大森インプラントクリニック松元教貢歯科医院腫れ痛みなく早く、骨不足でも骨ができて直ぐに歯が入る幸せのブログ

松元教貢歯科医院は骨が不足で骨造りしても腫れ痛みのとても少なく早く治せる方法をしてる即時荷重インプラントパイオニアです。

直ぐに噛んでも大丈夫なインプラント治療

2012年06月04日 | 日々のインプラント臨床の話

即時荷重インプラント治療を標榜し、直ぐに歯が入る治療を私は2000年からして来ました。

植立トルクが35N以上、平均的に通常している数値としては50N位でしょうか、だいたい一般的に信じられているトルクよりもかなりの力を掛けるようにして、私は植立するようにしています。

それでも、私は用心深いので、仮歯では気を使って噛んで下さい、とか時には厳しい条件なので、手術した側では食事は避けて下さい、とお願いしています。

しかし、高齢者の患者さんを治療する時には、本当に普通に直ぐに噛ませて上げられる治療方法の要望が高いんだな、と感じていて、それを何とかして差し上げたいな、と考えることが増えて来ました。

今現在考えられる方法は、暫間インプラントを用いて、それに通常のインプラントを混ぜて植立して解決を図るのが良いのかな、と考え始めています。

どうするのかと言うと、細いインプラント、直径2.5㎜程度の本当にネジのようになっている暫間インプラントを、普通のインプラントと混ぜて植立して、多数の支えを作って治癒期間を持たせると行けるのかな、と考えているのです。

実際、林先生とか武田先生とかも使い出しているようで、早春塾で勉強させていただいていて、先生方は暫間インプラントだけで支えて噛ませ、食事を最初から出来るようにされているんですが、私はストローマンインプラントで35N以上のトルクで行けたら、それも支えに使って、治癒期間でも普通に食事出来るようにして差し上げられないかな、と考えているのです。

支えとなるインプラントが多数あればあるだけ、即時荷重は安心出来て、成功します。

ラスベガスのレオン・チェンのインプラント治療がまさにそれで、上顎に18本ものインプラントが立っている、下顎にもそれ位入っている、と言う症例を見たことがあります。

昔のブローネマルクを用いている先生方の治療方法として、かなりの本数を植立すると言うのは一般的だったようです。

しかし、それではおよそ天然の歯が並んでいるような綺麗な歯並びに治すことが出来なくなります。

現代のインプラント治療は、インプラント間距離は最低でも3㎜と言われているからです。

プラットフォームシフティングの場合は、ギリギリで2㎜も行けるかも、と言われていますが、それでもインプラントが林立する状態では如何なものか、と私は思います。

しかも、生物学的なルール、反応でインプラントを林立する植立の仕方では、審美的な回復が難しい、特に前歯での歯と歯の間の歯間乳頭の再現が難しい、と現段階ではされています。

しかし、即時荷重では噛ませたい場合、前歯の部位のボリュームのある骨が使いたい。

となると、通常のインプラントよりも細く、最終的には逆回転させて除去する考えで、暫間インプラントを用いて1本の歯に1インプラントで行けるなら、即時荷重で、本当に直ぐに普通に食事させられるだろう、と思っているのです。

万が一の場合でインプラントのぺリオテスト値が落ちても、暫間インプラントだけで支えさせる形にして、通常の生涯使って貰いたいインプラントは負荷を避ける、と言う逃げ方も出来るでしょうし。

暫間インプラントなら、矯正用のインプラント同様安価で使えるので、患者さんの負担もそこまでお願いしないでも出来るし。

全部通常のインプラントでは、生物学的ルールを犯してしまって心配ですし、何よりも審美的に難しくなりますし、それに何より費用負担がかなりの金額になってしまいます。

 

色々と考えて、本当に直ぐに噛ませられるインプラント治療、即時荷重インプラント治療と言う最後の難題を解決して差し上げるには、の答えとして、この解答はどうなのだろうか?と考える私です。

暫間インプラントを支えとして用いて、即時荷重、手術の麻酔が切れた時から普通に食事出来るインプラント治療を始めて見よう、と思います。

 

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