暮れのくそ忙しいときに、登山を誘っても誰も付き合ってくれないので、仕方なく一人で行く。少しきつめのコースを選ぶ。
御嶽駅⇒惣岳山(756)⇒岩茸石山(793)⇒黒山(893)⇒棒ノ折山(969)⇒奥茶屋⇒上日向(バス停)⇒川井駅
多分、歩行距離は16キロメートル。
ほとんど始発の五時半の電車に乗って、御岳駅に着いたのが七時半。よーし、頑張るぞ。
一時間半くらい登るともうすぐ惣岳山だ。
誰もいなくてすごく静かだ。
ミシッ、ミシッと音がするからお化けかと思ったが、古い木が折れそうになっていた。
惣岳山の頂上。9時20分。思ったより時間がかかった。
頂上には青渭神社がある。立ちションしてしまった。
バチがあたると悪いので、一応、お参りする。
惣岳山の頂上からすぐ急坂がある。ロープが張ってあるくらいきつい坂だ。恐る恐る下る。
岩茸石山の頂上。ここで少しコーヒーを沸かして休憩。出発が10時15分。
岩茸石山から棒ノ折山まで4.5キロくらいある。まだまだ、遠い
今は10時半だから、昼まであと1時間半くらい。
少しあわてて、飛ばす。
汗がだらだら出てきたが、かまわず飛ばす。とにかく飛ばす。
11時半に黒山到着。
そこで休んでいた登山者にこれから岩茸石山にいくのですが、どんな感じの道でしたかと訊かれた。
「うーんきついですね」と答えた。
やっと、棒ノ折山に到着。12時05分。昼を少し回ってしまった。山頂手前に丸太の階段が延々と続いていたので、すこしばててしまった。
山頂は広くて景色もよくなかなかの場所だ。人も多い。みんなわいわい楽しそうにお昼を食べている。私はさみしくおにぎりをほおばり、お湯を沸かしてカップラーメンを食べる・・・がお湯を沸かしているときに割り箸を忘れたことに気づく。急いでその辺にある枝をナイフで削って即席の箸を作る。完全にサバイバーになってきた。
12時40分に休憩を終わらせ、下り始める。
けっこう、このコースは急な下りだ。もしこちら側から登ったらかなりきついに違いない。急な下りが終わると、長い間、わさび畑が続く。なかなかのものだ。
わさび畑を通り抜けると、奥茶屋キャンプ場につく。登山道はここで終わり。ここからは舗装の道になる。この時点で13時50分。大体、頂上から1時間強でここまで下って来れる。川井駅まで5.2キロである。疲れてきたけど頑張ろう。
途中の帰り道は民家が連なっているが、それぞれの家が工夫をしてクリスマスのイルミネーションを飾っている。夜は非常にきれいだと思う。この辺のイルにネーションは観光の一つになっているとのことだ。近くの人は楽しいだろうと推測する。
一生懸命、まき割りをしているのに、いろいろ訊くために話しかけてしまった。非常に親切な人でいろいろ教えてくれた。ちゃんとポーズをとって写真撮影にも応じてくれた。その節はどうもありがとうございました。
あんまり暇なので、自分で自分の写真を撮る。道の真ん中で大の字になって写真を撮っても誰も来ない。話し相手もいない。しかし、私は孤独に強い。しょうもない遊びをいつも考える。そういうくだらないことも、また一つの楽しみだ。
何とか川井駅に到着。15時05分。今回は、多少、長めの行程だったので、暗くなることも覚悟していたが、思ったよりはやく着いてしまった。もっとゆっくり景色を楽しんでもよかった気がする。
それにしても疲れた。ちょっと急ぎすぎたかなぁと思う。でも楽しいコースだった。