たすくの空中散歩

千葉県我孫子「石臼と麦」店主、相澤たすくの農作業や工作や
日々の一喜一憂を記録していきます。

9月の農作業とか一挙振り返り<後編>

2010年10月30日 08時44分22秒 | 一喜一憂

<9/20>

球根で植えておいたタマネギの芽がでました!


Oさんの畑でカラカラに乾いたオクラの鞘を発見。中にはタネがぎっしり詰まってました。
夜のライブでパーカッションとして使ってもらおうと試みる。が、演奏者に却下される。

にんじんの種まき第二弾。
自宅の庭の育苗箱にタマネギの種まき。

<9/21>

これはずるいでしょ。バッタがキャベツの葉っぱを食べているのですが追い払えません…。

畑のそばの井戸の工事が終わる。手で押すアナログなやつです。今までテニスコートまで行くか、そばの川で汲むかだったので助かります。

父の植えていた紅いもの収穫。ツルをひくたび採れる採れる!


庭に植えた紫蘇は元気に急成長をはじめました。
おそるべし紫蘇の生命力!

<9/22>
害虫退治の手がまわらなくなってきた!「お酢」や「トウガラシ」などを利用した自然農薬の使用を検討してみる。完全無農薬でやれたら一番なんだけどな~。

空いてた畝の全面にシュンギク、クローバーのタネを撒き緑化計画。

<9/23>
大雨。家でお休み。庭のクロ―バーが芽を出しはじめたので、さらに追加で種まき。
クローバーはマメ科で、土壌の改善、雑草防止でなどなどいろんな効果がありますが、見ためもかわいいので好きです。

そして、この日を境に気温がぐっと下がって、害虫もめっきり少なくなります。峠は越えたー!

<9/25>

自宅の物干し竿に竹取物語。
竹はどんどん生えてくるのになんにでも使えてとっても便利!

<9/26~29>
連日雨ばっかり。でも、雨の日は畑の休日なので、それはそれで嬉しいのです。


こちらがほうれん草のたね。トゲトゲのある形状が「マキビシ」みたい!


ほうれん草は芽が出にくいので、水に浸けて1割くらい芽を出してから撒くといいそうです。

<9/30>

ニンニクの芽が出ましたー!
ほうれん草も撒きましたー!
9月が終わりましたー!
リアルタイムではもうすぐ10月が終わりまーす!
頑張れ俺ー!


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9月の農作業とか一挙振り返り<稲刈り編>

2010年10月27日 21時57分31秒 | 一喜一憂

平成22年9月19日。やってまいりました!百姓生活最大のイベント「稲刈り」です!!

田んぼは父がテニスの仲間と一緒に半反(普通の田んぼ半分の広さ)を借りてやっています。
僕も今年は田植えからお手伝いさせていただきました。


果てなく広がる黄金の穂波


たわわに実っています!


今年は埼玉からお百姓さんの助っ人もあり、全7人で刈り取りました。
刈り取り用の鎌は刃がギザギザになっていてとっても楽に刈り取れます。
それでもずっとやっていると、さすがに足腰に堪えます。


ようやく半分が終わった頃、今時手作業でやっている僕らを見かねた地主さんのコンバイン登場!


あっという間に刈り取って


しかも脱穀まで一度に終わってしまいます!
あの僕らの費やした時間は何だったんだろう?
あまりのあっけなさに軽い放心状態(^_^;)


今年も豊作!みんなで山分けです。


母の知人たちの会話。

「男の人って田んぼ好きよねー」
「『田んぼ』に『力』で『男』だもんねー」

言われて見れば!

稲作は男の嗜みです。


美味しいご飯今日もごちそうさまでした!!



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9月の農作業とか一挙振り返り<前編>

2010年10月26日 11時10分17秒 | 一喜一憂

僕も始めてみるまで知らなかったのですが、畑では大きく分けて春と秋が繁忙期、種まきシーズンになります。
いろんな事が初体験で、手探り状態、そんな楽しく忙しい9月の農作業を一挙振り返りまーす!

<9/1~3>
東京にいた頃に植えたキャベツの苗は、長い間放置していたために大分虫に食われてしまっていました。
毎日虫とりに行くが一向に減るようすが無い。一体どこからわいて出ているのか?まさかやつら、テレポーテーションの使い手か?


9/1撮影。中央奥のちょびっと木の生えているところが僕の畑のあるとこです。


父がにわとり小屋を作ってくれてます。

<9/4>
今日は神奈川の藤野にて、楽しみにしていた音楽イベント「こもりく」の日!送ってくれる石井たかしさんと早朝の池袋で待ち合わせ。
なので思い切って朝3時の真っ暗な畑にヨトウムシ(「夜盗虫」読んで字のごとく、夜の間に葉物野菜をレース状に食い荒らす!)のチェックにいってみる。が、見当たらず。街灯もない夜の道や畑は妖怪の時間でした。

石井さんは今回「モロッコタジン」のお店を出店。楽しくお手伝いさせてもらいました。


仕込み作業をのんびり手早く進める石井シェフ。


スパイスごっそり!


美味しいタジンができました!


イベントは昨年同様の~んびりゆる~りと進行。お昼から、夜中まで続きます。今年も盛りだくさん!

<9/5>
夜のうちに出発しようと車で仮眠をとり始めたら二人とも朝までぐっすり。
空いた道路を軽快に飛ばして東京に着きました。

僕はそのまま畑に直行!


引っ越してきてからはじめてゆっくり野菜の様子を観察してみれて、どこからともなく湧いて出ていた虫の原因をようやく解明!写真の中央。なんと芯の中に巣を作っていたのでした!
枯れ草でほじくり出して退治!これを機にみるみる虫は減っていくことになります。


マリーゴールドの種を採りました。しおれたつぼみをモミモミするだけ!来年は畑の一面に咲かせたいです。

<9/6~11>


早朝自宅から畑に向かう途中のまっすぐに延びた道にて御来光!
日の出を撮影したすぐ後、道の名前を示す標札が。その名も「日の出通り」でした。

日の出と一緒に起きるようになって、この時間が本来の人間の起きる時間なんだなーってことを改めて思います。
あらゆる生き物が一斉に目を覚まして活動をはじめる時間だから、そういうエネルギーに満ちている気がします。
電気が発明されて便利になったはずなんだけど、その分みんなで夜更かしして不健康になっちゃってるのはもったいない気がしました。
空の明るむ様は何度見てもドラマチックで感動的です。


稲刈りの終わった田んぼはシラサギの絶好のえさ場になります。


残念ながら猛暑にレタスと白菜の苗が負けてしまいました。再チャレンジ!


竹を切って育苗ポットを手造りしてみました。


竹はアルカリ性だそうです。さてうまく育ってくれますでしょうか?(9/8撮影)


8日は人参の種を撒きました。人参の種はこんな感じ。発芽が難しい部類です。

そして台風襲来!でも久しぶりの雨に一安心。

9日は(自作苗がだめだったため保険に)近くのホームセンターで白菜の苗を買ってきて植えました。


鳥小屋っぽくなってきました


芽が出ました!大切に育てるぞー!(9/11)


庭の片隅に紫蘇を植えてみました。(9/11)

<9/14>
同居人到着。今回のいろんなこと、引っ越しもそうだし、畑もそうだし、日々の生活もそうだし、相方さんの存在なくしてはありませんでした。ほんとにほんとに感謝してます。


夏野菜たっぷりカレー!野菜はみんなもらいもの!

<9/15>
かぶ、大根の種まき。野口のタネの特製無肥料「みやま小かぶ」と、無肥料「宮重総太大根」。楽しみー!
自宅の庭にはイシクラゲ(きくらげみたいなやつ)が発生していましたので、土壌活性化のためにクローバーを撒いてみました。

<9/18>
畑に春菊のタネを撒きました。
お隣の畑のOさんが、僕のキャベツを見て芽かきをしてくれました。
どうやら芯を喰われてしまったことで、たくさん脇芽がでてきてしまってキャベツがどこを伸ばしていいのかわからなくなってしまっていたようです。
この日から僕もどんどんわき芽をとってみて、今では立派に結球しているのはこの時のご指導のおかげ様なのです。

あと、畑のビニールハウスに置いておいたレタスと白菜の苗を自宅の庭で育てることにしました。
植物は人の足音を聞いて育つと言います。
水も太陽も大事だけど、愛情もね、とみんなが口を揃えて言います。
庭に移したとたん苗がみるみる元気になりました。

さて、明日(9/19)は、いよいよ稲刈りです!

(次回<稲刈り編>へ続く…)


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雑草マルチ大作戦

2010年10月24日 20時58分53秒 | 一喜一憂

みなさんも今年の野菜の値段の高騰っぷりにさぞ驚かれているかと思いますが、なにしろ8月から9月の一ヶ月間ぐらい「全く」雨が降らない!という超異常気象っぷりでした。

なので、今年はどこの畑を見てもカラッカラの砂漠状態。
だったら水を撒けばいいじゃないか、と思うかもしれませんが、地面の下まで沁み渡るほどの水を撒くには、それこそスプリンクラーで撒きっぱなし、くらいしないと「雨」レベルの水撒きにはならなくて、すぐに日上がってしまうのです。

というわけで、この砂漠化した畑を見て、畑はどうして欲しいのかなーと考えて、まずはとにかく涼しくしてあげよう!と思い、ふと畑の横に目をやると、地主さんの刈り取った雑草がこんもり山積みされているではありませんか。
これは天からのお恵み!と思い、その乾いた大量の雑草を畑の表面に撒いて日傘にしてあげることにしました。

すると驚くべきことに、積んであった雑草をどけた下からは、しっとり湿った黒い地面が顔を出しました!
そして、そういう目で見てみると、雑草が生い茂り、朽ちた枯れ草などに自然に覆われた道端の地面は一カ月もの間雨が降っていないというのに、一日中土がきちんと湿度を保ち続けていたのでした。

さらに、早朝の畑に行ってみて野菜や雑草についた朝露の量の多さにびっくり!
実は自然界では、雨だけでなく、夜のうちに気温が下がることで降りる大量の露で、たっぷり水分補給をしていたのでした。

何としたことか、日照りだ、異常気象だ、と騒いでいるのは人間だけで、自然界には気象の変化をしっかり調整する機能がもともと備わっていたのです。

さらにさらに、枯れ草を畑の全面に施してから1、2週間。畑にたくさんの生き物たちが帰ってきました!
カエルにコオロギ、ダンゴムシにバッタにアリにムカデ、そして各種クモ達などなど、砂漠だった畑があっという間に生き物の宝庫に!
目に見える世界での変化は目に見えない世界での変化の表れ。
きっと微生物たちも大集合していることでしょう。

さて、このように畑の地表を何かで覆うことを「マルチング」と言って、土壌の水分保持、土温調整、雑草抑制、雨による作物への泥はね防止、などなど文字どおりマルチな機能があります。
覆いに使う物の種類には大きく分けて、枯れ草や稲わらなどの有機物や、ビニールシート状のものとの2種類がありますが、特に僕のような畑のやり方(不耕起、無肥料の栽培法については、また別でお話しします)では有機物マルチの方がさらに無限大に多機能になります。

そして、雑草マルチの威力がわかってからというもの、僕の畑では雑草も立派な作物になりました。
生えてきた雑草をブチブチと上から摘み取り、枯れ雑草の減ってきたところにばらまきます。
するとそこにまた生き物が集まってきて、やがて草も生き物も朽ちて肥料になり、そこにまた「いのち」が生まれるという永久運動、自然界の無限ループ。

農法を突き詰めれば突き詰めるほど、結局は自然のしくみをそのまま利用するのが、どんな農法よりも優れているという事実を確認するだけになります。

人間の技術もなかなかのものだと思いますが、地球が46億年かけて築き上げてきた技術にはとうてい及ばないのです。

今後もゆっくりいろいろ書いていきますのでお楽しみにー!



これが


こんな風になりました
これは施した直後


落ち着いてきて


朝焼けショット!



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8/30の追記と日付訂正~畑との再会

2010年10月20日 20時39分53秒 | 一喜一憂

ひとつ前の日記で「実家でたっぷり睡眠をとり」と書きましたが、農業日記のノートを読み返してみたら、荷物の搬入日の朝にも畑に行っていたことを思い出しました!
あと、日付が一日ずれていたので訂正させていただきました。

というわけで、8/30の朝、引っ越しの準備で、8月未明に百姓デビューしてから放置せざるを得なかった畑に早速行きました。



こちらは後述の「雑草マルチ大作戦」をした後の畑です。



6月に行った「大豆のへそまがり栽培法」の講習の時にいただいた苗は見事にすくすく育っていました。



父のゴーヤが腐っていたのをよく見ると「タネ」が!



赤い膜みたいな部分をきれいに洗い流し、ゴーヤの種がとれました!
何とゴーヤは種のうちからギザギザ!かわいい。



こちらは前もって種から育てていたレタスと白菜の苗。
その後起きる悲劇を知るよしもなかった…。

さて、僕が久しぶりに畑に行って、まずしたこと。それが「畑に雑草を撒く」ということでした。
これについては長くなりそうなのでまた別で書きます。

次回、たすくの空中散歩『雑草マルチ大作戦』乞うご期待!


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