やあよのブログ

コツコツと詩を書いています。楽しく読んでいただければうれしいです。

舞雪

2025-02-22 13:41:28 | ポエム
今年最初で最後の雪が
やわらかく
灰色の空から舞って降る

忘れかけた想い出のかけら
拾うように
てのひらで受けたら解けていった

あのころの僕は
こころのままに話す
あの子がすきだった

舞雪が美しい

この間
街で偶然あの子を見かけた
何年ぶりかで見かけるあの子は
現在(いま)を生きてた

あのころの未来にあの子はいて
僕に気づかずに通り過ぎた
忘れるくらいが健常なんだと
あのころのままに元気だった

舞雪がはかなくて

このごろは
ひとりで生きてくのに慣れて
何年でも生涯でもひとりでいられそう

いくらでもひとりでいられそう


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Tears

2025-02-21 16:40:44 | ポエム
また卒業の季節が来て
桜が散って夏への季節

繰り返す孤独な夜と
慣れていくひとりの日々

大きくて曖昧だった未来
キミと語ったすべてが夢だった

キミと過ごす毎日が
ずっと続くと信じてた日々
嘘のない言葉を話すキミの
横顔を眺めて鼻筋をなぞった
頬をつたった
Tears

今日キミと過ごせるから
明日もキミと過ごせるからと
いつまでも一緒だねと誓って
手を繋いで走ったころ

キミと過ごす毎日が
ずっと続くと楽しかった
嘘のない言葉で語るキミの
横顔を眺めて指でぬぐった
頬をつたった
Tears


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風の印象

2025-02-18 07:35:07 | ポエム
春を待つ冷たい風
朝陽が射すころ

カーテンを開けて
旅立ったあの人を思い出す

振り返れば誰もが他人
窓辺でひとり

どんなに愛しても
愛の日はいつか終わる

水平線から陽が輝く夜明け
遠くから見送るだけの
再会の春の予感は
風の印象

海辺の町に
ひとりで泊まって
なつかしさが未来へと
押し寄せる波

水平線から陽が輝く夜明け
遠くへと見送るだけの
再会の春への予感は
風の印象


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愛することも愛されることも大丈夫

2025-02-04 12:19:19 | ポエム
今朝も寒い中
偶然逢った
もしかして もしかして
待ち伏せしてた

気にかけられてる
愛されたい
でももしも でももしも
告白されたら

自分らしくないけど
「一度話してみたかったのよ」
あなたは照れた顔で
「お話するにはつまらない男だよ」

そうだね 大人びた謙虚なところ
すきだよ

金曜の夜から
一晩中話して 話し込んで
はじめてのあなたの部屋に安心した
それは思い出話
目を伏せた
愛することも愛されることも大丈夫

でも不安な気持ち
でも悲しい気持ち
あなたには打ち明けない
わたし 大人なはず

次の土曜の夜からも
一晩中話して 話し込んで
はじめてのあなたの部屋で口づけた
これがはじまりだと
目を閉じた
愛することも愛されることも大丈夫


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時が流れるままに

2025-02-02 13:08:57 | ポエム
そうさ
ささいなすれ違い
知り合うまでさ

一目惚れなんて
慣れない恋を
ただ一度だけ
fall in love

きっかけさえつかめない
わかり合うのに
口づけした
時が流れるままに

そうね
ささいな行き違い
自由なままね

両想いなんて
はじめての恋を
ただ一度きり
fall in love

運命なんて言えなくて
わかり合うのに
口づけした
時が流れるままに


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