やあよのブログ

コツコツと詩を書いています。楽しく読んでいただければうれしいです。

変わらない場所

2020-04-30 16:04:31 | ポエム
あのころはよかったと 振り返るの
こんなつもりじゃなかったと 今を嘆くの

懐かしい場所は もう変わったと思わないの
変わらない場所が 拠りどころでいるの

あなたは 母親の墓地へ 毎週通い
永遠の母親像に 祈りを捧げている

「人は皆 わたしをバカにするの
誰もが わたしに見向きもしないの
想い出だけは いつもやさしい
そのことを 誰にも打ち明けずにいるの」

マリア様の孤児のように 今日もあなたは ひとりで歩いて行く
変わらない場所は 自分の胸の中にあること 誰にも告げないまま

誰にも告げないまま 歩いて行く


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Sky blue

2020-04-29 04:59:31 | ポエム
今日もひとり 夜明け前に目覚めた
あなたと夕べ 夜更けまで戯れた

終電で帰る 4月も終わろうとする ひとりきりの夜道
振り返ると 背を向けて手を振るあなたが 去って行った

眠れないのは わたしのため 孤独すぎる夜は
帰れなくさせたいあなたが わたしをひとりにするの

Sky blue
永遠に孤独なこと 知っているから あなたを愛した
心と身体を結んで あなたに愛されて
Sky blue
永遠に孤独なこと わかっているから あなたを愛した
心と身体を繋いで あなただけを愛してる

カーテンを開けて 今日の夜明けは 鳥がさえずって
ひとりきりを癒すあなたが 隣にいない

Sky blue
永遠に孤独なこと 知っているから あなたを愛した
あなたの身体をすり抜けて 今日も 持て余すわたしがいる

永遠に孤独なこと 知っているから…


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砂漠の街

2020-04-27 04:50:42 | ポエム
春の小雨が 街を癒す
曇り空から わずかに光が射している

渇いた人たちが 群れになって道を歩く
人の流れに逆行して あなたと進む

手を取り合って 雑踏を抜けるように
たどり着いた場所は 秘密の隠れ家

砂漠の街
あなたといれば つらくないの 
少し涼しい 春の街角
砂漠の街
わたしにとって あなたはやさしい
少し冷たい 春の雨水

あなたの部屋で ベッドに腰掛けて
無口なあなたが 静止画のように黙っているのを
眺めてる

無口なあなたが 映画俳優のようなポーズで座っているのを
眺めてる

砂漠の街
あなたといれば つらくないの
少しやさしい 雲からの陽射し
砂漠の街
わたしにとって あなたはさみしい
少し哀しい 春のオアシス


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タイニー

2020-04-26 00:01:22 | ポエム
僕が物心ついたころには 
家の塀を歩く猫を見た
通り過ぎるだけの取っ掛かりのない猫を 
眺めてるだけだった

今は 僕の部屋にいる猫を 宝のように可愛がってる
なにもかもを捨てることができるなら 
猫だけを連れて 消えてしまいたい

僕が金になるのなら 僕は金なんて欲しくない
僕を放っておいてほしかった 幸せなんて投げ出して

タイニー
僕の可愛い猫 キミが僕の相棒
自由に生きて行くことができるなら キミだけを離さない
タイニー
僕の大事な猫 キミが僕の親友
自由に生きて行くことができるなら キミだけを諦めたりしない

どこまでも 一緒に行こう
いつまでも 一緒にいよう…


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Be my lady

2020-04-25 03:14:20 | ポエム
陽射しが 夏を呼んでる
僕の呼吸とキミの吐息が重なる

答えなら 知ってるはずさ
僕とキミのシルエットが静かに重なる

砂浜で手を繋いで 足跡を消すように
波打ち際をふたりで走ったね 水しぶきを浴びながら

もう泣いたりしないで 
キミの繊細さも強さも抱きしめたい
なにもかもが過去のことだよ
これからのこと ふたりではじめよう 
この一瞬 愛してるから くちづけて be my lady…

陽射しが 夕暮れを呼んでる
僕とキミのシルエットが静かに重なる

この瞬間 愛してるって 言ってほしい be my lady…


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