やあよのブログ

コツコツと詩を書いています。楽しく読んでいただければうれしいです。

あざむき

2021-11-28 20:20:34 | ポエム
今夜も人々が眠る町に 幕を下ろして
星々の光も届かない部屋に ひとり眠る

あざむきだらけの世界で あなたはなにも知らない
あなたといるひとときだけが 僕だけのやすらぎ

男ならいくらでも偽れる あなただけはほほえんで

あざむき
僕が引き起こしたミスリード あなただけは幸せに
秘密のために 嘘で塗り固めた言動
あざむき
僕が引き起こしたミスリード あなたに触れたときから
あなたのために 噓で塗り固めた言動

あなたを守るために あなたはなにも知らないほうがいい

男ならいくらでもあざむける あなただけはあどけないままで

あどけないままで


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シングル

2021-11-26 18:34:10 | ポエム
今日も夜が来たわ 長い長い人生
死にたくなるくらい退屈 気が狂いそうなくらい同じ日々

恋人ならいたわ でも彼にはお金がなかったの
愛し合うには とうに 彼には過去もあったの

知り合ったわ それでもロマンスは わたしを幸せにしなかったの
最後の恋を知ったあと ひとりきりが一番いいと夜空に感じたの

シングル
ひとりきり迎える 冬も迫る秋の朝
こんな長い人生が わたしに時が味方した
いつ終わらせても同じ そうよ 今日をずっと続けるの
めぐる季節を感じながら こころから笑える日まで

すべての人に贈りたい 生き続けることの素晴らしさを
すべての人に知らせたい この世界に生きる素晴らしさを

恋はひとときの夢 愛はつかの間の誠意

すべての人に贈りたい 生き続けることのめぐり逢いを
すべての人に知らせたい この世界に生きるめぐり逢いを

恋はひとときの夢 愛はつかの間の誠意

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バブル世代

2021-11-26 08:22:25 | ポエム
わたしの世代は バブル世代
新人類最後の三世代の トリを飾る世代

新人類の彼は わたしの選曲を アゲアゲなんて言う
ちょっと世代が違うのよ わたしが高校のころは女子大生ブーム

友だちはプリンスのデカラケに レノマの親子バッグ
わたしはラルフのポロシャツに ひざ丈の制服で紺のハイソックス

あれから数十年 わたしはいまもバブル傾向
相変わらずのサブカルチャー 洋楽ばかり聴いてて
家にあるものは 北欧やブリティッシュやフレンチやアメリカン
海外のものを愛用しつつ デート服はグレコンが多いの

エコノミックアニマルだもの 
クリスマスのジャケットは12万のを安く手に入れた
そうじゃないと ジェパニーズって言えないよ?

飾り棚のコレクションは 
コレクター価格で手に入れて コレクター価格で手放すの
そうやって コレクターの間で流通してる

わたしが死んだら コレクションは遺品になって
だれか貰ってくれるかな ラリックもいいけど 
玄関のエーゲルマンのヴィンテージが 価値が上がってきてる

もっともっと よりよく よりよく
クリスマスのジャケットには カルティエのワインのバッグがよく合ってる

日本人には クレイジーなほど エコノミックアニマルって言葉が
よく合ってる


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今夜はこれから

2021-11-24 18:18:50 | ポエム
今日は平日 明日も仕事
夜空を見たら 一番星が光ってた
ネクタイゆるめて 帰りを急ぐ

久しぶりに 早く出れた
今夜は彼女と ちょっと一杯
寄り道して 遅くまで

満員電車も 彼女を押しつけられて
胸元に彼女の顔 いい香りがしてくる

今夜はこれから
少し酔って それからどうしよう
彼女が帰りたくないって言っても どうにか帰さなきゃ
彼女が酔う前に

人気のない公園で ふたりで星空を見上げよう

「離れたくない」 彼女が帰りたがらない
今夜は寒いっていうのに 終電に間に合えばいいかな
やっぱり今夜はこれから…


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宙(そら)

2021-11-24 06:57:03 | ポエム
冬もそろそろ近くなって 頭がさえてくる
夢見がちだったころと違って いまを生きてる

時間が空くと 柄にもなく 男の家事
一緒に暮らしてくれる彼女のため いつまでも 頑張りたい

今朝は雲一つない11月の空 見上げた瞬間 飛んでいた

宙(そら)
自由自在に飛んで行く 高く高く舞い上がって
初恋が成就しなかったころよりずっと 高く高く舞い上がって
宙(そら)を行く

寒空の中 意識がさえる 死ぬこと以外 怖くない
想い出だけを抱きしめて 帰ることない郷愁を胸に

初恋が成就しなかったころよりずっと 自由自在に飛んで行く

自由自在に飛んで行く


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