かいつぶりの日々

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【実務】ため池の不動産鑑定

2023年01月08日 | 実務
以下のニュースを見つけました

滋賀・草津でため池埋め立て農産物直売所、建設計画進む 24年秋にも開業 | 京都新聞 https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/947617

場所は昔バイトしていたあたりのため池なんで(背景ですぐわかりました)、幹線道路沿いの良い場所とは確認できました。

ちょうど交通量の多いエリアで近傍にはイオンモールもあり、その地域あたりは今後も発展すると容易に想像できますね。


さて、このため池、どのように鑑定評価をするのか…

そもそも、ため池とは…
農業用水を確保するために水を貯え取水ができるよう、人工的に造成された池のことです。 
古くは江戸時代の水利事業からそのまま令和まで残っているものもあります。
西日本に多いのは年間降水量の関係みたいですね。

ため池の取引事例がたくさんあれば良いんですがそもそもない…。
こういった場合、主として開発法(造成を前提とした素地の価格)で求めることになります。
宅地分譲を前提としてますので控除式、つまり分譲地を想定してその販売価格から造成費用等を控除する方式で求めることになります。

開発造成が最有効使用ではない…というパターンなどは、水田などの取引事例からアプローチするのが適切でしょう。

まれに、錦鯉や金魚などの養殖に利用されている池についてはその収益価格を求めることもありますね。

なお、庭の池などはその設置費用に着目した原価法で求めるのが現実的になるかと思います。(庭の場合はどのように価値に寄与しているかも検討要因です

ため池も立派に不動産、





中々価値判断の難しい地目ですが状況を確認して適切に評価作業を進めれば真の価値にアプローチ出来ます。
※写真は海ですw