今回ぼくを密告したのはやはり奴ではないかと疑っている。例のブツの隠し場所を知っていたのは奴だけだ。10月24日昼過ぎショッカンはぼくの定宿ウパハル・ゲストハウスに来た。そのとき奴はシックだった。この時期、デリーのアフリカン・ドラック・シンジケートはダメージを受けていた。仲卸しから末端までのパイプが機能していなかったのだ。その為、奴はぼくからの依頼、スタッフ100gを用意出来なかっただけでなく自分のスタッフさえ不自由をしていた。
今回フレッドは何とかぼくの為150gを用意してくれた。それは仲卸しとのパイプを継続していたからだ。一見の客を相手にせずフレッドは基地として機能し安定していた。信頼出来るプッシャーだった。多くのプッシャーが収監された時でさえ彼は逃げ延びた。その相棒が二ナである。ショッカンはシンジケートとのパイプを失いインド人組織とコンタクトを取ろうとしていた様に思える。2度サンプルを持って来たがぼくの希望とはかけ離れていた。
インディアン・シンジケートのプッシャーはブツを持たない、持たせられないのだ、奴らは自分で吸ってしまうから。上客がいれば中継ぎに引き合わせる。販路はインド人の中継ぎを中心にして上部と連絡をとる。中継ぎは信用できる客からの注文は受けるが常時ブツを持っている訳ではない。
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