トライアングルの部屋

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仙台在住で大の阪神ファン

よって件のごとし 宮部みゆき

2023-04-19 07:43:40 | 本 2023年
三島屋変調百物語八之続

長すぎて あらすじ省略
気になったところだけ抜粋

第一話 賽子と虻

八百万の神々の中でも
指折りの博打打ち
「ろくめん様」
ろくめんとは賽子(さいころ)のこと
勝負相手も神々

ずっと勝ち続けていたのに
虻の神様に負けた
自分の治める土地の畑で
一年にとれる作物全部賭けちゃった

それでは氏子たちが飢え死にしてしまうと
虻の神に謝り、
今後ろくめん様が治める土地では
二度と虻を殺さないと約束する

そこに妬み嫉み恨み憎しみなどを持った人が
虻の神様に願いするようになり・・・

神様が賭け事をするなどと
その発想がすごい

疱瘡の神様は博打はしないんだと

大百足の姿をしているのは
商人の守り神
売り掛けの取り立てに
取りっぱぐれがないよう
守ってくれる

年寄りの坊さん姿で
頭だけぐるっと後ろを向いていたのは
後難除けの神
後ろから降りかかる全ての災難を除けてくれる

第二話 土鍋女房

川の渡し守をしている男が
川の水神様の化身の蛇に
魅入られてしまう
女に変身した蛇は土鍋に入っている

どうして土鍋かというと
そこは海苔が名産で
新海苔が採れると
鎮守様に奉納するのだが
金気の容れ物だと海苔の風味を
損じてしまうので
土鍋なんだと

第三話 よって件のごとし

これはつまり今で言うゾンビみたいなもんだな
それに襲われた村

本当に映画でも観ているような
細かな動きや背景の表現に
無我夢中で読んでしまった

恐怖におびえる人々の様子

凍りつくような寒さに襲われた
立冬での様子は背筋が寒くなってくる感じ

飽きさせない展開に
522ページの分厚い本もなんのその
一気読み

第二話から
日が詰まり、夜明けが遅くなり
夕暮れが早くなった。
夏という季節は、梅雨明けの雷雨を
先払いにやかましく到来し、
かんかん照って、
世間をふうふう茹だらせる。
残暑も、長っ尻の客のように
ずるずる引っ張るのに
消えるときには挨拶もない。
そして秋は忍者のように
気がついたらそこにいる。

これも二話から

三十路よりも手前だろう
つまりは立派な中年増だ
えー昔はそんな?

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