価格形成要因のうち、道路との高低差について説明します。
最近の分譲地にはあまり見られないですが、昭和後期~平成初期あたりに分譲した住宅地では、道路より高いところに家が建っていることが多いですね。
最近は大体がフラットです
当時の分譲地はひな壇式に傾斜地に造成され、日照や眺望に重きを置いた開発が主流であったことから、道路から階段上って家に帰宅という形の住宅が多かったです(ちなみに掘り込み車庫てのが主流でした)
確かに道路より高い位置にあると日照、通風、眺望、排水の点でメリットがあります。
また道路から覗かれないという点がプライバシーの保護につながりますね。
デメリットは、家の出入りが大変であるという点が大きいです。現下の高齢化社会では、家主が高齢になり自力で出入りが難しく、一人で生活を営むことが厳しい状態のケースも出てきていることを考えると、時代的には高台ではなく平地にシフトしているんだなとも考えます。
余談ですが、道路より低い宅地のメリットはほとんどありませんので、解説しません。
先日地価調査が発表されました、
詳しい話はニュースサイトに記載されていますが、郊外の利便性の低い土地の価格がどんどん下落傾向、
特に古くなった高台団地は高齢化が進み人気がないことや若年層を中心とする労働世代が需要を牽引しているか否かの点を考えると、不動産を嗜好する世代の人口ピラミッドが変わらない限り、このような団地が再び陽の目を浴びる可能性が少ないかもですね。
単純に利便性を嗜好すれば駅前フラットな土地になるんですが
眺望が得られる土地というのも、ここ近年の開発により少なくなってきています。
話はそれますが、私は毎朝散歩しておりまして、田んぼの真ん中のあぜ道を40分ほど歩いてます。
田んぼでは空がすっきり見えます、空を見てるとストレスが解消される感じがしますね。
戸建てならではの眺望の良さの作用、数値では測れないですが、この感覚はタワーマンションの開放感とは異なりますね。