拙著は従来主張されていたり、これが当たり前であるとされているインプラント治療方法へ対して、それは侵襲が大き過ぎる、時間も掛かり過ぎる、費用も掛かり過ぎると自説を展開して、インプラント界に一石を投じようとしたものである事は間違いがありません。
しかし、私の主張が出て来ているその根拠は、2003年のDR.ラムによる薫陶が母体であり、世界のインプラント界が向かう方向に対して日本国内のインプラント界が余りにも対応が遅れており、世界ではあくまで一分野にしか過ぎないような大きな手術を何度でもする治療方式こそが正しい、と言うような洗脳が広まっているのではないのか、それはおかしいのではないか、情報の齟齬が生じているのではないか、と問い掛けているものなのです。
拙著内で特に私が主張しているブラインドテクニックに関しては、従来のフラップレスとかとは全く違い、正確に言うならば、所謂フラップレスはブラインドテクニックの中の1つの方法にしか過ぎない、と明言して置きます。
そして、何度でも繰り返して説きますが、私の紹介している方法は従来から離れていきなり始めたり出来るものではない事、基本がとても重要である事、は特に強調させていただきます。
私が恐れているのは拙著内でも紹介している事実ですが、かつて欧米でノーベルダイレクトインプラントが即時負荷で広まってしまって、大きなトラブルが多発し、DR.アルブレクソンがAOとかで感情的なまでに非難して、喝采を浴びていた事が我が国でも起きてしまうのではないか、その切っ掛けが私の本になってしまうのではないかと言う危惧なのです。
本音で書きますが、私の方法はシンプルで簡単そうに見えますが、とても難しい方法です。
そんな簡単に概念が理解出来たから、即出来ると言うような簡単なレベルの治療方法ではありません。
低侵襲で、審美的で、即時荷重まで出来て、1回限りの手術でチャンとした成果を出せるのは、簡単な事ではありません。
そこには数知れない試行錯誤、骨への配慮、歯茎への配慮、残存歯への配慮、抜歯後の配慮、審美的仮歯の作製への配慮、装着の工夫、メインテナンス、とハードルが沢山あります。
これらのハードルを一つ一つ越えるのは従来の学問的に判明している事に精通する事、そして、その先にどう広がって行くのか可能性への洞察が必要なのです。
私が意図した事は、インプラント治療自体の進歩、本来的学問的な進むべき方向への回帰を成し遂げよう、としているものでもあるのです。
つまり、逆な言い方をすれば、今のインプラント界が余りにも権威主義的に成ってしまっていて、偉い先生方の主張ばかりで、本来的進歩が遅れているのではないですか?と言う疑問への提案なのです。
にも関わらず、私が本を上梓した事で、変に権威的な解釈のされ方、根拠としての使われ方をしてしまうとしたら、それは全く私の本意ではありません。
私自身が自著の中で、私の正解と思うものと書いており、それが学問的にも正しいとされるのは時間の経過が必要だろうし、もっと学問的な足元固めが必要であろう、と繰り返していた筈です。
それには読者の先生方の検証が絶対的に必要となるのです。
しかし、従来のインプラント治療、GBR骨造成、軟組織への手術、補綴等々の術式に精通して出来ている方々でないと、危険極まりないと書いた責任上ハッキリと述べて置きます。
簡単に分かりやすく言うなら、今までの難しいGBR骨造成したりするのが出来ない、した事がない方がすぐ始められるものではない、と言う事なのです。
私のやり方でもトラブルは起きますし、そのリカバリーが出来ない方には、安易に取り組んではいけない。そう言う事です。
MISを追究するのは、生半な事ではない、とご理解いただきたいと思います。
臨床の実力と書く実力、そしてそれを上手く伝える話し方が出来る事。
ハードル高いかも知れませんが、種火を灯す仕事を生涯の一つの仕事として頑張りたいと思います。
安全・安心な即時荷重MI審美インプラント治療の基準を、世界に提言します。
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本音で真実の話をします。