ガンジス・河の流れ

インド・ネパール。心の旅・追想

ジャンキーの旅          No2 Ward・・・・・21

2013-03-12 | 3章 デリー中央第一刑務所No2Ward

アフリカン・プッシャーの大半は逮捕されフィリップスやキシトーも含まれていた。ディクソン、セガそれにランジャンも24日以前に逮捕されていたに違いない。ショッカンとサンダーは見張られていた。24日を含めショッカンは3度ぼくのホテルに来ていた。ぼくの部屋で吸って小パケを持ってアフリカンが消えたピクニック・ゲストハウスに戻る、網は張ってあった、サンダーと吸っているところを踏み込まれた。取調べでジャパニーは100g以上のスタッフを持っている、翌朝カトマンズに飛ぶ、と全てをゲロした。
 フレッドは身を隠していた。見張られていたのだろうか?取引の後、奴はスタッフをバックに入れるな、下着のブリーフの中に隠して外に出ろ、と必ずぼくに注意をした。彼はトイレの奥に釘を打ち衣類を掛け、そこにブツを隠していた。もし踏み込まれたらトイレに入り内鍵を掛け粉をトイレに流すつもりだ、証拠は水に流れてしまう。フレッドは用心深い。奴を逮捕する為に見張っていたのだとしたら、ぼくに粉が渡っている証拠を掴もうとするだろう。ショッカンを泳がせぼくに接触させていたとしたら、ぼくが3度フレッドの隠れ家に出入りしたのは分かっていただろう。1週間足らずでぼくが100g以上の粉を持ち得たのはフレッドから渡された以外にない、と警察は確信した筈だ。だが、ぼくの取調べで私服は120gものスタッフを誰から入手したかを執拗に追求した。という事は警察の調査はフレッドまで読み切れていなかったのだ。ショッカンを締め上げてやっとぼくまでは逮捕出来た。フレッドは逃げ切れるだろう。

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