やあよのブログ

コツコツと詩を書いています。楽しく読んでいただければうれしいです。

呪文

2024-09-30 22:55:04 | ポエム
秋の夜風が涼しさを編んで
僕等ふたりのこころを渡る

どうして出会ったかを
あなたはわかってないの

振り返る日々はなつかしさを装って
僕等ふたりのこころを横切る

どうして知り合ったのかを
あなたは気づいてないの

暗示にかかるように
僕等は「愛してる」とささやき合う
暗示にかけるように
僕等は互い「愛してる」と見つめ合う
いつまでも呪文が解けないように

自由が欲しいなんて言ったら
あなたが憎くて
離した手が冷める前に抱きしめ合えたなら

いつまでも呪文が解けないように…


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前夜祭

2024-09-28 03:06:45 | ポエム
秋の真夜中
キミが眠ってる時間
僕は物足りなさでコーヒーを飲む

これは初めての運命
それを今夜で終わらせたい
ひとり部屋を抜け出して
自由になる

季節外れの花火を
丘の上の公園で
ひとりきり打ち上げた

もしもキミが後悔したとしても
キミのことがイヤになってのことじゃない
もしも僕がいなくなったとしても
きっとこの世界はなにも変わらないだろう

終わりははじまり
人生の最終話までが未来だとしたら

もしもキミが忘れていくとしても
キミのことを軽蔑なんてしないから
もしも僕がいなくなったとしても
ずっとこの世界はなにも変わらないだろう

なにも変わらないだろう…


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恋は2度死ぬ

2024-09-27 02:55:27 | ポエム
出会ったころは
無邪気に語り合って

知り合ったあとは
無口に寄り添い合って

ふたり 手を取り
真夜中の公園までの上り坂
どうすれば
あなたを もっと知りたくて

秋の気まぐれ
澄んだ夜空を見上げて
気が遠くなる kiss をした
長くふたりで kiss するうちに
僕は自分に自信を無くした
恋は2度死ぬ

これがはじめての恋だとしたら
僕は思い出ごと未来も失って
楽しくて笑っていたのは最初のころ
僕等はひとつになって

秋の気まぐれ
澄んだ星空を見上げて
気が遠くなる kiss をする
長くふたりで kiss する間
僕はあなたの中に落ちて行った
恋は2度死ぬ


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泉のレイニー

2024-09-24 13:48:17 | ポエム
秋の訪れの真夜中
見上げた夜空は澄んだ紺色

多分ひとりきり 
キミの涙が
空を見上げた頬からつたって

悲しみに意味はない
失くした物が多いから
キミだけに勇気をあげたら
僕から逃げないで

泉のレイニー
溢れる想いは限りある命の果てに
夜空の金星の向こう
流れる想い出は限りない未来の果てに
届くよ

キミは孤独に強いから
素敵なことを見つけられる
キミだけにやさしさを届けたい
僕から逃げないで

泉のレイニー
溢れる想いは星降る星座の果てに
夜空の金星の恋人
流れる想い出は星降る宇宙の果てに
届くよ

きっと届くよ…


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少年になあれ

2024-09-22 04:43:58 | ポエム
あれは昔
あなたと同じ誕生日の男の子を振った

あなたは大人
偽って 恋はまだいいって言うけれど

わたしへの態度がやさしくて
あなたは絶対わたしを思ってる

いつかあなたの胸に飛び込みたい

少女のようなナチュラルメイクで
あなたと明日会う
くちびるのグロス あなたのくちびるにつけてあげる
少し照れたあなたの顔
少年になあれ

これまでの過去を洗いざらい話して
わたしに懺悔して
過去を無効にして 少年になあれ

少しうつむくあなたの顔
少年になあれ


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