大森インプラントクリニック松元教貢歯科医院腫れ痛みなく早く、骨不足でも骨ができて直ぐに歯が入る幸せのブログ

松元教貢歯科医院は骨が不足で骨造りしても腫れ痛みのとても少なく早く治せる方法をしてる即時荷重インプラントパイオニアです。

ラムズウェイの外科手術の時代

2016年08月08日 | 世界のインプラント情報の話

大きな手術は避けるべき。

全ては低侵襲、治癒期間短縮、快適に早く綺麗に治ることを求める時代。

昨日のクレイトン大教授の宮本先生の講演でも、改めて確信、確認した。

昨日の内容、本当に参加してた若い先生方は理解出来たのかしら?

オジサンの危惧なら良いのだけれど・・・

そう言う意味でも、私は本当に運が良かった。

恩師ラム先生に薫陶を授かり、2003年から完全に方向転換出来たから。

もう2016年なんだなー、と感じる。

あの時、サンフランシスコのAAPの会場で「ノリお前は真実を見た。俺を信じるか?」と言う問い掛けに「オフコース、ユーアー・マイエターナルメンター!」と即答した。

偉かったぞ、2003年42歳の私。

あれが私の生涯の分岐点だったんだ、と今振り返って本当に思う。

あっと言う間に13年経ったんだなー、と実に感慨深い。

生涯を変える出会い、って本当にあるんです。

掛けがいのない恩を受けたので、私もそれを次代へと渡して行かねば、と思う。

今日も、ラム先生の薫陶を元に手術成功させた。

この素晴らしい考え方、理論、哲学、技術を伝道して行こう。

私にとって、ラム先生はキリストで、私はその使徒になる。

明日も、ラムズウェイ、ラム先生流で頑張ろう!

 

柔道一直線の主題歌に合わせて、

切るうな~開くな~
組織が飛ぶうさ~

あああああああ、あああああああ、侵襲一直線・・・

ダメ――――

 


抜歯即時植立即時荷重インプラント治療 CT画像で読み切れない話

2016年08月08日 | 患者さんの知らないンプラント業界の話

抜歯即時植立インプラントで一番大切になるのは、抜歯した後の病巣の除去です。

病巣が残存していたりしたら、当然植立したインプラントにも感染が起こり、せっかく植立したものが脱落する、と言う羽目になってしまうからです。


脱落するだけで済むならまだ良いのですが、たいていの場合インプラント脱落と同時に骨のかなりの量と歯茎も損壊も生じてしまい、大きな問題になりかねないのです。

だから、病巣の除去は徹底的にしなければなりません。


医学的見地からも、DRが手術するのですから、病巣の除去を徹底的にするのは当然のことで、抜歯即時植立インプラントを抜歯した後に直ぐにインプラントを立てれば良い、と言う位の軽い感覚で考えるとしたら、それはとんでもない間違いである、と明言します。


で、病巣を診査診断するには、歯科用CTが有効である、と現時点では信じられています。

しかし、それは全くの過信、参考資料にはなるけれども、それで信頼し切ってしまってはいけない、と私は個人的経験で断言します。


今日させていただいたインプラント手術も抜歯即時植立インプラントで、更に35N以上を達成出来ましたので、即時荷重で仮歯を入れる所まで出来ました。

そして、今日の手術でも、正にこれは大変病巣取り切るのが難しい、CTを診ていてもそれは参考程度のモノでしかない、と言えるものでした。


簡単に言うと、CTで骨がない所は見ることは出来ますが、病巣に侵されている組織はもっと広い範囲になっている、と言うことなんです。


その証拠のCT画像が、今回提示しているものです。


上の段のレントゲン写真左右で比べていただくと、黒い範囲内が全然違うのが見えると思います。

左側が、抜歯して最初の大きな病巣の固まりを取って、非常に深かったので、これは恐いから確認しようと思って撮影したものです。


そうしたら、病巣が綺麗な楕円形な形などではなく、凸凹な汚い形で骨の中で広がっているのが分かりました。

これは容易な病巣ではないぞ、と診断出来、しかも下歯槽神経が病巣の直ぐ下にあって、下手に触ると麻痺とかの障害を起こしかねない、と分かりました。


なので、10倍の拡大鏡ライト付きでしっかりと直視し、用心深く丁寧慎重繊細に病巣を取り切りました。

それが右側のレントゲン写真です。


取り切った後のレントゲン写真は、綺麗な形態に整えられ必要最小限で充分な病巣の除去が為されている、と安心出来ました。

同時に下歯槽神経も傷付けられてない、大丈夫である、とホッと出来る状態である、と診断出来ました。


CTはこう言う風に使えないといけないと思います。

当院ではこう言う使い方をする為に、世界1被曝させない3DXCTを使っています。

4㎝×4㎝と言う最小のサイズで、しかも180回転しかさせない、と言う撮影方法を用いて、更に被曝させない、と言う工夫も出来るのが3DXCTの強みです。

こうすることで、通常の歯科用の口腔内レントゲン写真の2枚分程度の被曝でCT画像が得られる、と言う優れものが3DXCTなのです。


もっと分かり易い単純比較で言うと、医科用のCTに比べると20分の1以下しか被曝させない、と分かっています。


しかし、です。

それでも、今回の例のように病巣の読み切ることは出来ないんです。


こう言う風に広がっている、と言うのしか分かりません。


そしてそれを元にして、後は強拡大鏡用いてしっかりと見て、除去する器具で触って診断するしかないんです。


現在、インプラント業界では、病巣ごと専用の器具を用いて削り取るとかレーザーで飛ばす、と言うのが流行っているのですが、それだけでも足りない、と私は断言します。


病巣がどう広がり、何処まで取り切れば良いのか?は直接に見て判断して取って行くしかないんです。



なので、抜歯即時植立インプラントは、非常に難しい場合がある、嫌そう言うことの方が多い難しい処置・手術である、と明言します。

そして、この分野では私は15年以上も前から全く同じ主張をしており、そのことを追究して来たDRですので、誰よりも詳しく、その対応策も知っている、と宣言します。


その証拠が下段のインプラントが植立されているレントゲン写真です。


このような骨欠損が生じている歯槽骨内に安定して植立させ、さらには35N以上と言うしっかりとした初期固定を獲得し、即時荷重出来るDRは、まずいないでしょう、と言えます。


これは他のDRへの挑戦状でもありますので、私以上の方はどうぞ申し出て下さい。

是非教わりに行きたいので、宜しくお願い致します。



今日の抜歯即時植立即時荷重インプラント手術は、私も痺れる難しさでした。

最近は本当にこう言う患者さんばかりを拝見させていただいています。

簡単に出来そうな症例は、他のDRがしてしまうからでしょうね・・・


抜歯即時植立即時荷重インプラント治療こそは、現時点でのインプラント治療のありとあらゆることを知らないと手掛けてはいけないモノである、と申し上げます。


CTがあれば出来る、歯を抜いて直ぐにインプラント埋めれば良い、等々と言うような浅い考えの者は、決して手を出さないように。

ちゃんとした専門家に任せるようにすべきです。


今日の患者さんも、これで多分9月中にはセラミック冠が入って終了です。

こう言うのが、本当のプロの仕事です。


こう言うので、半年以上とか掛かるとかはアマチュアなので、専門家に依頼して下さい。

そうでないと、患者さんがいたずらに時間が浪費し、可哀想ですから・・・



8月7日(日)のつぶやき

2016年08月08日 | Weblog