ガンジス・河の流れ

インド・ネパール。心の旅・追想

ジャンキーの旅          No2 Ward・・・・・15

2013-03-02 | 3章 デリー中央第一刑務所No2Ward


 警察に捕まってちょうど2ヶ月が経った。塀の外に出て街の風景が見られるのは裁判所へ行く護送車の中からだけだ。昨日裁判所でぼくを逮捕した私服のポリに会った。
「元気かい」
と言われて少し話しをした。何となく変な気分だった。
「顔色も良くなって健康そうじゃないか」
その後
「君は幾らお金を持っていたか知っているか」
と言って奴はぼくの私物の記録からお金の部分を見せた。驚く事はない予想していた通りだ。キャッシュはポリが猫ババしゃがった。旅行小切手は手が出せない。警察署での取り調べ中、何枚かサインをさせられた、その中の一枚だろう。サインをさせた後、調書を書いたのだ。最初から現金は取るつもりだったのだろう、手持ちの現金が少なくて良かった。小切手が返還されても現金化は難しい。コンノートンにある東京銀行へぼくは行く事が出来ない。面倒だが裁判所にアプリケーションを提出し許可が出れば弁護士か大使館員に行ってもらう事になるのかもしれない。
刑務所に入って2ヶ月の生活費が約100ドル、当然スタッフやビリ代も含む、安上がりだ。アシアナを退所した5人のインド人と第1刑務所に移送された。全員の収監区が決まる迄仮収容所で2日間過ごした。そこで会った一人のインド人は皮ジャンを着て小奇麗にしていた。奴は冬の寒い間は刑務所に入ると言った。3度の食事やティーは確実に食べられるしインドの宗教的祭日には特別食や甘いお菓子にもありつける。懲役の義務はない。外では満足な食事もしてない奴が多くいる。

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