たすくの空中散歩

千葉県我孫子「石臼と麦」店主、相澤たすくの農作業や工作や
日々の一喜一憂を記録していきます。

9月の畑振り返り(後篇)

2012年11月27日 20時46分59秒 | 一喜一憂
(9/19)
さて、脱穀の終わったヒエを食べられる状態にするための精白(もみすり+外皮取り)作業へ挑戦です。
なにはともあれ、まずは風選別でゴミを飛ばします。


板の上でごりごりやってみます。…が、大して効果は無さそう。

(9/20)
本やネットで調べて、黒蒸し法というのをやってみました。
どうやらヒエは並みいる雑穀の中でもダントツ手ごわいようです。
水に一昼夜浸したヒエを、蒸した後に天日で干します。
実が膨らんだり縮んだりすることで実と外皮に隙間をつくるのでしょうか?
黒蒸ししたヒエをすり鉢でごりごりやったら、結構うまくとれるようになりました。
が、まだまだ実用レベルにはなりません。う~んどうしたものか。

(9/21)
と、そんな悩める僕らに運命の日が訪れました。

干しておいた僕らの米の水分量を測るために、水分測定器を持ってきてくれた農家さん。
より正確に測るために、と何気なく取りだした道具に籾米を入れてゴリゴリ回します。
するとどうでしょう!硬い籾に包まれた米が、ものの見事に玄米になっていくではありませんか!!

それが上の写真の道具、水分測定器におまけみたいについてきた簡易もみすり機なのです。

一体どうなってんだ!と大騒ぎで中を覗き込むと、中にはゴム製のでこぼこしたロールと、横の壁にこれまたゴムが張りつけてあるだけ。
つまりしくみは、ゴムで挟んでこすっているだけ。

なんてこった…。
今や籾摺り機と言えば巨大なゴムロール式しか見たことも聞いたこともなくて、こんなにもシンプルな籾摺りの仕組みに気付くことができないでいたのでした。

ここから、籾摺りに開眼したたすく氏の猛進撃がはじまりますが、それはのちほど。

(9/24)
冬に仕込んだ味噌を解禁しました。
ボジョレーなんとかとは違って夏を越えて一年近く、ゆっくり熟成させました。
なんとも芳醇な香りが部屋に充満します。


今年は余計にいじったりもしないで放っておいたのでカビにもやられていません。


余裕のたっぷり10kg以上!当分味噌には困らなそうです。

(9/26)
最近出番の無かった鶏3姉妹。
みんなとっても元気に卵を産みまくってくれております。

(9/27)
さて、収穫後の切り株を残しておいたキャベツのその後です。
大変順調に苗が育っております。
見る人が見ればわかると思うのですが、いたってふつーのキャベツの苗が、切り株からニョキっと生えています。


こちらはひとつの茎に2つ残してみました。
片方はすでに結球しはじめています。ひと株で2つできたら儲けもんだなー。
続きをお楽しみに。

(9/28)
今年も小豆が実りました!
それにしても植えてからなんにもしてない、手間のかからない子です。


芋ー!
そういや芋も苗を植えただけで何にもしてないですね。
後は苗を買わずに済むようになりたいのですが…。
どうすればいいんでしょうか?サツマイモの種イモって聞かないですよね。なぜ?


蕎麦畑全景です。
奥にも種を撒いたのですが、日照時間が短いためか、育ちがよくありません。
蕎麦山盛り腹いっぱい!の夢には届かないかもです。





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9月の畑振り返り(中篇)

2012年11月18日 21時55分15秒 | 一喜一憂
(9/16)
マクワウリを食しました
まさにメロンのご先祖さま!な感じで自然な甘みが美味しかったです。

(9/17)
稲刈り2012!!
今年もたわわに実りました。


5人がかりで手刈りです。
でも今年も結局、最後は農家さんのコンバインのお世話になってしまいました。


手刈りした分も、コンバインでその場で脱穀してもらったので超楽ちん!
あっというまに籾米になってしまいました。


みんなで山分けです。
この時点では、やたら採れたように見えますが、もみすりをすると…?

(9/18)
我が家と実家の分です。時々かきまぜながら、天日で何日か干します。


ピーマンが大きく実りました。
モグラにも負けずに良く頑張った!


先日刈り取ったヒエが乾いたので脱穀します。


ヒエの脱穀は実に簡単でした。
手で挟んでモミモミすりすりすると…


簡単にとれます
…が、問題はここからです。
アワやヒエのような雑穀では、米で言う籾にあたる部分の下に、さらに外皮があり、
それを取り除かなければゴワゴワしてとても食べられないのです。
昨年のアワは試行錯誤の末、鶏エサになりました。
今年こそリベンジ!


蕎麦の花がとっても綺麗に咲きました。
8/22に種まきをしたんですよ、信じられない!




コメント (2)
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9月の畑振り返り(前篇)

2012年11月09日 20時59分55秒 | 一喜一憂
(9/3)
自家採取のハクサイが発芽しました!
キャベツや小松菜などのアブラナ科同士は交雑するそうなので、
ちゃんとハクサイとして育つかどうか心配です。

(9/4)
ゴーヤがやっと実りました!
どこの畑でもとっくに実ってる時期なのに…
いつもながらヒヤヒヤさせられます


これは枯れたゴボウの花です
巨大なくっつき虫みたいになってます


中にぎっしり入っている種を出して風選別


この一粒一粒がまた一本のゴボウになって、
それぞれがまた何万という種をつけるのですから驚きです

(9/5)
採らないでおいたトウモロコシも、カピカピになって種とりです


はるばるイスラエルからやってきたオクラ、スターオブデイビットも種がぎっしり


マクワウリもいい色になって収穫です!


新農地に植えた綿花も無事に咲きました


自分で育てた綿が採れました!
ところでこの綿をどうしよう…

(9/7)
ヒエがいい具合に熟したので刈り取ります


畑に竹を組んで干してみました


この前発芽したかと思えば、蕎麦が異常なスピードでぐんぐん成長します!


小麦の時の反省から、鳥よけに網をかぶせてみました

(9/11)
6月に収穫してからそのままだったライ麦の脱穀をします。
少量なので箸ではさんでグリグリやるだけの、人類史上最も原始的な方法でやってみます。
最も原始的と言っても、江戸時代に千歯こきが登場するまでず~っとこの方法だったそうなので、農耕の歴史全体からみればつい昨日のことくらいなのかもしれません。
コツをつかめばなかなかいけます。


おとなりさんにわけていただいた種を2列まいただけだったのですが、意外ととれました


ライ麦は小麦より長細くって、色も渋くてなんかカッコイイ感じです
使い道は未定ですが、毎年少しづつでもまいて、つなげていきたいです

(9/14)
ゴーヤが大きくなったー…(感涙)




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8月の畑振り返り(後篇)

2012年11月02日 21時47分49秒 | 一喜一憂
(8/16)
大豆の成長っぷりが半端無いです!すでに通路が埋まってしまいました。
去年が大失敗で全然育たなかったので、油断して密植えしすぎました…。

(8/17)
開拓2日目!写真で見ると「これが何?」って感じなんですけどね。
強いですよ、根っこ。

(8/21)
あずきは日照り知らず!
苗を移植してからほとんど雨が降らないのに平気な顔してぐんぐん育ちます。
去年も植えてから全く手がかからなかったのに、たっぷり実らせてくれた良い子です。さて今年は?


3日目!遂に開拓終了!!
引っこ抜いた雑草たちが干からびたら蕎麦を撒きます。
大変だったけど、その分たくさんの雑草や根っこたちが土に還って、良い土になりそうです。

(8/24)
石臼さらにグレードUP作戦!
粉ひき台に風よけをつけてみました。
ここでもあのパーツ(*前々回の記事参照)がおおいに役立ってくれております。


今まで風で飛ばされていた粉も、勢いよく石臼をまわした時、粉受けをはみ出してしまっていた粉も逃さずキャッチ!
これで心置きなく石臼をぶん回せますし、製粉作業時のロスが随分減りました。


トマトがようやく色づいてきました。
白菜や大根などの秋冬野菜に比べると、ピーマン、トマトなどのナス科の夏野菜は、昨年うちの自然農ではあんまり成果が出ていなかったので嬉しい限りです。
って、まだ二年目の夏だったことに書いてて気づいて、なんだか驚きました。濃密な2年間だったのですね。


新農地、もちアワが実ってきました!


先に植えたヒエは色が変わってきました。


金ゴマも、背は低いですがなんとか実をつけてくれたようです。

(8/29)
おおっ!!蕎麦の芽がもう出てる!!
種を撒いてから全然雨が降っていなかったのでびっくりでした。
繊細なイメージの蕎麦ですが、意外と強い?


新農地、ダメもとで植えた父からのリクエストの「まくわうり」が実りました!
メロンなんてまだ無かった子供のころに、よく食べたそうです。
収穫が楽しみです。




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