祈り

１２月も終わろうとする週末　猫と寝坊した

ベッドから出ると　部屋の空気がひんやりと寒くて

今日はあなたと逢える日　いつもの丘の上の公園で

駅前で待ち合わせて　あなたを待つ　遠くからあなたが手を振る

丘の上までの坂道を　手を繋いで歩く

僕が迷子にならないように　あなたが少し先を

風が冷たいね

祈り

出会ったころより　年を取ったね　

僕が帰る場所は　あなたの胸

あなたが僕に告げること　もう一度あなただけの夢を見て

あなただけの人生だから　あなた自身の人生だから

長い髪が揺れるあなたの背　あのころの青春の哀愁

あなたは僕の夢を探すように　今日も僕の先を歩く

今日も僕の先を歩く…

夢の中を生きるように

僕が上京して　僕等の遠距離恋愛がはじまった

キミの気持ちがいつまで続くのか　切ない距離がもどかしい

時が隔てた恋は　いつでもキミのこと　想い出させる

逢わずにいる間に　キミは　綺麗になって　誰かといるの

電話口で「愛してる」って　ささやかれるたびに

僕は　次に逢える時に　キミになにをしてあげられるか　考えてる

夢の中を生きるように

キミに想われていることが　恋は夢の中

愛しいキミだけに　僕の想いを捧げてる　きっとまた逢える

夢の中を生きるように

キミに想われていることが　人生は夢の中

愛しいキミだけに　僕の想いが溢れてる　きっとまた言える

愛してるって

もうすぐ冬になるね　そっちはもう寒いだろう

いつもキミのこと胸に抱いて　ひとり歩いている

北風の吹く町で　キミは　僕のこと覚えてて　今朝も電話してくれた

「雪になったよ」って　別れずにいてくれるキミに　言えずにいる言葉

ありがとう

ありがとう…

くちびる

冬が迫る　日に日に日が短くなる　風は切なさを連れて

あなたに逢えない日は　さみしくて　いつもの交差点を渡る

通りすがりの人の熱　あなたのぬくもりを信じたい

熱い身体抱き寄せて　あなたの愛だけを信じたい

電話しようと受話器を持ったら　あなたからの電話が鳴った

はじめての共時性　あなたも　僕を想っていたの

ふたり　自由なはずだね　それでも　あなたを捕まえて

この秋を超えて　冬の僕の部屋　語り合ったあと抱きしめて

あなたの香りがしている　僕は物足りなくて　あなたのくちびるを奪った

同じ時を共有して　同じときに愛してると言って

シンクロしてるふたりは　確かに愛し合っている

こんな日がいつまでも続けばいいと…

草原

春になったら　あなたと　草原に行きたい

自然公園の中腹の　花の咲く丘

あなたが風に吹かれて　ふと振り返ったら

僕はあなたの流れる髪に　そっと触れて口づけて

あなたと僕が　裸で戯れる　そんな夢を見た

手を取り合って　誰もいない草原を　裸で走る

美しすぎる　あなたの生まれたままの姿

思い出は　それが　はじめての愛

青すぎる大空を見上げて　抱きしめる　あなただけが僕の愛

愛してる　それだけを　僕に告げて

あなたは走り去る　切ないね

青すぎる大空を見上げて　抱きしめる　あなただけが僕の愛

あなただけが僕の愛…

Dreams come true

今朝もキミの夢で起きた　夜明け前のシングル・ベッド

何度キミの夢に現れたかわからない　

夢の中　強引に口づけた

多分現実的なキミは　朝起きるなり　

夢の内容なんて忘れているだろう

きっと今日も　僕のことなんて忘れて　今日を生きてる

現実にキミと会えたら　まだ出会ったことのないキミと

夢の中で　何度会って　強引に抱きしめたかわからない

Dreams come true

どこの誰かもわからないまま　夢の中で逢い続けてる

夢で出会って　はじめての美しさに　

僕は一目惚れして　毎晩見る夢 　正夢になればいい

いつか　どこかで逢えるの

夢の中のキミと

いつか　どこかで　キミは　どこの誰

夢の中から連れ去れるなら…