人間が平和・安定・平穏が好きかというと必ずしもそうでもない。安定がずーっと続くとつまらなくなる。
笑いのパターンは、緊張と緩和だといわれる。ただ、それは笑いだけではなく、面白さ全般にいえる。もちろん、現実の人生についても。
緊張と緩和の例でよく挙げられるのは、学校の朝礼で先生が怒っていて、しーんとした時におならをする場面である。ほとんどの人が笑ってしまうだろう。これを応用したのが、ガキ使の笑ってはいけないだ。
ハリウッドの映画の構造は、簡単にいえば、問題→解決の流れになっている。問題が緊張で、解決が緩和である。テロリストに占拠される(緊張)。テロリストを倒す(解決)。問題が大きければ大きいほど、解決した時の快感は大きい。
例えば、セックスの快感も、緊張と緩和である。射精する前は全身の筋肉が緊張する。射精する時はそれが緩和する。そうなっている。女性もそうらしい。
結局、何が言いたいのかといえば、問題のない人生はつまらないということだ。人は安定を求めるが安定すると、必ずつまらなくなる。
楽しい人生を送るには、問題が起きて解決する、問題が起きて解決する、また問題が起きて解決する、といった繰り返しが必要なのである。
だから、問題を恐れてはいけない。問題と解決はセットで考えたほうが人生楽しい。