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こぎ胴がとりあえずできたので、全体の配置と、それぞれの寸法を出していきます。
今回のハーベスターでは大まかに、動力源である「エンジン」、こぎ胴の回転する「脱穀部」、採れた小麦の穂をバラバラの粒の状態にして、ゴミを風で飛ばす「調整部」、ワラをその場で切って撒くための「ワラカッター」の4つの部分で構成する予定です。
これを、ベースとなるアルミ台車の上に配置していきます。
「アルミ台車の上に」というアイディアは、前述のエンジン藁カッター(→
<1>を参照)をオークションで物色していた時に、エンジンとカッター部とを台車にのせてベルトでつないだだけ、というものを見つけて、「そーか!それでいいんだ!」と晴天の霹靂でした。
このアイディアとの出会いがなければ、ハーベスターづくりは、私の脳みその中だけの存在だったかもしれません。
さてレイアウトですが、エンジンの動力が必要なのは、脱穀部と調整部の2箇所。
重いエンジンを端に設置したとして、片方には直に動力を伝えられるけど、もう一箇所にはどうやって伝えよう?
悩みに悩んだ末、脱穀部の回転軸をそのままのばして、調整部への動力とする方法を思いつきました。
つまり、レイアウトはこのようになります。
先の写真にある透明プラBOXに、脱穀した麦穂、調整後の玄麦を受ける設計です。
(一人は麦を脱穀→藁をワラカッターで裁断。
もう一人は、脱穀してたまった麦穂を、調整分の天井の粗い網に移し、手で軽くバラし、中のローラーで、もみすりの要領で粒に調整、落ちてきたところをミニ唐箕で風選別という流れです。)
このレイアウトで、各部分にどれだけのスペースを割り当てられるのか、寸法を出していきます。
方眼紙に、アルミ台車の実物大の寸法をおこして、予定されている板やプーリー等の厚みをひとつひとつ入力していくという、なかなか骨の折れる作業でした。
ここで問題発生!台車の横フレームと、脱穀部の壁を通したい場所が干渉してしまい、どうしても収まらなくなってしまいました。
仕方なく、折角作ったこぎ胴の長さを少し落とすことにしました。
これでやっと、注文する回転軸の長さが決まり、脱穀部の具体的な設計に入れます。
続く…