たすくの空中散歩

千葉県我孫子「石臼と麦」店主、相澤たすくの農作業や工作や
日々の一喜一憂を記録していきます。

七草セルフリフォーム日記21~2階DK水平直し①

2021年01月26日 19時25分05秒 | 一喜一憂
前回

水平誤差計測の結果…

その最大高低差なんと36mm!!
しかも、途中のキッチンシンクのあるあたりが10mmも上がってる!!
(数字が、各柱に付けた水平基準からの距離を示しています。)

こ、こいつは大変だ…。
床開封前の計画メモでは「1~3mmのゴム板などを使って、水平を調整していく」
って、そんな次元じゃない!!
さて、どうやって直していこう…。

いっそのこと、根太(床を支えている木)ごと交換してしまおうかとも思い、チャレンジしてみるが、ものすごく頑丈に固定されていて、厳しそう。
どうやら、地道にひとつひとつやっていくしか無さそう…。
※ノートの日付に1/2とあるのは去年(2020年)の、です。念のため。


と、2階の歪み具合がわかったので、1階の柱増設。
大工さんに「ここに2階の重さが集中するから、直しといたほうがいいよ」
とアドバイスをいただいていたのです。


このように土台の木がへこんでいますが、2階の水平状況を見る限りでは、この部分をジャッキUPする必要はなさそうなので高さはほぼそのままでの増設柱設置。


ジャッキで鉄骨を少し浮かせておいて


ヒノキの9寸(10.5センチ)角材を、長さを微調整しながら基礎石に乗せて設置
長さの微調整は、前回つくった治具(→七草セルフリフォーム日記14)を使えば簡単!!
下げ振りで垂直を見ます。


ボルトで固定。


さすがに柱の増設も3本目ともなると、だいぶ慣れてきました。実にスムーズに増設完了!!

これで、安心して2階の作業や、引っ越しの荷物の運び込みができます。

さて、床水平の直し方の計画はこう!



①先に両端の水平を取り、②次はそれを基準に横方向を部分的に水平を取っていく③最後に縦方向の水平をそろえていく。
というような計画。

合わせる高さは、柱につけた印から60センチのところ、つまり、一番上がっているところを10mmくらい削って、一番下がっているところを26mmくらい上げれば、その上に床材(下地合板12mm+杉床材12mm=24mm)を載せた高さが、となりの部屋の床の高さにちょうどぴったりになるので、それでいくことに。


というわけで、まずは両端から


まず、キッチンの下の10mm上がっているところを削っていきます。
釘がささっているので、ノミやカンナを思うように当てられず苦戦。


下がっている部分には、高さ合わせのコマを置いていきます。


水平を確かめる方法として、2mのアルミ角材が大活躍!!
定規って、ちゃんとしたもので長いのを買おうとすると目が飛び出るほど高いので、まっすぐで歪みが出なくて安いものなんかないかなーと探しまわって目を付けました!
これ以降も、リフォーム作業にはなくてはならない存在に(1250円!!)。


逆側は、おおむね基準の高さに合っていたので、微調整で済みました。


横方向の水平確認をするのに、紐に重りをつけたものを作ってみましたが


あんまり使い勝手がよろしくなかったです。


部分部分においた駒に合わせて…


木を削ってつくったスペーサーをおいていきます。


両端の水平がとれたら、次は横方向。
完了したところに、チョークで印をつけていきます。


こんなガタピシも…


地道に修正。こんな作業をひたすら繰り返します。


床下に落ちた大量の削りカスの掃除も大変!業務用掃除機があってよかった…。


シンク下を10mm低くしたことで、床下の排水管などに干渉してしまったので、合板に溝をいれて


ようやく最初の一枚目の合板が敷けました!


これで、作業のたびにいちいちどかしていたシンクが置けて、水も使えます!

ーーーー
合板についての勉強覚え書き
ーーーー


大きめのホームセンターにいくと、いろんな種類が山と積んである合板。
床板の下にひく(捨て板という)のに、どれがよいのか、改めて勉強。シンク下とかは防水の方がよいのだろうか?

「合板の規格表示の見方」

合板をよく見ると、表面になにやら暗号のような数字やらが並んでいます。
これらの意味を調べてみました。

【接着剤の種類(強→弱)】特類(野外用:フェノール樹脂接着剤など)、1類(外壁・屋内用:メラミン樹脂接着剤など)、2類(家具部材用:ユリア樹脂接着剤など)、3類(仮用途用:)
【強度(強→弱)】1級:A,B,C,D(ラワン) 2級:E,F(針葉樹)
【耐水性(強→弱)】T1(メラミン接着剤)、T2(ユリア樹脂接着剤)
【板面の品質(綺麗→荒い)】A,B,C,D
【ホルムアルデヒド】フォースター(F☆☆☆☆)ならOK(すごく微量とのこと)


そういう目で見てみると、どうやら、今大きめのホームセンターで「一番目立つところに積んであって、いかにも一番売れてる風な安いもの」は、強度も、耐水性も、ほぼそれを使っておけば大丈夫、というものであるということが分りました。

少し前の合板製のキッチン収納とか、接着剤の匂いなのか、すごくケミカル臭がしてて、しかも何年経っても消えないので、合板に偏見的なイメージをもっていたのですが、今回大量に買ってみてびっくり!ケミカル臭がないどころか、ちゃんと杉の匂いがしてて、むしろ積んだ車の中がいい匂い!全然使うことに抵抗感がありませんでした。
今回購入したものも普通に一番安いものなのですが、国産の杉を使っているようで、ご丁寧にロットNoまでふってあります。たまげました。
建材も時代に合わせて進化しているのですね!


続く…


七草セルフリフォーム日記22~2階DK水平直し②

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