVDに早くならないかなぁ~

2006年04月23日 | 映画・DVD・ビデオ
火龍(かりゅう)は、中国で製作された映画(監督:リー・ハン・シャン)で、愛新覚羅溥儀の後半生を描いた映画である。日本での公開は1987年9月。

内容
溥儀が終戦後にソ連軍に捕らえられた後、中国に送還され、撫順収容所に収監。ここで、「改造」教育を受けた後、一般人として北京で暮らし始め、妻を迎えささやかながらも幸せな暮らしを送る。しかし、文化大革命によって、過去の罪悪を蒸し返され、満州国時代の側室「福貴人」だった李玉琴の追及(彼女もまた、過去の経歴がもとで迫害を受けていた)や紅衛兵の迫害に苦しむ中で、腎臓癌で死ぬまでを、妻・李淑賢の回想録を基に描いている。多少時間は重なるものの、いわばテレビドラマ「末代皇帝」の続編的存在であり、事実溥儀の回想シーンでは、清の皇帝として即位する場面では「末代皇帝」に於ける同場面の映像が、満州国皇帝時代は当時のニュース映画の実写フィルムが用いられている。

タイトル
火龍とは火葬された龍、即ち皇帝を指し、溥儀が歴代で唯一火葬の屈辱を受けた皇帝であるという意味である。しかし、儒教が国是の漢民族出身の皇帝ならば火葬は屈辱であろうが、満州族出身で、順治帝の様に自ら望んで火葬された皇帝のいる清の皇帝であった、溥儀にとって火葬は屈辱だったのであろうかという見方もある。

キャスト
溥儀…リャン・ジャー・ホー(レオン・カーフェイ)
李淑賢…パン・ホン
李玉琴(福貴人)…メリー・リー
婉容…マーガレット・リー
周恩来…ワン・ティエ・ツェン
※なお、李玉琴役のメリー・リーと婉容役のマーガレット・リーはリー・ハン・シャン監督の娘である。

1987年には、「ラスト・エンペラー」も公開されているはず。でも、同じ「溥儀の生涯」を描いても、こちらの映画の方が圧倒的に感動した。梅田の三番街シネマ3で観て、その後、「同窓会」だったのだが、道々、泣きながら、「同窓会場」へ向かった事を憶えている。目の周りは真っ赤に腫れていただろう。早くDVDにしてくれ~
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今日、全国のプログでたくさん使われたワードのベスト10。

2006年04月23日 | インターネット


1位 通算66回


セナ ポールポジション シューマッハ 記録 フェラーリ


2位 海洋調査中止


日本 韓国 合意 竹島問題 日韓


3位 ブロンコーネ


ヤマトマリオン 2着 1着 アクロスザヘイブン 1枠2番


4位 ヒライケンジ


エンタ ネタ 神様 平井堅 犬井ヒロシ


5位 ユ・ミョンファン


韓国 国際会議 提案 柳明 第1次官


6位 アンタレスステークス


第11回 GIII 京都11 フィフティーワナー 予想


7位 柳次官


韓国 合意 適切な 22日 日本


8位 フローラステークス


東京11 第41回 サンケイスポーツ賞フローラステークス 予想 G2


9位 少クラプレミアム


相葉ちゃん 嵐 見ました 楽しみ 新曲


10位 アンタレスS


フローラS フィフティーワナー 軸 三連 京都11


※僕にはさっぱり分からない項目もあります。



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「高田純次」の芸能界での立ち位置が前から気になっていたので読みました。

2006年04月23日 | 本・雑誌・漫画
適当論

ソフトバンククリエイティブ

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「深呼吸させてくれる本」です。
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「血液型」には大学生の時から興味を持っていました。

2006年04月23日 | 本・雑誌・漫画
気になることが全部わかる!怖いくらい当たる「血液型」の本―あの人との相性、向いている仕事、人づきあいの方法まで!

三笠書房

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出版社 / 著者からの内容紹介
A型は几帳面、O型はおおらか――その“一般常識”は必ずしも性格ではありません! でも、一見そう見えてしまう納得の理由が“血液型”にはあるのです。血液型の本当の特徴を知れば、相手との相性から人付き合いの方法までまるわかり!思わずドキっとする“人間分析”の本。

【担当編集者からのひと言】T(女性)
編集部でちょっとした“血液型ブーム”を巻き起こしました。素敵な本文イラストを描いていただいた佐々木千絵さんにも、当たると評判だったこの一冊。
血液型の本を読んでいて、「この性格、私とはちょっと違うかも…」と思ったら、ぜひ本書を手にとってください。周りが見ている“自分”と、自分で認識している“自分”にちょっとした違いが出てくる理由もわかります。
ちなみに、知人のO型女性は、本書に指摘された通りに恋人とケンカしたそうです。でも、すれ違いの理由がわかったのですぐに仲直り。“血液型”の特徴がわかると、今まで以上に幸せに近づけるのです!

内容(「BOOK」データベースより)
「私、こんな性格じゃない!」“血液型の本”を読んで、こう感じる人も少なくないはず。それは当然のこと。血液型の共通点は、性格ではなく“モノの考え方”なのです!相性、仕事、趣味、話し方、人間関係…。本書を読めば、今まで気づかなかった、血液型の意外な特徴、そうなる納得の理由が明らかに。
(Amazon,の解説より)

僕が思っていた「各血液型」の印象がかなり覆された。面白い本。
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