やあよのブログ

コツコツと詩を書いています。楽しく読んでいただければうれしいです。

春めいて

2025-03-10 16:45:23 | ポエム
卒業したら逢えなくなるね
つぶやくわたしに
友だちではいられないと

つき合っていたとは言えない間柄
友だちでいたいなんて
思ってなかった

違う学校へ進むのに
本当に別れだとわからないのね

春めいて
さよならも言えなかった
あの人が信じ切ったままだっただから
春めいて
背中も見送らなかった
あの人が振り返っていそうだったから

別れも知らないあの人のために
わたしから別れを贈ります

春めいて
さよならも言わなかった
あの人がまだ思っていそうだったから
春めいて
次の男性(ひと)が現れること
あの人がわかっていなそうだったから


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愛は燃えてる

2025-03-07 01:19:33 | ポエム
今夜も独りの夜が来る
窓の向こう
さみし気な風

忍び寄る不安な気持ち
夜の間
一睡もせずに起きてる

いつの間にか
離れていった
こころを残したまま
独りきりでも
想い出を振り返る
いまでも
愛は燃えてる

今夜で独りの夜が終わる
窓の外で
春の気配

沈んでる悲しい気持ち
真夜中過ぎ
カフェインを摂る

いつの間にか
過ぎ去ったあなた
こころを残したまま
独りきりでも
明日を待ってる
いまでも
愛は燃えてる


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雪の街

2025-03-04 19:08:36 | ポエム
春の訪れに
思い出したように降り出した雪は
偶然あなたを見かけた街

もしも逢えたら
あれが最後の恋と
打ち明けるつもりが
遠くから見送るだけ

降りしきる雪たちの
悲しみが積もるよ
ひとりで過ごした
昨日までの夜
身に染みる冷たさの
さみしさがよぎるよ
今夜は
見送った背中を探す

別れたことに変わりはないの
元気そうな後ろ姿
相変わらずだった

降りしきる雪たちの
悲しみが積もるよ
ひとりで癒した
昨日までの夜
身に染みる冷たさの
わびしさがよぎるよ
今夜は
見送った背中をまぶたに


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舞雪

2025-02-22 13:41:28 | ポエム
今年最初で最後の雪が
やわらかく
灰色の空から舞って降る

忘れかけた想い出のかけら
拾うように
てのひらで受けたら解けていった

あのころの僕は
こころのままに話す
あの子がすきだった

舞雪が美しい

この間
街で偶然あの子を見かけた
何年ぶりかで見かけるあの子は
現在(いま)を生きてた

あのころの未来にあの子はいて
僕に気づかずに通り過ぎた
忘れるくらいが健常なんだと
あのころのままに元気だった

舞雪がはかなくて

このごろは
ひとりで生きてくのに慣れて
何年でも生涯でもひとりでいられそう

いくらでもひとりでいられそう


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Tears

2025-02-21 16:40:44 | ポエム
また卒業の季節が来て
桜が散って夏への季節

繰り返す孤独な夜と
慣れていくひとりの日々

大きくて曖昧だった未来
キミと語ったすべてが夢だった

キミと過ごす毎日が
ずっと続くと信じてた日々
嘘のない言葉を話すキミの
横顔を眺めて鼻筋をなぞった
頬をつたった
Tears

今日キミと過ごせるから
明日もキミと過ごせるからと
いつまでも一緒だねと誓って
手を繋いで走ったころ

キミと過ごす毎日が
ずっと続くと楽しかった
嘘のない言葉で語るキミの
横顔を眺めて指でぬぐった
頬をつたった
Tears


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