「孫子の兵法」という戦略の書がありますよね。
中国の古典中の古典です。
中国人の思考方法を考える上で、これからは読んでおかないといけない書物ですね。
いろいろ長いのですが、基本的な考え方が2つあります。
それは、
1、戦わずして勝つ
2、勝算がなければ戦わない
なんというか、結局言っていることは「戦わない」ということです。
戦わないには、いろいろあります。
しかし、ここでは「情報」と「不意打ち」について語りたいと思います。
まず、情報についてです。
「彼を知り己をしる」との言葉どおりです。
相手と戦うべきかどうかは、情報がないとわかりません。
だから、中国人は情報をすごく重視している。
情報を収集して、相手が弱いと見れば、嵩にかかってやってきます。
だから、中国の情報収集は要注意です。
情報で重要なのは、人間の思考と行動です。人が何を考えどう行動するかです。
僕たちから、すでに多くの情報が抜かれています。
行動・移動は、スマホのGPS機能によって分かります。
クレジットカードや電子マネーで、何を買ってどういう商品が好きなのかが分かります。
そして、スマホの検索ワードは、情報として集められています。
人は何を考えているかは、検索ワードでかなり判断できます。
米によるファーウェイやTik Tokに対する規制は、それらの中国の情報収集を遮断する意味があります。
悪用されるからです。
ただ、僕たちの情報はアメリカに、すでにたくさん抜かれています。
アメリカと中国だったら、まあアメリカのほうがマシでしょうね。
つぎに、不意打ちについてです。
「その無備を攻め、その不意を打つ」です。
中国では、不意を突いてだますことは、それほど悪いことだと思われていません。
むしろ、騙されたほうが悪いという文化です。
日本の文化が「誠」の文化だとすると、中国は「詐」の文化です。
今回のマスクの買い占めを想像したら分かるでしょう。
僕たちは、マスクがなくなるなんて想像もつかなかった。
その無防備ところに、不意を突かれたわけです。
現在、中国に食糧不足が起こりそうなのを知っていますか?
洪水とバッタの被害からです。
それで、日本の食料が密かに買い占められているようです。
また、盗難被害も深刻です。
これは中国とは関係ないかも知れませんが、ちょっときな臭い。
日本人は穏健で平和的なので、誠実に物事を運んでいればうまくいきます。
しかし、中国は人口が多く弱肉強食で生存競争が激しい国です。
そこでは、人をだましても、生き延びていくのが正義です。
何が正しいのかは文化によって違います。
だから、いろんな文化が交わると、それに対処できないといけません。
それには、相手の思考方法をしっかり分析するしかありませんね。
それで、今日は「孫子の兵法」をあげてみました。
ちょっと暗い話でしたけどね。