やあよのブログ

コツコツと詩を書いています。楽しく読んでいただければうれしいです。

夏と猫

2022-07-31 14:07:00 | ポエム
7月最後の日は日曜日
昼下がりのリビングに猫とふたり 陽が射しこんで

部屋の中にいても日焼けして
夏の窓から金色の光のシャワー 痛いほどまぶしくて

自由と社会を天秤にかけて 社会を選んだ
週末ぐらい自由に 人間的な趣味もいいな

夏の時 猫との愛情生活
蝉の声 猫が安らいでる こんななにもない日もいいな
夏と猫 僕等の愛情生活
車の音 耳を澄ませて 誰かが通り過ぎるのを感じてる

少しずつ 日が短くなっていく 少しずつ すべてが変わっていく
その中で 僕一人でも なにかが見つかるといいな

なにかが見つかるといいな…


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蝉の墓

2022-07-30 17:06:13 | ポエム
夏の日の朝 ポストに表に出たら
玄関先のタイルに 蝉が死んでた
それを 彼女が土の上に置いた

アリがたかってきて 
彼女が蝉の墓を作ろうと言った
彼女が蝉についたアリを振り落として
どこに墓を作ろうかと言った

裏庭の日当たりのいいところだと アリがいないね
彼女がスコップは と言って 裏庭に行った
僕がスコップで穴を掘って 彼女が墓に入れて
僕が埋めてあげた 

来年も蝉の季節が来るだろう
僕等もいつの日か 墓に眠るのだろう

眠るのだろう…

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誰よりきっと愛していたから

2022-07-29 18:22:17 | ポエム
まぶしい夏の午後 あなたを想い出した
遠く町を離れて 旅立った日からいつ

本気の人生 夢を追って
自由なあなたを 許して見送った

懐かしい日々も いまは楽しかったことばかり
別れた理由が見つからないくらい すきよ

突然 横断歩道の向こう側 青信号
あなたがやってくる姿が見える
反射的に手を振った あなたが応えてる
また逢えると信じていた
誰よりきっと愛していたから

あなたが生きていること 信じられたから
別れても あれが最後の恋だと 互い 知ってた

誰よりきっと愛していたから
抱き合って口づけた
いつまでも…
 

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東京ドラマティック

2022-07-29 15:07:55 | ポエム
慣れない都会の片隅 孤独な雨が夏を濡らす
彼女がいれば 少しは 僕のやるせなさも
癒されるだろう

街に出ると 自分を見失い流されそうになる
群衆の流れの中 うなだれるように歩く
なにも見たくないのさ

欲しいものがあるとしたら 彼女が輝いてるけど
明日はない 閉塞感に襲われ 光を失う中 
今日 彼女との愛が壊れた
街は 東京ドラマティック
欲しいものがあるとしたら 未来はきっと輝いてるはず
なのに 明日はない 抑圧感に悩まされ 光が届かない中
今日 彼女との愛は被害者
街は 東京ドラマティック

こころ壊れて もう彼女以外失くすものはない
こころ囚われて もう彼女以外見失うものはない

東京ドラマティック…

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あなたといた夏

2022-07-27 17:34:55 | ポエム
はじめてのデートは まぶしい夏休み
耳を赤くしたあなたが いきなり誘ってきて
戸惑ったけど 迷わなかった

あなたのこと 別の子がすきだったから
誰にも秘密にして ふたりで出かけた
あなたの気持ち 知っていたから

最初で最後の一度きりのデート
別れ際にキスして別れたのはわたし

あれから何年か経つね 多分ずっと すきだから
両思いだったから 誰も傷つけずに別れた
傷ついたのは むしろ よく似たふたりのこころ
手をつないで歩いた あなたといた夏

なにもかもが 変わっていくね
あなたへの想いは きっと 変わらない
なにもかもが 移り変わっていくね
わたしが初恋だったなら きっと 変わらない

あなたといた夏…



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