のり屋のバーサン日記

落語に親しみ、犬猫と和む…
何でもないけど、めでたい毎日

同時代に生まれてよかった

2010-04-18 01:24:40 | 落語の資料
先日、新宿紀伊國屋書店で
ポイントカードを作ってもらったとき、
買った本がコレ。

『落語を聴くなら
 春風亭昇太を聴こう』
 落語ファン倶楽部 編
 松田健次 著
 (白夜書房刊)

ホイホイ読めて面白かった~。
昇太ファン必携です

のり屋のバーサン、
好きな噺家さんがたくさんいますが、
昇太師匠も、そのひとり。

なぜかって、
今までナマで接した落語会のなかで、
いっっちばん笑ったのが、
昇太師匠の高座だったから。
(ちなみに独演会ではなかった)

笑って笑って、呼吸困難寸前
あまりの苦しさに客席を出て、
ロビーに倒れて笑い死にするのかと思ったほど
(死ななかったし、ロビーにも出なかったけど)

子供の頃、ちょっとしたことが可笑しくて、
畳の上に転がりながら笑いつづけた……
あの爆笑地獄(?)がよみがえりました。

生来、笑いたがりではありますが、
大人になってから、あんなに笑ったことなかったなぁ。

逆に言えば、
大人になると、いかにお腹の底から
笑わなく(笑えなく)なるかってことですね。

とにかく、
こんなにヘンで愛嬌のある噺家と
同時代に生まれてよかった~
心底、そう思います。

ただ、
ファンとしては、
中途半端な新参者です
SWAの会には行ったことないし、
若かりし頃の活動も知りません。

この本を読んで、
昇太師匠が真打に昇進した'92年前後、
独演会でフリッパーズ・ギターの曲を流していたと知りました。

で、ふと思いだしたことが……

あれは、まさに'92年頃。
若者文化は「バンドブーム」とか「渋谷系」の時代。

バーサン、すでに若者ではありませんでしたが、
ティーン誌の仕事に関わっていました。
老舗レコードメーカー系の出版社が出していた、
音楽好き女の子向けファッション&カルチャー誌。

当然、読者から送られてくるハガキには、
音楽アーティストの似顔絵などが描かれていて。
それこそ、フリッパーズ…とかね。

そんななかに、
なぜか昇太師匠の似顔絵が

ん? 
一応、音楽系雑誌なのに、
落語家の顔??

あれから、ザッと20年。
やっとナゾが解けました。

昇太師匠、
フリッパーズ・ファンも取り込んでいたのか!?

あの頃の読者たちも、そろそろ不惑。
昇太師匠の似顔絵を描いた女の子も、
フリッパーズ・ギターは忘れかけても(?)、
昇太落語は聴きつづけているかもね。

ひとたびハマったら抜けだせない、
それが落語だから

ところで、
去年の独演会だったかで、
昇太師匠が言ってました。

「こう見えても僕は、
 (柳家)小三治さんに気に入られているんです。
 小三治ファンからは嫌われてるけど」

いえいえ、そんなことありません
バーサン、小三治ファンだけど、
昇太ファンでもあります。
(中途半端なファンだけど。←しつこい?)

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