雪だー!!!
ということで、今日は雪がたくさん積りました。
だけど天気はとっても良くて、雪がキラキラと光って良い感じでした。
僕の畑もこんな感じです(写っている全部が僕の畑じゃないです)。
まるで雨が降らなかった冬が終わって、気づけば道端に雑草がわさわさと生えてくるようになりました。
どうやら土に生命力が戻ってきたようです。そろそろ畑仕事も再開でしょうか?
何の種を植えるか考えるのはとっても楽しいです!
さて、そんな雪日和、今日もカンカラ三味線をつくりました!
これは前回の写真です。家からすぐの市営工房にて、棹の部分の加工を工房のスタッフさんが手伝ってくれました。ごっつい機械!この扉から先はスタッフ以外立ち入り禁止です。
おおまかに切ってもらった棹を『サンダー』という大げさな名前の電動やすりで形づけていきます。
地道にやれば手作業でもできますが、ここは時間短縮作戦でガンガンいきます!
三味線の棹っぽくなってきました!?
前々回あけておいたカンカンの穴も形を整えます。
鉄やすりでこするとすごい音!家では無理でした。
装着!!かんからシルエット完成!!
と、ここからが今日の写真です。
今日は一番の難所、『カクライ』の制作です。
カクライとは、ギターでいうところのペグの部分。ようは『糸巻き』ですね。
ギターでは弦が緩まないようにギヤ式になっているのが普通ですが、ふと気づいてみると、三線も二胡も馬頭琴もヴァイオリンも、木の摩擦の力だけで弦の張力を保つ楽器の方が実はずっと多いのです。
それだけに、この部分の出来は楽器のクオリティに直接かかわってくる大事な部分です!
と、上の写真は父が「試しに作ってみた」という試作品…うお!売ってるやつと同じだ!
(父はすでに馬頭琴やら、ギターやらいろいろ楽器を作っています)
この見本を参考に、ひとつひとつ手ほどきを受けながら作業します。
まず、角材を所定の寸法に切り分けます。
センターのラインを描き込み
逆側には4mmの円を描いておきます
と、さらに先ほどのセンターのさらにセンターにしるしを入れて、角材を先細りにしていきます。このことを業界用語で「テーパーをつける」というそうです。
このようにカンナで削っていきます。
手前の方だけ削るために手前の方にだけ力を入れます。完成のイメージが大切。Imagine all the カクライ。
さらにテーパーをつけたカクライを八角形に整えます。
さらに先っちょだけ小刀とヤスリで丸く整えます。(写真無かったので家で完成品を撮影)
これが三線用の弦。ナイロン製です。弦も身の回りのもので調達したかったのですが、とりあえず最初ということで一番一般的なものを購入してみました。
ちなみに、プロの三味線奏者とかは昔ながらの絹の糸を使ったりするそうなのですが、一番細い弦は何と一曲ごとに変えなくてはならないほど繊細なのだそうです!(余談:僕もエレキギターを弾いていたころは一曲弾くだけで弦が2、3本切れてたので、こんなものは楽器ではない!と布団にギターを投げ置いてエレキギターを諦めました。)
カクライの先に弦を通す穴を開けて、とりあえずカクライの完成です!
やった!売ってるやつっぽくできた!(一人でやったらこうはいくまいが…)
さて、こんどはカクライを差し込む穴を開けます。
ドリルで少しずつ穴を大きくしていって…
ここで登場する秘密兵器!その名もリーマー!変な名前です。
リーマーで穴をぐりぐりやることで、テーパーのついた穴を作ることができます!
カクライを差しこみつつ、少しずつ微調整…
出来た―!!三味線だーかっこいいー!!
なんとか日が暮れる前にここまで完成しました
さて、家に帰って、歌口(ウタクチ。糸巻きから伸ばした弦を浮かせる部品。ギターで言うところのナット)と、駒(ウマ。カンの上で弦を支える部品。ギターでいうところのサドル)と、糸掛け(本体下部の弦を結ぶとこ。同居人に作ってもらいました。)を仮付けして弦を張ってみました。
すると、あらあら、弦がカンカンに触れてしまいました。どうやら棹を差す穴の位置が低すぎたようです。
これは失敗!もう一度カンを拾ってきて後日再チャレンジです!!
と、さて、ここまでだと、実はカンカラ三味線づくり、というよりはカンカラ三線づくりなのです。
大陸の三弦(サンシェン)が、沖縄三線(サンシン)を経て本州に伝わってきたことで、それまでには無かったある独自の機構が追加されることになります。
そして、三味線の三味線たる由縁はそこにあるわけなのですが、はたしてその機構をうまくカンカラで再現できるのかどうなのか?
この後もお楽しみに~
*かなりとばしとばしで書きましたが、作り方を詳しく知りたい方はコチラをどうぞ↓
三線おやじの独り言ブログhttp://sanshin-oyaji.blog.so-net.ne.jp/archive/c15385252-1