あなたの悲しみ 深く遠く
なにもかもが 輝いてるのに
夏の終わりは 薔薇のつぼみが
あと５輪 待ちわびているのに
また 隣り合って
ただ 話もしないで
こんなにも 気になっているのに
あなたを知りたくて
失くした痛みに そっと
触れて 癒されない悲しみに
ふっと 寄り添うだけで
明日になれば 薔薇のつぼみもほころんで
笑いかけるように咲くのに
あなたを知りたくて
大人びた痛みに そっと触れて
帰って来ない誰かを
ふっと 想い出すだけで
きっと よみがえる気持ち…
別れたはずなのに
８月の終わりの小雨は
どこかやりきれない
また逢うには遠い間柄
ふたり無言で口づけた
見つめ合うのに疲れた
なれ合いを嫌うあなたに
気難しい僕は
二度と逢うことはないと
ふたり これからを探らないの
沈黙が続く
目を閉じて あなたの面影
あのころのふたりは もうどこにもいないの
沈黙が続く
なにを話して ふたりのことが解決されるの
ひとり あなた あのころから旅立つの
絶望 そんな言葉が頭によぎる
あなたを孤独（ひとり）にしたこと 気づけなかったの
あのとき ふたり 無言で口づけた…
少し涼しい夏の終わり
想い出をアルバムにしまって
振り返るのはまだ早い
色褪せていく昨日はもう遠い
あの日 別れたこと 忘れることはない
スピード
今日から１年経って それから１０年経って
いまから１００年経つころには 僕は死んでいる
誰もいない 誰も来ない
ひとりの部屋で 未来を見つめてる
愛してた あの日
世界に順応してるようで
ニュースに侵されないように
自分だけはゆずれない
夢を 金をつかみたい
いまは ひとりの部屋で 未来を感じてる
愛してた あの日…
今朝も 気だるい8月の朝だというのに
彼女が BOSEのスピーカーで音楽を流す
昨日は 平日休みでカラオケに誘った
音楽の世界は いつも人間的で
席に着くと 彼女が立って歌い出した
曲優先で選ぶ彼女のカラオケの歌詞
胸に響いて聴き入った
美しい曲のリズムとメロディー 綺麗な歌声
胸に染み入って 僕のこころは泣いた
音楽の世界は いつも人間的で
美しい曲のリズムとメロディー 綺麗な歌声
胸に染み入って 僕のこころは泣いていた
忘れられない 美しい曲のリズムとメロディー
綺麗な歌声
綺麗な歌声…
物憂げな８月の曇り空
最近は会話も大袈裟になって
彼女が静かに耳を傾けて
成功したって 出会ったころのような
若さがないこと 彼女との関係も
別れられなくなっただけ
傷つけたこともあった デリケートな僕に
突き刺さった 彼女の言葉のとげ
無口に変わった彼女が たまに言う冗談に
笑いながら涙が出そう 失くしたものが多すぎて
ひとりきり 解決させた 僕等 仲間だもの
これからも乗りこえていくだろう 最後には笑って
これからも飛び込んでいくだろう 最後には笑って
