オーレン小屋 05:00
箕冠山 06:25
根石岳 07:00
東天狗岳 07:40
西天狗岳 08:00
中山峠 09:40
中山 11:10
高見石小屋 12:35
白駒池 13:10
麦草峠 14:10
八ケ岳は夏沢峠を中心として、南と北に分けられるそうだ。17日はオーレン小屋から北に登るから、北八ヶ岳登山ということになる。
オーレン小屋の標高が2330mで最終地の麦草峠が2127mである。その間、2000mを下るところがない。前にもいったが、1000m登ると6℃下がる。2000mで12℃。だから、真夏であっても基本的に涼しい。八ケ岳全体が避暑地になっている。
箕冠山(みかぶりやま)。2590m。特に展望もなく、スルーする。
箕冠山から樹林帯を抜けると、一気に視界が広がり根石岳から天狗岳まで見渡せるようになる。ただ、それと同時に強い風に吹かれる。
思ったより風が冷たく、半袖ではブルブル震えるくらいになる。急いでフリースを出して着こむ。真夏なのに震える寒さというのにうまく馴染めない。
根石山荘。旧館と新館があって、連れが新館のトイレを借りる。
ウォシュレット付きのトイレで、相当きれいだそうだ。100円払っても惜しくないとのこと。
根石岳山頂。山頂からの天狗岳の稜線が美しく、ずーっと見ていたい感じだった。
東天狗岳の稜線。
西天狗岳を東天狗岳。
白砂新道分岐から東天狗岳へ向かう。この東天狗岳までの道はよく写真で見かける。ただ、写真より実際の風景のほうが数倍美しかった。
東天狗岳山頂。
西天狗岳山頂とそこからみた東天狗岳。
重いザックを東天狗岳のすぐ下に置いてきて、空身で西天狗岳に登った。
おおよそ20分ほど。東より西の山頂のほうが広い。もし昼飯を食べるなら、西天狗岳のほうがいいかもしれない。
もし体力がなくて八ケ岳縦走できないとしても、この天狗岳だけでもチャレンジしてみたらどうだろうか。ここだけでも十分楽しめる。それくらい素晴らしい場所だった。
中山展望台もまた素晴らしい展望だった。渋の湯に車を止め、三時間ほどで来れる。
白駒荘と白駒池。2000m以上の高地にある湖としては、日本一だそうだ。
白駒の奥庭。いろいろと綺麗な場所があったが、ここが一番好きだった。シャクナゲや緑の針葉樹が心を癒やす。
無事にトラブルもなく八ケ岳縦走も終わり、笑顔のショット。
初めての八ケ岳登山を終えて、八ケ岳が好きな人が多い理由がよくわかった。本当に魅力的な山だった。観光的な価値も高い。また、来ることになるだろう。すごく気に入ってしまった。
ただ、登山をするのは、綺麗な景色を見ることが目的なわけではない。自分の体を動かして限界にチャレンジする、その身体性が重要なのである。
楽をしたいなら、お盆休みにわざわざきついことをやらなくても、家でクーラーにあたってビールでも飲んでいたほうが幸せだろう。
だけど、ヘロヘロになりながら苦労してピークに辿り着き、普段は見れない景色を眺めたときの達成感は、ちょっと言葉に表せない感動がある。
この感動はなんなのだろうかと考える時がある。たぶん、限界にチャレンジしようとする冒険心とその達成感なのだと思う。
身体の限界は人それぞれ違う。ある人にとっては、近くの公園にいくことすら命がけの場合もある。だから、人それぞれの状況によって、どの場所でも、その人なりの冒険になりうる。
私は死ぬまで自分の身体を限界まで使って、冒険したいと思っている。たとえそれが近くの公園になったとしても。