フランスの批評家のカイヨウによれば、遊びは4つに分類されるという。
競争・偶然・模擬・眩暈である。
1、競争とは、文字通り、他者と勝敗・優劣を争うことをいう。スポーツなどはその典型でサッカー・テニスなどである。この遊びの原動力は他者に勝つことで自分の優位性を人に認めさせることにある。
2、偶然とは、遊ぶ人間の力の及ばない要素によって勝負の優劣をつけるものである。つまり、運によって勝負をつける。サイコロ、ルーレット、宝くじなどである。
3、模擬とは、人が自分を自分以外の何かであると信じたり、自分に信じ込ませたり、あるいは他人に信じさせたりして遊ぶというものである。簡単にいうと、何かを真似たり、仮想の物語に自分を投影させてりすることで楽しむということだろうか。わかりやすいところでは、演劇などがそれにあたる。アニメや小説などもここに含まれるのかもしれない。また、鉄道やミニカーなどの模型もそうだろう。
4、眩暈とは、一時的に知覚の安定を破壊し、明晰であるはずの意識をいわば官能的なパニック状態におとしいれようとするものである。お酒を飲んだり、麻薬を使ったりすることである。祭りで暴れまくったり、クラブで踊りまくったりすることもここに含まれる。また、ジェットコースターなどで叫ぶこともそうだろう。