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まずは、全体の寸法や、レイアウトなどを決めるために、こぎ胴から作ります。
「こぎ胴」とは、足踏み脱穀機のとげとげのわっかのついた回転するアレです。
実は最新式のコンバインも、中をあけると小型のこぎ胴がついています。
なので、『回転するこぎ胴』は、人類脱穀史上なかなかに画期的なロングセラー発明だったようです。
構造や寸法などは、基本的に足踏み脱穀機をもとにしました。
直径は、コンバインのとかこのくらいなのかなーと足踏みの半分くらいの20センチにしてみました。実際にはもっと全然大きかったようですが…。
(今回の寸法:こぎ歯の高さ 55mm、こぎ歯の間隔 35mm 、こぎ胴の幅 450mm)
こぎ歯は、ただの一直線上にあるのかと思っていましたが、良く見てみると1列ごとに交互にずれてついていました。
こぎ胴の支柱は8本。こぎ歯12本の列と、13本の列が交互に組み合わさります。
無事ぴったりに組み上がりました。
力のかかる部分なので、横からネジ止め(2×8箇所×両側)してがっちり固定します。
さて、お次は問題のこぎ胴の針金?=「こぎ歯」というようです。
このこぎ歯を何でどうやって付けるべきか?
針金でやるとして、どうやって曲げようか?つけた針金をどう固定しようか?
と、ホームセンターにこんなものを発見!
「又釘」というようです。ただ、太さが…ちょっと太い。なんとなくなのですが、このこぎ歯が太いと、うまく脱穀できないような気がするのです。妻も同意見でした。
ひとまず両方持って、実家で父と共同制作。
と、父が、こんな便利な道具を持っていました。
ピアノ線を曲げる道具らしいです。なければ似たようなものを自作しなくてはならないと思っていたので、助かりました。これでばっちり!
さて、固定の方法ですが、貫通させて折り込んで木で挟んで…とか、めんどくさいことを考えてもいたのですが、ひとまず、木に下穴をあけて打ち付けてみました。するとこれが思いの外良い感じ!
しっかり固定されて、手でぐいぐいひっぱってもびくともしません。
針金も折り曲げて固定することで、強度が増しているようでした。
(針金の太さ2.5~6mm(#12)、下穴2mmでやりました。針金の先を、角をとる程度にやすりで削るとスムーズに打ち込めます。)
よかった…、これでこぎ胴はなんとかなりそうです。
こぎ歯づくりは本数があるので、時間の空いたときにやるとして、ひとまず次のステップへ進みます。
仕上げに、父に柿渋を塗ってもらいました。
続く…