やあよのブログ

コツコツと詩を書いています。楽しく読んでいただければうれしいです。

花言葉

2023-01-30 14:58:02 | ポエム
季節は真冬になったのに
あなたの玄関先 わたしの誕生花

北風に吹かれるラベンダーの花
ただ季節を待っている

あなたのことを信じていたいけど
いつになったら 結ばれるの

あなたは 花言葉も知らずに
わたしの誕生花を愛してる
今度見かけたら伝えよう
「あなたを待ってます」

手をつなぐことも慣れないあなたに
ささやかな沈黙を届けたい

今度 話し込んだら伝えよう
「ふたりに 幸せが来る」

「愛してる」の一言の代わりに…





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他人

2023-01-30 04:52:53 | ポエム
別れたあの日から数えて 指を折ってみる
薄れていく記憶 夜に眠るたび 忘れていく

あなた まだ わたしのこと 覚えてるの

どれだけ知り合っても他人だった
知り合えば知り合うほど 離れたわたしのこころ
あなた 誰とも知り合えないの

愛し合った日々も 友だちにすり替えた日々も
変わっていくこころ あなたは気づかずにいたの
友だちでいることも 知り合いでいることもやめた
いまは 他人のまま あなたの存在を諦めてる

あなたに 人のこころがあるとしたら
わたしは あんなに寒々とした気持ちにならなかった

あなた まだ きっと わたしのこと 覚えてるの

虚しさにいまは…



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赤い糸

2023-01-29 06:11:36 | ポエム
今年の冬は あなたが赤いブレスレットを買って
「仕事運よ」って キラキラ光るカッティングの石を見せた

もしも あなたに運命の人がいるなら
僕ならいいと 心ひそかに思ってた

きっと結ばれる運命をください

蜘蛛の糸より細い赤い線のような
あなたが編んだ赤い糸の端を
僕の小指にどうぞ
光の糸より細い赤い線のような
あなたが編んだ赤い糸の端を
あなたの小指にどうか

僕の小指とあなたの小指にどうか…



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魔法

2023-01-28 19:09:22 | ポエム
あのころのせつなさはどこへ消えたんだろう
いつの間にか跡形もなく 僕のこころから離れて行った

あなた 僕となぜ ふたりでいるの

真冬の夜のやるせなさ
木々の葉を揺らす風も吹かない
真冬の夜のやるせなさ
僕のこころを揺らす恋も凪風
限りなく僕を自由にする あなたの魔法

このごろの虚しさはどこへ向かうんだろう
いつの間にか欠片もなく 愛はこころから離れて行った

あなた 僕をなぜ ひとりにするの

真冬の夜の手持ち無沙汰
四季咲きの薔薇も咲かない
真冬の夜の手持ち無沙汰
僕のこころを愛も見失い
限りなく遠く自由にする あなたの魔法

物事をプラスに導く 選ばれた言葉のセンス
僕を遠ざけるように あなたは巧みに突き放す

限りなく僕を自由にする あなたの魔法…



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確認

2023-01-28 04:33:20 | ポエム
知り合って 知り合うほど
わかり合えない 他人だもの

揃いのマグ キミが淹れたコーヒー
土曜の朝 愛してるのに

僕はやさしくないかもね
キミの行為のほうがやさしい

口づけて キミの行為は愛じゃないのかも
至れり尽くせり 女性の美徳なのかも
触れ合って 互いを確認し合う
エロスで知り合えない分 分かち合う
このときめきを

このときめきを…



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