やあよのブログ

コツコツと詩を書いています。楽しく読んでいただければうれしいです。

美しい顔

2021-10-31 11:31:10 | ポエム
10月最後の日曜 そとはさえない天気
家から出る気が起きなくて 自分の部屋にいる

知り合いから貰った あなたの写真
秘密で隠し持ってる あなたの顔写真

あなたの写真を眺めて たいていの週末を過ごしてる

あなたの美しい顔 
心が洗われて 眺めていると泣いてしまう
あなたが美しすぎて

子どものころにあなたを知ったなら 
あなたの美しい顔を憎んだでしょうか
大人になったいまは 素直に涙する

あなたの美しい顔
心が癒されて 見つめていると泣いてしまう
あなたの表情 すべてが美しすぎて



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紅(くれない)

2021-10-30 07:33:48 | ポエム
素顔を隠し切れない 目覚めたばかりの朝は
涙をぬぐい切れない あの人と別れた日はいつか

ひとりきり支度を整える 鏡の前で髪をとかし
いつものように装う そんな秘めやかな心

恋 砕けても 秋のさざ波のように 思い出させる
恋 壊れても 月のさざ波のように 懐かしくさせる

紅(くれない)
色を染めたくちびるを嚙みしめる 人生に悔いはない
時を決めたくちびるを嚙みしめる わたしの人生に悔いはない

後ろ姿を見送る人もなく ただひとり旅立つ今日
化粧する女の素顔を 誰にも見せることなく


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うしおがやってきた日

2021-10-28 12:42:54 | ポエム
日曜日の昼下がり ぽかぽかとした10月の晴れた日
うちにネコがやってきた ボクはお昼寝でうとうとうとうと

ボクにもお友だちができるよ パパが言うの 「おネコさまだよ」
とうとうお友だちができるよ ママが言うの 「おネコさまに仕えるのよ」

なまえはなににしようね 男の子だからね どうしよう
「うしおととら」みたいな男の子になるといいな
うしおにしよう うしおにしよう

うしおってどういう意味なの 「さんずいに朝のうしおかしら」
ボクはおネコさまをなでてみた うしおちゃん うしおちゃん

ボクのベッドへおいでよ ボクが両脇を両手でささえて 
うしおは脚をぶらぶらぶらぶら 

ボクとうしおのベッドだよ いっしょに寝よう ふわふわふわふわ
南の窓から暖かいひざし いっしょに寝よう ぽかぽかぽかぽか

ボクとうしおは今日から 大のお友だち

大のお友だち

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ルビー

2021-10-28 05:08:55 | ポエム
また冬が来るね あなたとの何度目かの冬
「今年のクリスマスは 自分にルビーのネックレスを買うの」
あなたが微笑んだ

「最近 元気がないの 石のパワー的に ルビーにするの」

仕事の後 待ち合わせ 駅前のデパートに入って
ショーケースにあったルビーのネックレス
綺麗だった

あなたの首回りを飾るだろう ラズベリーレッドのルビー
あなたが着けたら素敵だろう ミステリアスなネックレス
僕とのデートのときにも 着けてくればいいのに 
先を行くあなたは 「普段使いに買うの」と 僕に振り返って言った

一度 あなたの家を訪ねたい
あなたが ルビーのネックレスを 普段使いに使うから


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光あるほうへ歩く

2021-10-26 19:49:06 | ポエム
今日も夜になり 寝る時間が早くなって
僕は今夜もベッドで 時がそう長くないことを
眠れないまま息を潜めて

光り輝くものがあるとしたら 少しでも近づきたい
秋の高い青空に光る太陽のような 光り輝くものがあるとしたら

僕はいつまで独りでいるんだろう
愛すべきものが見つかるまで歩き続ける

光あるほうへ歩く
今日より暖かい明日ならいいけれど
日が短くなって 凍える季節が来る
光あるほうへ歩く
昨日より冷たい今日だった 寒さが身に染みて
誰ともめぐり逢えないまま 凍える季節に 孤独を温める

なによりも光り輝くものがあるとしたら きっと近づきたい
秋の高い青空に光る太陽のような 光り輝くものがあるとしたら

光り輝くものがあるとしたら…

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