今日はITIコングレスでした。
ITIは世界中に広がるネットワークを持つ、インプラントの学術団体です。
ITIの出版しているトリートメントガイドが、世界中に普及しているインプラントの教科書、と言っても過言ではない位影響力のある集まりなのです。
海外からスイスのブーザー、ベルザー、テキサスのコクラン、と言うITIの現役ベスト3が一同に介し、2日間現時点での分かっているインプラントの情報をレクチャーしてくれました。
残念ながら、ブーザー先生の考え方、治療方法には私は同意出来ないものがありましたが、それは世界標準治療と言う標榜の元では仕方がないものだったのでしょう。
そんな中、最後のコクラン先生のインプラントの生物学的ルールの解説には嬉しくなりました。
結論から言えば、ストローマンTLインプラントは、本当に良いインプラントなんだ、と言うことです。
私自身の臨床実感とも合致し、非常に納得の行くものでした。
アバットメントの接合がない、一体型のストローマンTLインプラントは、骨の吸収を抑え生体に優しいインプラントである、と言うことがコクラン先生のレクチャーから窺い知れました。
だから、ブーザー先生も、BLからTLに回帰して来ています、とコメントされたのでしょう。
後々のことを考えると、自由度の大きいBLインプラントは良いインプラントだ、と言えるでしょう。
しかし、腕に覚えがあり、しっかりとした3次元的位置に植立出来るなら、TLインプラントは凄い成果を出せる、と言うものなんだ、と分かりました。
そう言う意味から言えば、TLを使いこなせれば、患者さんに真に優しい楽なインプラント治療を提供出来る、と言うことなのです。
返す返すも、恩師DR.ラムの教え、ご恩を思い起こされます。
それを実感したITIコングレスでした。