ガンジス・河の流れ

インド・ネパール。心の旅・追想

ミャンマー国境・ケシ畑へ・・・4

2016-02-04 | チェンライ・ミャンマー国境

国境の近くで寄った二つの村、タイ人と言うよりチャニーズ系だろうか?
真中の赤い布には天地国親師と書いてあるように見える。



仏教の神様だろうがタイの仏像とは異なっている。お参りをして写真だけ撮らせてもらった。
ケシ畑の話しをしたら村人の顔から愛想笑いが消えた。歓迎されざる訪問者になってしまったようだ。
やばいと感じたら一目散に退散すべし・・・次の村へ向かう・・・


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第5話  両替ババ・・・5  ババの泣き笑い

2016-02-03 | 第5話 両替ババ


(photo by M Sakai)

 兄ちゃんとの勝負はどうもババの方に分がなさそうだ、がそれ以上にラムジュラ橋の上で首から袋をさげた子供達が魚の餌を売っているのだ。この場所で売れる餌はたいした数ではない。兄ちゃんの店ではぼちぼち売れているがそれでも1日に10個に満たない。毎日、兄ちゃんの方ばかり気にしているババだが、売れ残っている白い餌が次第に黒く変色してしまった。もう売れる商品ではない、明日は売れると我慢して持ち続けていたがとうとう諦めて黒くなった餌をガンガにぽろぽろと流した。
 2~3日元気がなかった両替ババが今日はやけに張り切っている。ピィピィ、ピィピィと鳴るゴムのおもちゃを仕入れてきた。落ち目だったババの商売にとっては、かなり有効な新商品と言えるだろう。このおもちゃが余程気に入ったのか人の通りに関係なく暇さえあればピィピィと2回ずつ鳴らす。鳴り物は少しずつだが確かにババの商売の売り上げに効果を現し始めた。珍しい物には目がないインド人は子供のように興味を示した。テレビなどの映像情報が得られない村では、村にない物は全て珍しく見える。子供連れともなるとまず立ち止まってババの店を覗いていく。音の鳴るおもちゃは2ルピーと高くて、そう簡単に売れそうにないが客を呼び込んでいる。餌の売り上げでは兄ちゃんの店と並び、立ち寄った客はついでに両替もした。
 ここ数日、乞食が10パイサを持って両替に来ないせいもあるだろうが、1度など巡礼の団体さんが両替に立ち寄った時、ババは10ルピー分の小銭さえ持っていなかった。おもちゃ5個の仕入れに5ルピー払ってお金がないと言う。
 冷たい飲み物に5ルピー、昼食代に20ルピーを払うような生活をしているぼくには何も言えない。本音で付き合ってくれるババ達の悲しいほど貧しい生活を知ると、ぼくはもっと厳しい旅をしなければならないと反省する。売り上げは大した事ないのだが久し振りに大勢の客が来てくれて、ババは大商いでもしたような気になって機嫌が良い。毎日、渋い顔をしていたババにも笑顔が戻った。
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第9話 ぼくはカメラマン・・・5 初めての写真

2016-02-02 | 第9話 ぼくはカメラマン

リシケシ 雨季のガンガ


ぼくは午後も次の日もババ達の写真撮りに専念した。写真を撮ってもらうなんて生まれて初めてだというババが多い。皆は少し身体を硬くして真剣にカメラへ向かってきた。初めぼくはひやかし半分で写真を撮っていた。しかしババ達の眼差しと姿にぼくは次第に引き込まれ、彼等の期待に応えなければならない、と思いは始めた。2日目には噂を聞いたのかバザールの人間も何人かきている。その中にはチラムを吸ったポリやたばこ屋の兄ちゃんの顔もある。ババの要望にはガンガで沐浴している姿や、ラムジュラを渡った左にある寺院をバックにして写してくれというのもあったが希望どうり撮った。どうせ36枚撮り終わらないと写真屋にフィルムは出せない、チラムを吸ったり昼食の用意をするババを写して1本のフィルムを撮り終った。
 インドで人物写真を撮るのはちょっと難しい面がある。インド人とのトラブルの原因になることがあるからだ。通りすがりの見ず知らずの旅行者にカメラを向けられて気分が良いわけはない。確かにインドには旅行者にとって無数の興味あるシャッターチャンスがある。写真の撮り逃げをする旅行者を見たことがある、が心が淋しくなった。どうしてもその場面をカメラに収めたいのであれば当人に声を掛け了解を得れば良い。住所を書いてもらい後で送ることもできる。明日、町の写真屋へフィルムを持って行く。
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