雨の朝は 失くした恋を想い
帰る胸もないまま 遠い日に帰れたら
懐かしい場所は 変わり果てて
誰も気づかない間に 流行も変わって
美しい恋なんてなかったの
それでも美しい恋を歌うの
ひとりきり 今夜はワインを傾けましょう
ひとりきり 今夜はダンスを踊りましょう
ロマンティックなメロディーを口ずさみながら
甘美な曲に合わせて
素敵な男性なんて現れなかったの
それでも素敵な恋を歌うの
やさしい男性なんているはずないの
それでもやさしい恋を歌うの…
梅雨時の物悲しさは
思春期のころを思い出させる
遠い未来 きっと誰かと
出会えると信じていた
うっそうと茂った草むらの後ろにしゃがんで
こっそりと知らないカップルが立ち去るのを待った
レイニー
あのころとなにも変わらない
友だちも大人びてきて
恋人もいないまま ひとり
青春なんてないまま
レイニー
あのころのあの場所へ行った
ひとりきり散歩した公園
恋人という響きに憧れ
青春なんてないまま
誰も知らないわたしを
部屋で横になって
聖域から武装して 街を歩く
涙さえ わたしから離れてく
ひとりでいたいの
ひとりでいたいの…
真夜中に目覚めて まだ夜は深く
あなたは闇に包まれて 浅く眠る
あなたの人生を見つめて
なんの気休めも言えない
いつまで経ってもあなたの人生は
悩み深くて
いつになったら あなたに
夜明けは訪れるの
結婚がゴールだとしたら
あなたは幸せになれなかったの
わたしなら いつでも 隣にいるから
自分自身で手に入れて あなただけの幸せを
自分自身で掴むのよ あなただけの幸せを
はじまったばかりの恋は
雨上がりの午後 歩き出す
まだ若すぎるふたりは
出会ったころも振り返らない
アプローチされて ひとりの時間が
長すぎて 不安になるの
誕生日にプレゼントされた
ダイヤモンドの指輪
自分らしさを取り戻せた
あなたとの恋だから 飛び込みたいの
こころに愛が芽生えた
あなたの胸に閉じ込められていい
最初からわたしのこと見通してた
逢えない夜に あなたのこころの余裕
ギリギリね 感じては 持て余す
誰かがわたしを愛してる
それは あなた
こころからあなたがすきよ
あなたの中でずっと旅してもいい…
ひらら ひらら
初夏の風 みずみずしく
ひらら ひらら
初夏の雨 物悲しく
あなたのため息 深くて
誰も 励ませない
ゆらら ゆらら
風の花 初夏の匂い 舞って
ゆらら ゆらら
風の花 初夏の陽射し 肌に感じて
うつら うつら
眠りを誘う 初夏の午後 誘って
うつら うつら
風の花 誰もかれも 遠すぎて
風の花 空高く 彼方舞う
