ゴームクで沐浴の修業を行えば生にまつわる過ち、罪が全て清められる・・・
・・・とサドゥーから教えられた。
人間は過ちを冒す。アシュラムで瞑想をして、そのことを知った。
ゴームクの前方に広がる河原に大小の岩が荒々しい。
ガンガへ歩くぼくの足元の水溜まりには薄氷が張っていた。
沐浴し過ちの全てを思い描かなければ、ぼくは清められない。
ヒェ~~~~~~~~
当然のことである。ガンガは凍るような聖水であった。
がんじがらめの世間のしがらみを背負ったまま
ぼくは河岸の現世へもどった。それで良い。
ヒンズー教徒でもない、サドゥでもない、俗人のぼくが
一度の沐浴によって聖人になれるなんてありえない。
ゴームクへ行きたい、そこで沐浴をする。
そんなぼくの夢は達成された。満足した旅であった。
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