かいつぶりの日々

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【お家探しその19】修繕積立金と管理費と

2022年02月02日 | おうち選び、住むとこ選び





今回は修繕積立金と管理費

マンション販売の広告に記載されていますね(月1万円とか管理費8000円とか…)

この二つについて解説していきます。
基本的にこれらはマンションの維持管理のための費用です。

掃除や共用階段の電球切れとか草刈とか、外壁のやり直しとか…

これらの費用に充てるためのお金ですね。しかしその性質は微妙に違うのでここで解説します。

まず修繕積立金とは、分譲マンションの外壁・屋根・エントランス・エレベーターなどの共用部分を中心に修繕工事や維持管理を行うため、入居者(区分所有者)全員が負担する積立金を意味します。これは共用部分の維持管理のための大規模修繕に向けて毎月区分所有者から少しずつ集める積立金、
大規模修繕は費用が過大であるため、一気に徴収するとマンション居住者(区分所有者)に負担がかかります。
ですので少額ずつ積み立てし、10年、20年スパンの計画に沿った修繕を行い安心・安全なマンション生活を担保します。
また、台風や大雨などの不測の事態に対しての修繕費も賄いまし、バリアフリー・耐震工事などもこれらに盛り込まれます。


管理費は同じく積立金ですが、定期的な清掃、ごみ置き場や駐輪場の管理、共用部分(エントランス。エレベーター)の損害保険料に充当されます。どちらかといえば日常的なものを対象としております。
このようにマンションを購入すると住宅購入費以外にもこれらの費用が掛かってくるわけです。一戸建てでいえば、リフォーム費用と草刈費用を積み立ててるような感じでしょうか。とはいえ、毎月毎月支払う費用なんで気になりますね。

これらの注意点は
1.修繕計画の見直しにより積立金の額が変動(値上がり)する可能性があること。長期修繕計画の見直しは5年・10年で見直すマンション管理組合があるので、入居時そのままの額というのはなかなか無いかと思います。
修繕積立金については積立方法が均等積み立て方式(基本的に同額積立)、段階積立方式(入居後ぼちぼち増額する)かどうか確認していただけたらと思います。(均等~の場合でも値上がりするときはしますが…)

2.収支状況(大規模修繕積立金・管理費)を確認、健全でなければ(例、滞納者の存在、自然災害により破損した部分の修繕費、原材料費の高騰による資金繰り悪化など)
管理費、修繕費が変更されることや、また修繕が行き届かない可能性もあります。マンションのポテンシャルにかかわってきますので放置しないようにしましょう。

3.滞納するとデメリットしかありません、滞納したら上記のメンテナンスが行き届かないどころか、管理組合から督促状が来たり訴訟されたり、また売却する場合には清算しなくてはならず、売却もままならないことになります。滞納は絶対避けましょう。

4.一度払った管理費、積立金は退去しようがどうしようが原則戻ってきません。

いずれにせよ快適なマンション生活を送るために必要な費用ですので、
購入の際には金額や変更の可能性を踏まえて検討されることをお勧めします。






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