あのころはよかったと 振り返るの
こんなつもりじゃなかったと 今を嘆くの
懐かしい場所は もう変わったと思わないの
変わらない場所が 拠りどころでいるの
あなたは 母親の墓地へ 毎週通い
永遠の母親像に 祈りを捧げている
「人は皆 わたしをバカにするの
誰もが わたしに見向きもしないの
想い出だけは いつもやさしい
そのことを 誰にも打ち明けずにいるの」
マリア様の孤児のように 今日もあなたは ひとりで歩いて行く
変わらない場所は 自分の胸の中にあること 誰にも告げないまま
誰にも告げないまま 歩いて行く