ガンジス・河の流れ

インド・ネパール。心の旅・追想

ジャンキーの旅          No2 Ward・・・・・16

2013-03-04 | 3章 デリー中央第一刑務所No2Ward


スタッフを買う為リキシャの車夫について行った事がある。ヤムナ河の河川敷きに不衛生なバラック群があり迷路に入って行った。帰り道の目印を記憶に残そうとしたが無理だった。廃材で建てたようなバラックのドアーを奴が押し開けると車夫仲間だろう5~6人の男達が胡散臭そうにぼくを見た。吸ってやがる、一瞬、危ないと思った。ヤムナ河に浮いて流れる死体がひとつ増えるだけだ。奴の小屋に案内され待たされた。畳一枚分の広さの4隅に棒を立て莚で囲われていた。ベッドの代わりだろう10cm程の土盛りに莚が敷かれ土盛りの回りには浅い溝が掘られていた。荷物は何もない。奴が持って来た5gのスタッフは良質だった。1g・400ルピーで交渉は成立したが5gの代金2000ルピーはここでは見せられない,危険だ。
「お金はホテルにあるそこで支払う」奴の先導でやっとそのスラムから脱出した。 
 夕食は自分達でチョウメンを作って食べた。粉も少し多目に吸った。食後蚊よけネットの中でディクソン、アミーゴ、サンダーとビリを吸っていたらショッカンが戻って来て騒ぎ出した。自分が外されたと思って怒っているのだろう。面会で入った粉をお前達に吸わせてやったのにその態度は何だ、とでも言っているのだろう。今日は3回、粉が回ってきた。明日からはもう粉を回さないと言った。出すのが惜しいのだろう、せこい奴だ。

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