やあよのブログ

コツコツと詩を書いています。楽しく読んでいただければうれしいです。

メロディー

2024-09-15 13:30:41 | ポエム
秋が忍び足でささやくよ
風の噂であなたは幸せだと

わたしならひとりでもやっていける
だからわたしから離れたの

たった半年前の別れが
子どものころのように振り返らない

いつまでも若くないからと
わたしだけの人生を見つめるように
ひとりきりベッドに横たわって
静けさの中 窓の向こうの木々が騒ぐの
まるでメロディーのように

独り言のようにハミングする
子どものころのラブソング
恋に憧れていたころには戻れない
次に誰かとはじまっても

いつまでもこのままじゃないと
わたしだけの時間を見つめるように
ひとりきりベッドで持て余して
静けさの中 窓の向こうに鳥がさえずるの
まるでメロディーのように

いまはメロディーのように…


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記念日

2024-09-12 20:03:31 | ポエム
やりきれない夏の終わり
眠れない夜に
あなたの助手席に乗り込んで

車の窓を開け
夜風に髪が流れて
口ずさんだ別れ歌に
あなたの沈黙

男が泣く姿をはじめて見るの
さよなら言わなくてもわかるのね
波打ち際をヘッドライトで照らして
今日が最後のお別れの
記念日

別れを決めたのは
わたし自身の人生を歩くため
あなたの未来なんて
興味もないのよ

男が泣く素顔をはじめて見るの
さよなら告げなくてもわかるのね
波打ち際をサンダルを外して
今日が最初のステップの
記念日


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青い夜

2024-09-11 06:23:51 | ポエム
非常識な時間に家を抜け出して
誰もいない近所の公園を歩いた

町中が寝静まって
夜が綺麗
昨日の別れがホントだってこと
きっとキミはわかってない

いい夜だね

語り合ったすべてのこと
なにもかもに嘘はなかった
明日もわからない日々が続く
ひとりきり感じてる
それは長い
青い夜

将来は未完成
昨日までを忘れていく
なにもかもが変わらないように
愛の歌も歌い古されても
また新しいなにかがきっと
運命のように訪れるだろう

いい夜なのに

語り合ったすべてのこと
なにもかもに噓はなかった
今日も見えない夜が続く
ひとりきり感じてる
それは長い
青い夜


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東京フェイク

2024-09-07 01:35:50 | ポエム
週末のメトロに吸い込まれて
流動する人々に紛れ込んで

今日も誰もが急いでる
時間を気にしながら
さよならの瞬間を待ってる

今日が決戦なら明日も決戦
毎日似たような日々が続くから

本音隠して 
奴等の前でどう振る舞うか
どう振る舞うか
建て前だらけで
奴等の前にどう出ていくか
どう出ていくか
誰もが敵だよ
東京フェイク

やさしさなんて見せられない
甘い顔したら負けさ
いくらでも弱みにつけ込んで
もう 彼女にも涙が滲む

本音さらけ出して
彼女の前でどう振る舞うか
どう振る舞うか
建て前だらけで
彼女の前にどう出ていくか
どう出ていくか
誰もが他人だよ
東京フェイク


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薔薇と蝶

2024-09-03 12:17:50 | ポエム
夏の名残りの暑さ
玄関先の薔薇は
キミの暑さに耐えた姿

ずっと苦しかった
自分がキライだった
そんな僕が脱皮した

薔薇の花の周りを
旋回しながら飛ぶよ
こんな風に自由に
自分を表現できて
僕は幸せになれた

僕等が生まれてきた意味が
わかった気がする
キミと共に生きること
それが僕の幸せ

薔薇の花の周りを
旋回しながら飛ぶよ
こんな風に自由に
自分を演じられて
僕は愛され始めてる

僕は愛され始めてる


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