たすくの空中散歩

千葉県我孫子「石臼と麦」店主、相澤たすくの農作業や工作や
日々の一喜一憂を記録していきます。

ハーベスターの自作に挑戦!<10>~小麦の収穫・完成!!

2019年02月25日 11時26分29秒 | 一喜一憂

前回

さて、バランスの悪かったワラカッター(ダジャレじゃないよ。でもラップになりそう。)を、たまたま空いていたスペースにひとまず避難。
もうとにかく農作業のスケジュールはケツカッチンなので、麦刈りをやってしまおう!とはじめてみると…

これが思いのほかバッチリ!!!

自作脱穀機による麦の収穫


麦を手で刈る→脱穀→ワラカッター と収穫作業が流れるように展開!!実にスムーズ!!
ワラカッターの実力も大変素晴らしい!!

麦穂の調整作業は別で、ブルーシートを広げてやることにしました。

脱穀部のプラBOXに麦穂がたまったら、

手づくりのバラシ網に麦穂をあけて、手でごりごりやると、穂がバラバラになります。バラバラの穂がたまったら、


今度はそれを扇風機で風選します。


もうこれで、もみすり前の玄麦の状態になります。
カサはほぼ玄麦と一緒!!

「刈り取ったその場で玄麦の状態までカサを減らす」

ついに…念願叶いました!!!!

むしろバラシも風選も、アルミ台車の上でチマチマやるより、広々と別でやる方がやりやすいし、シンプルだし、つくらなくていいし…

あれ?じゃあ、これで…完成でよいのでは?


というわけで、当初想定していたハーベスターと呼べるような、複合収穫機とはならず、
言うならば『手押し式自動脱穀機(ワラカッター付き )』という感じになりました。

これにより、刈り取り+「脱穀・調整・ワラを細かくしてばら撒く」という目的は無事達し、革命的に麦刈りの効率が改善しました!!
うまくいって、しかも、刈り取りに間に合ってほんとうによかったです!!!


収穫後の麦畑の様子。麦わらが、畑にばらまかれ、わらマルチとしての役割を果たします。

<PS.その他こまかな点>
軸の磨り減りは、機械油を差したことで、無事に解決!
麦のこぼれ防止トレーは、邪魔なだけであんまり必要なかったので取っ払いました。
動力クラッチは無しでも大丈夫そうでした。

あと、麦の収穫は2018年6月の出来事です。
ゆっくり更新&長文にお付き合いいただき、ありがとうございましたm(_ _)m

(ハーベスターの自作に挑戦!シリーズ・完)


<シリーズ目次>
ハーベスター(原動機付き収穫機)の自作に挑戦!!<1>
ハーベスターの自作に挑戦!<2>~動力源の選定
ハーベスターの自作に挑戦!<3>~こぎ胴の制作
ハーベスターの自作に挑戦!<4>~レイアウトの決定
ハーベスターの自作に挑戦!<5>~脱穀部の設計
ハーベスターの自作に挑戦!<6>~はじめてのVプーリー注文
ハーベスターの自作に挑戦!<7>~はめあい公差
ハーベスターの自作に挑戦!<8>~組み上げ→試運転
ハーベスターの自作に挑戦!<9>~各部改良、調整
ハーベスターの自作に挑戦!<10>~小麦の収穫・完成!!


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自家小麦の残量と今後の割合について

2019年02月15日 06時54分34秒 | 出品情報

いつも応援、ご愛顧いただきありがとうございます。
お陰様で、2018年収穫分の小麦も、残りがわずかとなってまいりました。
つきまして、まんじゅうやおやきへの自家小麦の割合を10%~30%で、残量を見て調整させていただきたいと思います。
その他の分は、兵庫県産の玄麦からの自家製粉と、生地の硬さなど具合をみて、群馬県産の全粒粉をブレンドさせていただき、現状で最良の生地をご提供できればと考えております。
6月の麦収穫を楽しみにお待ちいただき、また、今後とも七草をよろしくお願い致します。

追記:塩クッキーは、今後も自家小麦100%で、可能な限り販売する予定です。

七草店主 相澤 翼



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ハーベスターの自作に挑戦!<9>~各部改良、調整

2019年02月11日 10時40分29秒 | 一喜一憂

前回

<エンジン台座の作り直し>


壊れてしまった、エンジンの台座を金属製のもので制作しなおします。


高さ調整とかいろいろ事情があって、なんだか複雑な感じになってしまいました。


麦穂のたまったプラBOXを交換する際に、ポロポロこぼれるだろうと…


こぼれ防止トレイをつけました。

<ワラカッターの取り付け>


こちらがワラカッター(自動押し切り機)。
ハンドルを上下させると、それに連動して、刃が前後するというスグレモノ!!
といっても使ったことはなかったので、この時点では実力については半信半疑。


その、ワラカッターの取り付け場所と方法は、なかなかいい案が思いつかなかったのですが、ひとまずエンジンの上に設置することにして、振動はゴム足で緩和することに。

もうすでに深夜をまわっており、なるべく音をたてないように、コソコソと肩身せまーく作業…。

<麦刈り本番!!>

明けた翌日。いよいよ麦刈り本番です。日程的にはもう予断をゆるさない状況!!でも、ここまで来ると、緊張を通り越して、なるようになるさー、な心境(眠いし)。
各種改良してワラカッターを載せたところ。↓

…うーん、バランスが…。

<ワラカッターの取り付け場所変更→意外な展開に…?>

始動させるも、エンジンの上においたワラカッターの振動が想像以上!!
(後から考えれば当たり前のことなのですが…)
さながら振動ブレード状態で、切れ味は良いかもしれませんが、耐久性もさることながら、大変うるさく、精神的にも落ち着かないので…急遽取りはずし、




空いていた調整部用のスペースに取り付けることにしました。

さて、これで小麦を収穫してみましょう!!

続く
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ハーベスターの自作に挑戦!<8>~組み上げ→試運転

2019年02月09日 13時43分28秒 | 一喜一憂

前回

さて、いろいろあったハーベスターづくりも、ようやく組み上げ作業にたどりつきました。順に追っていきましょう。

<こぎ胴の組み上げ>

まずはこぎ胴。無事にこぎ歯全84本、打ち込みできました!




両側をねじで止めて、軸を通します。

<脱穀箱>

こぎ胴の軸受けについては、当初はベアリングを考えていたのですが、調べてみると、軸受けには、滑りやすい加工のされた、ただのわっかみたいなものもあって、その方が「耐久性とメンテナンス性に優れている」とのことでした。
だったら何かで代用できないかなー?とホームセンターを物色すると、強化塩ビパイプなるものを発見!
実際に軸を入れてみると、非常に滑らかに抵抗なくすべるので、試しに使ってみることにしました。


脱穀部を仮組みしてみました。
コンパネと角材という安上がりな仕様ですが、不安のない、がっしりとした作りになりました。


脱穀箱にも、野外での使用、長期保存に耐えられるように柿渋を塗ります。


裏から見た図です。
落ちてきた麦をプラBOXに入れるために出口をすぼめてあります。


アルミ台車とは、ボルト×8本でガッチリ固定します。

<ベルトの選定>


次に、必要なVベルトの長さを出すために、仮組みしたプーリーに紐をまいて実寸を測ります。
この後触れるクラッチのこともあり、実際使って動かしてみなければなんとも言えないので、近い長さの候補を2本購入、実際使いながら決めることにしました。

<動力クラッチについて>

当初「エンジン始動時の負荷をなくすため」と、「何か絡まったりした時に直ちに動力をOFFにするため」の動力クラッチを取り付けるつもりでいました。
思案の末、思いついた案は2つ。
円錐型の凸と凹の向かい合ったゴムが、ついたり離れたりすることで動力をON⇔OFFする『ゴム摩擦クラッチ』。
プーリーをつなぐベルトをわざと空回りするテンションで張っておいて、ベルトの張力をローラーで押したり引いたりしてテンションを調整することで動力をON⇔OFFする、『ベルトテンションクラッチ』。
調べてみると、2つとも実用化されているようでしたが、一条刈りバインダーなどの農業機械にはベルトテンションクラッチが一般的だったようなので、そちらに挑戦する予定でした。
が、ふと…


エンジンの始動(通電)スイッチを、コードを延長して手前パネルにつけるアイディアを思いつき…


これで、ひとまず緊急停止ができるようになりました!
なので、まずは、大前提として、こぎ胴がちゃんと回るか確かめてみないことには、先に進めないので、畑で試運転をしてみることにしました。

<試運転>


緊張の試運転です…。そもそもエンジン自体、購入時の一度かけたきりです。
説明書を見ながら、各部をチェックし「ダメでもともと」と、自分に言い聞かせながら、渾身の思いでスターターベルトを引くと…


無事にエンジン始動!こぎ胴も問題なく回りました!よかった!!成功だ!!!
ひとまず胸をなでおろし、試しに、大麦を少し脱穀してみました。

動画はこちら↓


特に問題がなさそうだったので、そのまま、大麦の収穫作業に。

<大麦の刈り取り>


驚くほどスムーズに収穫完了!!
まさかの試運転から大麦の収穫が完了してしまいました!
ひと安心ですが、軸受けの塩ビパイプが、軸と一緒にまわってしまって擦り減ってしまったのと、終わった直後、木の板で作ったエンジンの台座が、負荷と熱とで、壊れてしまいました。


次回は、細かいやり残しと、台座等改良、ワラカッターの取り付けなどやって、小麦収穫に臨みます。

続く




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Twitterはじめました+明日の雪予報について

2019年02月08日 14時32分17秒 | 一喜一憂

ホームページをご覧になられた方にはお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、出店状況をお伝えするためのアカウントとして、七草でTwitterをはじめてみました。

正直Twitterって、大統領とか総理大臣まで政局や世界経済を左右するようなことつぶやいてて、なんかすごいなー、とちょっと近寄りがたいところがあったのですが、自分に理解できないこと、自分とは真逆の考え方の人からこそ学ぶものがあるはず、が最近のブームだったので、やってみたら、すごく便利でした!

これでやっと、その日の営業があるのか、まだ商品があるのか?などの情報を、移動販売先から簡単にお伝えできるようになりました。
Twitterをやっていない方でも、ホームページ上で確認できます。(新着情報の右のがそれです)

というわけで、さっそくそのTwitterが明日の雪予報で役に立ちそうです。

出店の準備はしていますが、なにしろ気まぐれなおてんと様が相手なので、その日、その時になってみないことにはなんとも言えません。
明日、Twitterにてお知らせ致しますので、ご確認をお願い致します。

七草ホームページ http://mugioyatsu.com
七草Twitter https://twitter.com/mugioyatsu
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