たすくの空中散歩

千葉県我孫子「石臼と麦」店主、相澤たすくの農作業や工作や
日々の一喜一憂を記録していきます。

11月の振り返り~はじめてのパンづくり編

2013年01月29日 15時28分07秒 | 一喜一憂

今までうちの小麦粉で、うどん、クッキー、パウンドケーキ、ナン、チャパティ、クレープ、蒸しパン、あんまん、などなど作ってきましたが、実はまだパンをつくったことが無かったのです。
というわけで、はじめてのパン作りに挑戦です!
日本の地粉はパンには向かないと言われていますが、実際のところどうなのでしょうか?


粉+水+ドライイースト+スキムミルク+マーガリン+砂糖+塩を混ぜます。


まとまってきたら、すりつけるようにしながらこねます。
だんだんグルテンが作られて、引っ張ると切れずに膜状になります。


ラップをかけて、30℃くらいで60分発酵させます。
うちはレンジに発酵機能がついていたのでそれを使いました。


発酵しました!


切り分けてまるめます。


型に並べます、うちにはパウンドケーキ用のものしかなかったので、これでやってみます。
もう一度、30分ほど発酵させます。


発酵した!


オーブンで焼きます!
外から焼き加減をよ~く見ながら…


焼けたー!!


いい焼き色がつきました。
パウンドケーキサイズなので、なんだかかわいいです。
さて、肝心の中身の方は…


おおっ!ふっくら!
そして全粒粉ならではのいい香り!


一般的なパンよりはふかふかさでは負けるものの、中身の詰まった食べごたえのある感じのパンができました。
なんだ、日本の地粉でもちゃんとできるじゃん!!
次は酵母起こしからチャレンジしたいです。




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11月の畑振り返り

2013年01月25日 20時44分00秒 | 一喜一憂
(11/2)
今年も干し柿の季節です。
皮をむいたら沸騰したお湯でさっと湯どおし。
昨年はこれでべらぼうにうまくいきましたが、今年はどうでしょう?
実家の軒下には大量にぶらさげさせてもらいました。

(11/9)
イモがたくさん採れました。
『クリマサリ』と『紅小町』の2種類を植えたのですが、どっちがどっちだかわかならくなりました。


蕎麦が枯れて、いざ収穫です!

(11/13)
農家さんのところにハウスづくりのお手伝いに行きました。貴重な体験。

(11/16)
11月と言えば、小麦の種まきです!
今年は農地が倍増したので、『大豆、小豆、雑穀(アワ、ヒエ、タカキビ、ゴマ)、蕎麦、綿花』の跡地がみんな小麦畑になります!
つまり、11月後半はひたすら蒔きまくります!!
雑草をどかして、地面をならしたら…


竹やスコップで溝を切って


撒きます


踏みます


どかした雑草を戻して、マルチにします。終わるころには日が暮れました。

(11/17)
朝市を見にいきました!
この朝市、うちの実家から歩いて10分くらいのところでやっているのですが、吉祥寺にいた頃出会った(偶然東我孫子に住んでいた)音楽仲間に教えてもらうまで、家族全員見たことも聞いたこともありませんでした。
しかも8時頃行っても、もう跡形も無く終わっていたので、ずっと半信半疑で幻の朝市みたいな感じだったのですが、7時頃行ったらほんとにやってました!

ちなみに、出店者の中に、僕らの畑の向かいで古代米とか育てている農家さんがいらしてびっくり!いろいろ良くしていただいております。

(11/18)
こちらは東我孫子の隣駅、湖北の朝市です。
この日、うちの人が、主催者で市議会議員の佐々木とよじさんに、人違いで話しかけられたのがきっかけで、出店させていただくことになりました。

(11/19)
刈り取った蕎麦を干して


たいした量ではなかったので脱穀は手でやりました。
なんとか年越しそばを打つくらいはありそうです。

(11/21)
8月に蒔いた自家採取の人参が、もう採れました!
小ぶりですが、市販のものに比べて人参の風味が当社比5倍くらいはあります。たぶん。

(11/26)
今年は沖縄原産の島大根育ててみました。ずんぐりむっくりでカブみたい。
味は食べやすい甘口でした。

(11/27)
麦蒔きが続きます。
ここはゴマと綿花が植わっていたとこです。


種まきに楽なようにアルミパイプ買ってみました。腰を曲げずにすむので楽ちん


ひたすら

(11/28)
こちらは小豆の跡地。
種まきビフォー


アフター
逆じゃないですよ
枯れ草をもどすと何事もなかったかのようになるのが相澤農園流。
ちなみに写真右奥に、今年は「南部小麦」を蒔いてみました。
グルテン量が多く、パンなどに向いているそうです。

(11/29)
小麦畑の通路には、刈り取った大豆を逆さにして干します

(11/30)
大豆の跡地の小麦畑の地面の様子


大豆を植える時に敷いた去年の麦わらが、まだ残っています。
そこに枯れた大豆の葉っぱが重なって、とってもいい感じです。


今度は父が卓上織り機をつくりはじめました。
あの、まだ収穫した綿花を糸にする道具が無いんですけど…


ついに今年最後の麦蒔き!蕎麦の跡地にはライ麦を撒きます。


終わるころには真っ暗。だけど、なんとか11月中にすべての麦蒔きを終えることができました!!
2人ですべて手作業でやりきれたのは、不耕起、無肥料の自然農だからこそなせる業。
あとは元気に育ってくれることを祈るばかり。


ご褒美に、うちの卵でつくったクレープ!とにかく色が濃くて美味しい!最高の贅沢卵です。



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和暦(旧暦)カレンダー2013年度版UPしました

2013年01月15日 19時49分33秒 | 一喜一憂


今年もヨースケさんこと、朝倉祥一さんが和暦(旧暦)カレンダーを作ってくれました!
下のリンク先からダウンロードできますので、是非ご活用下さいませ。
和暦カレンダー2013ダウンロードhttp://www.tasukun.com/koyomi2013.html

今年で制作10周年!LUNAWORKSの和暦手帳はこちらから。
いつでもどこでも持ち歩いて、ふと開くたびに新しい気付きに出会えるかも?
LUNAWORKSホームページhttp://www.lunaworks.jp/index.html

LUNAWORKSの手帳は今年からタイトルが『旧暦日々是好日』改め『和暦日々是好日』になりました。
なるほど、確かにもう旧暦を旧暦と呼ぶ時代は終わったのかもしれません。
それにしても「天地明察」は大ヒットしましたね。
天を知り、地を知り、人を知る。旧くて新しい時代の幕開けです。

というわけで、わたくしも今回から旧暦のことを和暦と呼ばせていただくことにしました。

日本の風土の呼吸するリズムを記した和暦を参考に、移り変わる人の営みの外側の、変わらぬ自然の営みを感じてみて下さい。

今年の旧元旦は2月10日だそうです。
春はもうすぐ?

*和暦についての詳しくはこちらの記事からどうぞ。
→たすくの空中散歩「立春・日本の暦」


今日の畑の様子。みごとに雪に埋まりました…。


本日収穫の「雪どりキャベツ」!


コメント (2)
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人力もみすり機制作日記

2013年01月06日 19時14分34秒 | 一喜一憂

新たに農業をはじめようとする方の中には、なるべく機械にたよらない方法でやりたい、と思っている方は多いはずです。
しかしながら、田植え、稲刈り、天日干しと手作業でやり、「足踏み脱穀機」と「とうみ」を使って脱穀と風選別するところまでできても、その先の籾摺り作業まで人力でやれる人は少ないんじゃないかと思います。

かくいうわたくしも、随分と本やネットで人力で籾摺りをやる方法、つまり機械化される前はどうやっていたのかについて調べましたが、なかなかどうして生きた情報は少ないのです。
実際日本の人力籾摺りの技術は、ほとんど失われたと言ってよいと思います。

どうやら昔は土臼や木臼というものを使っていたそうなのですが、絵や写真は紹介されていても実働する現物は見たことがなく、構造やモミがすれる仕組みがどうもよく解らない。解らないからつくれない。
しかもコイン精米所にもっていくと、いきなり白米になってしまう!これじゃせっかく収穫した米が玄米で食えない!(去年までは農家さんに無理を言ってお願いしていた)
そんな状況を鮮烈に打ち破ったのが、ひとつの小さな道具との出会いでした。


農家さんが持ってきた、水分測定器の付属品のポケット籾摺り機。
小さなゴムロールを回すと、壁についたゴムとに籾米が挟まれて籾が外れる、なんともシンプルな仕組みです(一度に全部は籾が外れないので、ひっくり返しながら何回か繰り返します)。
あれ?ようは籾摺りなんてゴムではさんでこすればいい!?


というわけで、早速試してみます。
ゴムに載せて


挟んでこすります。すると…


おおーっ!みごとにもみ殻がとれました


風選別すれば。きれいな玄米です


試しに黒蒸ししたヒエでやってみると、なんと…


信じられないことに籾摺りだけでなく精白作業までできてしまいました!!
つまり、もう調理すれば食べれる状態になってしまったのです!


これはいける!と思い、早速籾摺り機の制作にとりかかります。


と言っても木枠をつくってゴムを張り


ゴムを巻き付けた木でゴリゴリやるだけ…


おおーっ!!見事にモミすられているではないですかー!!


風選別後。
どうしてもすり残しがあるので…


残ったのは個別にすります。


できたー!

さてこれでやっと米が食えるー!一件落着!!
…かと思いきや、少し問題があり、写真じゃわかりずらいですが、ゴムで挟んで籾摺りした玄米は少し黒ずんでしまうんですね。
焚いてしまえば色もゴム臭さも全くないのですが、なんかちょっと気分的に気持ちのいいものでもありません。
というわけで、もう籾摺りのしくみ『摩擦抵抗のあるもので挟んで擦る』というのは解ったので、同じ原理を木で再現してみました。


木に溝を掘って


ゴムを巻いていた木にも溝を掘って籾米をゴリゴリ。すると…


やったー!!できたー!!
めちゃめちゃモミすれてるー!!


風選別して…


ジャン


こんなに綺麗な玄米ができましたーやったー!!
ていうか機械でやったものより綺麗で美味しそうです。


さて、これでようやく安心して玄米を食べれるようになりました。
しかしまだ籾摺り機完成!というわけには参りません。

今回作ったものは非常にコンパクトで、誰にでも作れて、籾摺りの仕組みを学ぶのにはよいのですが、
毎日の食卓の分をこの方法で籾するのはなかなかしんどいものがあります(玄米一合分の籾摺りをするのに
45分くらいかかります…)。

それで、どうやったら効率よくなるかを考えていけば、結局のところ昔ながらの籾摺り木臼になります。
ようは今回作った籾摺り機の溝を放射状にして、前後運動を回転運動にして、作業効率を向上させたものが籾摺り用の木臼なのです。

というわけで、今度は籾摺り木臼づくりに挑戦です!!
はてさて、完成はいつになることやら…


↑木臼の上臼と下臼の参考画像





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謹賀新年2013

2013年01月01日 19時09分09秒 | 一喜一憂
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